たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

SBI証券で米国株を始めるメリットデメリット

 SBI証券は証券業界最安の買付手数料

 さて、今回はネット証券業界で最大規模のSBI証券の特徴をまとめてみます。業界最大手だけに、顧客ニーズに応じた多様なサービスがウリです。

 

  2016年まではマネックス証券が手数料上優れていたのですが、SBI証券 が値下げをして同水準になり、2017年9月からは楽天証券も値下げということで、3社横並びになりました。

 

 しばらくそれで安定していましたが、2019年以降にSBI証券 が無料化を打ち出し、他社も追従する形で3社横並びとなりました。

 

  楽天証券 SBI証券 マネックス証券
最低取引手数料 無料 無料 無料
取引手数料 約定金額×0.45% 約定金額×0.45% 約定金額×0.45%
最高取引手数料 20米ドル 20米ドル 20米ドル

  

 打診で少額を買いたいという場合は、取り組み易いですね。良い時代になりました。頻回に売買しても、特定口座だと損益通算もカンタンです。

 

 ただし、無料が適用されるのは約定価格が2.2ドル未満の場合のみです。ここは注意が必要で、基本的には0.45%の取引手数料の範囲が広がったと考えるべきでしょうね。将来的には高額取引時の手数料引き下げに期待したいところです。

SBI証券は口座数がダントツ1位

 米国株取引と言えばネット証券で行うのが一般的と言って良いでしょう。およそ20年前から個人投資家はすでにネット証券を使う方向でシフトしていました。そのため、私はネット証券しか利用したことがありません。
 
 投資歴は20年近くになります。当初は日本株を現物で買う程度でした。その後、信用売買、中国株、インドネシア株を経て米国株に至っています。時代が下るにつれてサービスも多様化し、利便性が増しているのを実感しています。最近ではすっかりリテールにおける証券取引の主流となったネット証券です。

 

 さて、日本国内の5大ネット証券を、口座数順に紹介します。

 

1 SBI証券 600万口座
2 楽天証券 500万口座
3 マネックス証券 193万口座
4 auカブコム証券 127万口座
5 松井証券 126万口座前後

 
 SBI証券 がトップで、楽天証券が続きます。松井証券、カブドットコム証券は近い数字です。松井証券は開設口座数ではなく、取引口座数を公表しているので推定です。
 
 なお、米国株取引ができるのはこの中では、SBI証券 、楽天証券、マネックス証券に限られます。そのため、大手ネット証券で米国株投資をするならば、口座開設はSBI証券、楽天証券、マネックス証券の3社に絞られます。この3社は手数料や買付できる銘柄数を常に競っていますから、いい意味での競合関係にあります。
 
 願わくはもっと他社の参入があり、さらなる競争が生まれることです。今はまだマイナーな米国株投資が一般化すれば、参入業者が増え、多様な選択が可能になります。今のところ可能性があるのは、外資ながら日本語環境を整えているサクソバンク証券、それからDMM証券ですね。この2社も米国株取引ができます。

SBI証券では外貨の買付方法が3通り。外貨買付手数料も安い。

 外貨の買い付け方法が3通りあるのがSBI証券 の強みです。

  • 証券口座で外貨を買う(0.25円)
  • 住信SBI銀行の外貨預金で外貨を買う(0.04円)
  • SBI証券FXαで外貨を買う(0.005円)

 それぞれメリット・デメリットがあります。

SBI証券口座で外貨を買うメリット

 SBI証券 口座で外貨を買うメリットは、手続きが単純で買いやすいことです。デメリットは1ドルあたり0.25円の手数料がかかることです。ただし、これでも業界最安レベルの手数料です。マネックス証券、楽天証券も同じ水準です。

 

 せっかくSBI証券 で口座を開設するならば、以下の外貨購入方法を私はおすすめします。理由はコストと利便性です。

住信SBI銀行の外貨預金で外貨を買うメリット

 住信SBI銀行の外貨預金で外貨を買うメリットはいくぶん手数料が安くなる点です。1ドルあたり0.04円です。デメリットは住信SBI銀行で口座を持っていないとできないことです。手順自体は住信SBI銀行の外貨預金のページから手続きするだけですので簡単です。

 

 また、リアルタイムで買付ができますから、24時間いつでも買い付けられます。すぐに買付余力に反映されるよさがあります。

SBI証券FXαで外貨を買うメリット

 SBIFXで外貨を買うメリットは手数料が最安なことです。0.5銭ですからケタが違います。デメリットはドルならば1万ドル以上とまとまった資金での外貨購入しかできないことです。FXですので、1万通貨単位が基本になっています。

 

 また、SBI証券FXαもリアルタイムで買付ができます。24時間いつでも買い付けられるので、利便性が高いです。

 

 それぞれ特徴があります。ちなみに私はボーナス時期はSBI証券FXαで買付、通常期は住信SBI銀行で買付、と使い分けています。

 

ドルの買い付け 手数料 1万ドルあたり
SBI証券 25銭 2500円
住信SBI銀行 4銭 400円
SBI証券・FXα 0.5銭 50円

 

米国株貸株サービス「カストック」が利用できる

 国内株ではすでに長いこと利用できるサービスである貸株サービスです。SBI証券では米国株の貸株もできます。「カストック」というサービス名がそれです。貸株金利は0.01%から2%程度です。

 

 実際には殆どの銘柄が0.01%なのですが、それでも私の場合で月額10ドルから50ドルぐらいの金利収入になります。年間で考えるとなかなか無視できない金額になります。 

SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンド

 また、SBIグループとしてバンガードと提携しているのも大きな魅力です。代表商品は、0.0938%程度と最安レベルの信託報酬を誇る、SBI・バンガード・S&P500インデックス・ファンドでしょう。

 

 こちらは、S&P500という米国株投資をするにあたって最もメジャーな指数に連動する投資信託です。分配金を自動で再投資してくれる投資信託なため、複利を得やすい商品設計になっています。また、円で買えるため、外国税額控除がなく、非常に手軽に海外投資ができます。 

 

 もし今後、VGTやVHTなどバンガードの人気セクターETFなどもカバーしてくれると、投資の幅が広がってよいですね。

 SBI証券で米国株取引をするにあたってのまとめ

 やはり、米国株・ドルの買付手数料が安いことやSBI証券だけの独自サービスがあることが最大の強みと言って良いでしょう。カストック、未成年口座、CFDなど新しいサービスを常に取り入れるのも魅力です。

 

 2016年までは米国株を特定口座で購入できず、手数料もマネックス証券に比べて高いという不利な点がありました。しかし、それも改良して過去の話になっています。今や業界最安です。

 

 今、マネックス証券に負けているところは買付できる銘柄数です。マネックス証券が3000銘柄規模なのに対し、SBI証券は1000銘柄規模です。大型株だけでなく、小型株も売買したい、情報を得たいとなると、マネックス証券にメリットがあります。

 

 そのため、メインはSBI証券 、サブでマネックス証券、投信でポイントの付く楽天証券など使い分ける人も多いですね。私も無理してどこかの口座に一本化するというのは考えていません。リスクの分散にもなると思っています。

 

 この場合のリスクというのは、どこかで始まった新しいサービスや商品が受けられない、買いたい銘柄が無い、そういったリスクです。やはり、使い分けという発想が柔軟で良いですね。

 

 口座は何社でも持てますから、今後も証券会社を比較し米国株取引にあたって最善の選択をしていきたいものです。今後もSBI証券 はそのメインに位置付けられる会社だと考えます。

SBI証券[旧イー・トレード証券]

 

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