たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

投資信託の償還リスクを避けるために、どのような商品を選ぶべきか

投資信託には償還リスクというものがある

 まだまだ生活に投資が根付いているとは言い難い、日本の投資環境です。しかし、そんな中にあって、投資信託は実は3000本を超える数が運用されています。そのほとんどは募集時や話題となるネタと結びついたときに、パッと売れてそのまましぼんでいきます。

 

 金融機関の窓口での販売促進商品になり、販促が外れたらそのまましぼんでいくのです。このような投資信託は一時期売れたとしても持続可能な投資信託にならないのです。それには以下のような理由があります。

  • 運用成績がパッとしない
  • 手数料が高い(1%超~)
  • テーマがマニアックで難しい

 当然ですね。お金を増やすために投資をしているのに、運用成績が振るわず、なおかつ手数料が高いとなると、解約したくなります。

 

 また、テーマがマニアックで難しいものだと、あまり売れません。投資信託の利用者はライトな投資層が多いですから、あまりに分かりにくいテーマだと売れないのです。

 

 例えば、ニューヨークダウ連動投資信託ならばわかりやすいですね。一方ブルキナファソ不動産ファンドだとどうでしょうか。マニアックすぎて訴求できる層が限られます。

 

 そういう意味では、最近になりようやくS&P500連動投資信託やVTI連動投資信託が出ましたが、これらもコストがかかるうえ、マニアックでニーズがあまりないと思われていたわけです。

 

 これらのネガティブな理由が該当する人気のない投資信託は、最終的には底値を這うか、運用額が小さくなり償還という憂き目を見ることになります。投資信託の償還というのは、ファンド自体が終了、ある時点での基準価格でお客様にお金を戻すことを言います。

 

 おおよその目安ですが、運用総額が50億円を下回ったら黄色信号、30億円だとかなり危険と思ってよいでしょう。運用コストに見合った運用額でなくなるからです。

 

 投資の基本は、「良いものに 続けて長く 投資する」ことですね。間違いのない、確実な商品、投資信託を選んでいれば、償還のリスクは避けられます。さて、今日はこの投資信託の償還リスクに関してご質問を頂戴しています。

投資信託の償還リスクが気になるので、米国ETFを直接買いたい

 いつも楽しく勉強させてもらっています。


 投資歴5年の34歳わおーんと申します。今回ご質問したいのは投資信託の償還リスクについてです。

 

 老後の資産形成のために、楽天VTIや楽天VTを中心にidecoと積立NISAで毎月4.5万円ほど積み立てています。と、同時にキャッシュも少しずつ貯めており、インデックスファンドを特定口座で積みたてるか、暴落時にスポット買いをすることをもくろんでいます。

 

 最近は楽天シリーズやeMAXIS Slim米国株式、SBIバンガードなどの優秀なインデックスファンドが登場し、私たちのような一般市民はVOOやVTIを直接買い付けて再投資しなくても、国内投資信託でそう成績に大差がないような状況となってきました。むしろ円貨で投資できる分、とても便利になりました。

 

 しかし人生100年時代となり、長生きリスクや自分の子供世代にも引き継げる資産を形成するといった意味では、現在ある優秀な国内投資信託が果たして何十年後にも残っているのか?という疑問がわいています。(日本最古の投資信託はグローバルソブリンでしょうか…?)


 最近はどんどんよい投資信託が登場しており、証券会社の競争も激しくなっているため、この流れが続くとインデックスファンド業界も2,30年後には全く違う景色になっているのではないかとも思っています。


 そのため楽天VTIやSBIバンガードも長期で保有するには償還リスクが気になっているのですが、たぱぞうさんはどのようにお考えでしょうか?


 国内投資信託と海外ETFのトータルリターンが変わらないと仮定するならば、歴史のあるS&P500指数に連動する海外ETFなどをドルで買い付けて保有するほうが、手間はかかりますが長期保有には向いているのではないかとも感じ始めました。


 今後DRIPなどのサービスが日本でも始まれば、直接ETFを購入する方に踏ん切りがつくのですが(笑)

 

 長くなってしまい申し訳ありませんが、自分で考え込んでいても答えが出ないためアドバイスいただけると幸いです。

つみたてNISAで取り上げられている投資信託は償還リスクが低い

 結論から申し上げます。まず、ご質問文で取り上げられた以下の投資信託は、償還リスクは極めて低いです。

  • 楽天VTI
  • SBIバンガードS&P500
  • eMAXIS Slim米国株式

 こういったものですね。理由は、これらの投資信託は人気投資信託となっており、資金が安定的に流入しているからです。これらがベンチマークに使っている指数は歴史的にも古く、なにより信託報酬が極めて低いです。

 

 これらの投資信託はむしろ、ほかの運用成績の振るわない投資信託を淘汰する側と思ってよいでしょう。そういう意味では、絶対はないですけども償還リスクは極めて低いと考えられます。

 

運用額が増え続ける、勝ち組投資信託に償還リスクはない

運用額が増え続ける、勝ち組投資信託に償還リスクはない

 償還リスクを理由として米国ETFに乗り換える必要はないと個人的には思いますよ。とはいえ、ご自分が納得されたうえで、いちばん安心な商品を積み立てるのが王道ですね。

 

関連記事です。

  このような鉄板商品を積み立てていくということです。

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  株主優待のメリットデメリットですね。

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  安全域ということです。将来にわたって、資産が成長していく商品にお金を置き続け、資産を成長させていくのが資産運用ですね。時間はかかりますが、ぴょんぴょん何かに飛び乗り、飛び降りる必要がないため、誰もができる資産運用になります。

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