たぱぞうの米国株投資

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資産運用の出口戦略はどのように立てるのか

資産運用の主役である株・債券・不動産・金

 資産運用とは、簡単に言うとお金を投資して増やすことです。かつては郵貯や銀行に預けておくだけで高利で運用をしてくれました。ただ、その分インフレでお金が増えるだけでなく物価も上昇していました。

 

 また、住宅ローンを組んで自宅を買えばそのまま自宅も値上がりする。経年劣化しているにも関わらず自宅が購入時よりも高値で売れる、そういう時代がありました。自宅を買い替えるだけで資産運用できる、ヤドカリ投資というやり方が成り立つ時代だったのです。

 

 昨今の過熱気味の都内不動産なども一部はそうですね。しかし、それは日本全体で見ればまれであり、縮小経済社会の今は投資対象が限られつつあります。特に低い土地値の戸建ては、買った瞬間に価値が下がり続ける存在です。

ペーパーアセット、手間のかからない資産で殖やす

 投資をしてお金を増やす。その手段は例えば株・債券・不動産・金・などが代表的です。しかし信用取引は別として、株や債券は与信を使って購入することができないため、その歩みは一般的には極めて遅々としたものになりがちです。

 

 不動産や金はかつては実物投資でしか不可能でしたが、日本でもこの20年ほどでリートであったり、ETFという形でたやすく購入することができるようになりました。つまり、いつでもどこでも、殆どパソコンの画面上だけでこれらの商品を購入できるようになったということになります。

 

 いずれにしても資産運用を行うには、今は非常に良い時代になったと言えるでしょう。

 ハードアセット、実物資産で殖やす

 これらのペーパーアセットに対して、ハードアセット、実物資産で殖やすという手もあります。これの王道は不動産投資です。一般的には実物資産は高額です。そのため、サラリーマンなら自分の信用を使って金融機関から融資を受け、賃貸物件を建てるという形になります。

 

 うまくすれば、不動産というのは与信、つまりレバレッジを利かせて物件を増やしていくことが可能です。もし、買った不動産の値段そのものが上がればインカムだけでなくキャピタルも得られることから、この分野でもけた外れの資産家が続々生まれています。

 

 反面、投資先の再現性が株式や債券に比べると低いために、確かな鑑定眼が要求されるのも事実です。流動性もペーパーに比べると低いです。売りたくても相手がいないと売れない、その市場は株式や債券に比べるとはるかに小さいです。相対取引というのはそういうことです。

不動産と株式に共通する難題は人口減少問題、高齢化社会

 日本の多くの土地と物件は値下がり、値崩れが見込まれています。

 

 日本の住宅業界のビジネスモデル自体が新築販売に力点が置かれすぎており、すでに住宅は余っています。建売の投資アパートやマンションを販売している業者もそうですね。管理よりも販売で収益を上げているところは、走り続けるしかないのです。

 

 いまだに新築件数は高止まりしています。よほど恵まれた立地、よい物件でないと生き残れなくなりつつある、それが不動産であるとも言えます。

 

 かつての日本がそうであったように、海外の人口増加地域に物件を買えば旨味はありそうですが、海外不動産になると買付だけでなく、管理も含めてまたレベルが上がります。融資も無理ではないですが、難しいですね。築古4年の減価償却も、変更されました。

 

 同じようにレバレッジを利かせて比較的簡単に始められる投資としては太陽光があります。ただし、これは国の定めた固定売電制度に支えられており、おそらくあと1年が物件としては限度になるのでしょう。セカンダリにも融資が付き始めていることから、そちらの市場にシフトしています。

 

 対する株式の場合も、国内市場は限りがあるのでしょう。そのため一定規模以上になると企業は海外進出に活路を見出すのは必須です。しかし、現地のローカル企業を始めとする諸外国企業との競争は激しく、楽観視はできません。

米国株投資はやはり魅力的だが、その資産運用の出口戦略は

 もろもろ考えると、殆どなにも心配せずに始められる米国株投資の優位性というのが改めて分かると思います。米国株に関してはここでは詳述しませんが、不動産投資家も太陽光投資家も、日本株投資家もこれからは外せない投資となるでしょう。

資産運用の出口戦略とは

資産運用の出口戦略とは

 では、その米国株投資の出口戦略はどうなるのでしょうか。

 いくつかの出口があると思われますので、ここに書いてみたいと思います。

出口なく、袋小路のごとく。いつまでも殖やし続ける

 まず、有名なウォーレン・バフェット氏や、ガソリンスタンド店員の10億円投資家として死後に名を馳せたロナルド・リード氏のように「いつまでも増やし続ける」という手があります。これは出口でもなんでもないのかもしれませんが、投資家はこのパターンが意外と多いのではないでしょうか。

 

 私もおそらく一生投資は続けると思います。お金というのは増えれば増えるほど殖やしやすくなりますから、殆どの人が投資を始めたら一生関わることになるのです。資産が効率的に増える、その力を知ってしまったら無理して止めようと思わなくなるはずです。

 

 まれにドルで得たお金をどうするのかを心配する人もいます。でも、全く心配いりません。外貨などで安定したインカムを得るのは諸外国では常識です。円が必要ならば必要なだけ淡々と円転していけばよいのです。

殖やすのをやめ、貯蓄を取り崩す生活をする

 宝くじで何億と当てた人が急に羽振りがよくなり破産する。あるいは同様に何億と得たスポーツ選手が使いすぎて破産する。これらがニュースになるのは、稀だからです。逆に言うと、例外中の例外です。ニュースは例外じゃないと意味がありません。

 

 何億と資産を持つ人が破産する可能性は、何億と持たない人よりもはるかに少ないのは明らかです。仮に2億あれば、利回りだけで600万程度の収入を作れるのです。

 

 ですから、私たちは何億という資産を得るかどうかは別にして、なるべく多くの財産を持ちたいと思うわけです。それが生活の安定につながるからです。

 

 そして、1億円なら1億円。2億円なら2億円。人それぞれの目標額を達成したら、それを引き出しつつ生活をするという人もいるでしょう。

 

 資産運用を知らずに、定年まで勤め上げた、あるいは早期退職したという人はこのパターンが多いように思います。つまり、米国株投資などにはまってしまった(笑)人はこのパターンはないでしょう。

共通するのは「自由を得られる」ということ

 様々な投資の出口として共通することがあります。それは「経済的自由を得られる」ということです。一応私もささやかながらすでに経済的自由は達成、セミリタイアしています。達成して分かったのは、精神的に非常に自由、我慢する必要が全くないということです。 

 

 出口はこのほかにも、法人を使って分散していく、相続を考えていくという具体的なスキームもありますが、これに関してはまた別の機会にしたいと思います。

 

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