失われた30年は、資産運用冬の時代でもあった
長らく続いたデフレ、慢性不況による失われた30年の影響が大きく、世代を超えた家族間の金銭的な依存が大きなリスクとなるケースがあります。
特に、自分たちの資産形成期に親族の金銭的困窮及びサポートが圧し掛かると、家庭の平穏を保つのが難しくなることがありますね。
こうした問題は、まず一歩として制度を正しく活用する視点が欠かせません。今回は、義実家の金銭問題と将来への不安というご質問をご紹介します。
義実家が金銭依存から抜け出せず、不安です
はじめまして。
たぱぞうさんの登壇を3年ほど前に拝見し、そこからブログも拝見するようになり、勉強させていただいております。
現在、私には夫と子どもが一人いる3人家族で暮らしており育休中です。夫の家族が金銭面が頼りなく、お金の無心をされないのか、将来を心配しているので愚痴とともにご相談させてください。
夫の母は、夫が小学生の頃離婚し、シングルマザーで3人の子どもを育てあげられました。夫が成人してからうつ病を発症され、生活保護を受給して一人暮らしをされています。
ただ、元の金遣いの荒さや見栄っ張りがあり、金銭管理が全くできず、保護費を使い切ってしまい、義姉や夫にお金の無心をしているようです。そもそも生活保護に人は援助してはいけないとは思いますが。。夫は結婚前はたまに渡していたそうです。
現在は義姉が口座を預かりやっているようですが、管理しているにも関わらず お金をくれないなど、頻繁に文句を言われ、トラブルがよく発生しています。また、義姉は義母の家の保証人になっています。(保証人を立てないと借りれなかったそうです)
贅沢品だと私は思っていますが、犬を飼われており(勝手に15年ほど前に買ってきたそう)、犬にかかる費用は義姉と我々世帯で折半して月1万から2万程の負担をしています。
また、もう一人の義姉に関しても金銭面にだらしなく、家賃滞納を時折しているようです。(これも義姉が保証人で保証会社から連絡がきて発覚)
このような状況で、今心配なのは、義母の老後について、不謹謹な話亡くなってからもお金はかかりますが、まだ65歳なので、亡くなるまでもまだ時間があり、お金の無心や介護についてお金の請求がきたりしないか心配しております。
義姉も独身ですが、自分の人生があると思うので、もう面倒を見ずにみんなが負担なくできたら良いのではと思っております。最近ストレスで円形脱毛症を発症したそうです.......
日々の生活に私たちは困っているわけではありませんが、0歳の子どもをもっており、教育費もかかってくるため、余裕があるわけではありません。
世帯としてはこのような形ですが、私が1000万程相続した経緯があり、旦那もほぼ貯金がなかったため、将来心配しております。
結婚すると相手の家族のことももっと考えるべきだったと思っておりますが、まずは現状で不安を払拭して前向きになりたいと考えています。
現在育休中で色々不安が重なっていたので、ご相談させていただきました。
応援メッセージでも構いませんので、ご返信いただけたら嬉しいです。
世帯の預貯金、資産の評価額 2,000万円
【資産の内訳】
現預金 300万円
日本株 300万円
投資信託 1,400万
旦那年収 550万
私年収 400万(現在育休中
義実家の自主自立を原則としつつ、制度の理解も深めておきたい
まず、ご相談者さんの世帯資産についてですが、2,000万円という資産を築かれているのは非常に素晴らしいことです。特に投資信託で1,400万円を運用されている点は、将来に向けた力強い土台となっています。
旦那様の年収とご自身のキャリアを合わせれば、本来であればお子様の教育費やご自身の老後についても、自信を持って歩んでいける状況です。ご自身の資産形成に関しては、着実で心配もないでしょう。
さて、本題の義理のご家族に関するお悩みについてです。
金銭的な無心や依存の問題は情で解決しようとすると、懸念される通りご自身の家庭が共倒れになってしまうリスクがあります。
特に生活保護を受給されている場合、親族からの仕送りは収入として認定され、受給額が減額されるのが原則です。
良かれと思って渡しているお金が、結果として制度の趣旨を損なう可能性もあるということですね。まずは公的な支援に委ねるという線引きを明確にすることが、お互いのためでもあります。
この原理原則は改めて強調されたほうがよいでしょう。「支援すると、減額要因になりお互いのためにならない」ということをご主人から伝えてほしいところですね。
犬の飼育費についても、ご自身たちの生活や教育費を削ってまで負担し続けるものではなく、一度旦那様と冷静に話し合う必要がありそうです。当然ながら、こちらも減額要因になり得ます。
また、義理のお姉様が保証人になられている件です。住居は行政の支援を適切に受けることで、親族が保証人を引き受けずに済む仕組みが整っています。
生活保護を受給されている方であれば、ケースワーカーを通じて家賃保証会社の利用を検討したり、自治体が提携している居住支援法人に相談したりすることが可能です。
現在は親族が保証人にななくても、公的な枠組みや保証サービスを利用して賃貸契約を結ぶケースが増えています。弊社物件も親族を保証人にしているケースは一室もありません。
お姉様がストレスで体調を崩されている現状を考えると、まずはケースワーカーに対し、親族による保証を継続することが精神的・経済的に困難であることを正直に相談し、保証会社への切り替えやサポート団体の介在を依頼されてもよいでしょう。

今の優先順位は、これから成長していくお子様と、自分たちの家庭の安定にあります。心労で円形脱毛症を発症されている義姉様の状況も非常に気がかりです。
ご親族だけで抱え込まず、ケースワーカーや自治体の相談窓口など、プロの介入を前提とされたほうが良いでしょう。
結婚は個人の結びつきであると同時に、お互いの背景も関わってきます。
とはいえ、それによってご相談者様が築いてきた大切な資産や精神的な健康が損なわれることが避けたいところです。まずはご自身の家庭の守りを固めることに専念してください。
今の資産背景があれば、未来は非常に明るいものです。
育休中ということもあり、不安が募りやすい時期かと思いますが、どうぞご自身を一番に大切になさってください。
共に頑張りましょう。