住宅ローンはこう借りる、王道の節約戦略
住宅ローンの現在のところのベストの借り方についてまとめておきます。人生最大の買い物と言われる住宅ですが、数千万円するのが一般的です。そのため、キャッシュで買える人は少なく、ローンを組むのが一般的です。
この表は住宅ローン専門会社であるARUHIのものです。2015年以後、特に低金利にだったことがわかります。国の制度として住宅ローン減税がありますから、組み合わせると実質マイナス金利が続いていました。
つまり、住宅ローン金利の利払いよりも、住宅ローン減税で得られる金額のほうが大きいケースがあるということですね。住宅ローン減税は借りている金額の0.7%が戻ってくる仕組みです。例えば4000万円の住宅ローンを組んでいれば、年間40万円戻ってきます。
低金利で住宅ローンを借りると、逆に利益が出る。そんな減税制度になっています。
ただ、直近は日銀の政策でフラットなどはかなり上げてきましたね。
不動産屋が紹介する市中銀行とネット銀行で比べてみる
住宅を買うときにお世話になる不動産屋が、住宅ローン融資をする銀行を紹介してくれることが多いです。都市銀行、地方銀行、信用金庫などですね。一般的には都銀、地銀、信金の順番で金利が安いことが多いです。職場によっては労金さんやJAなども選択肢になるでしょう。
都市銀、信託銀の競争力ある住宅ローン
不動産屋さんから紹介される店舗型の銀行の中で、この数年来最安水準を示しているのが都市銀行です。住宅ローンに大変力を入れています。金利水準でネット銀行に負けない、ややもするとネット銀行以上に低金利の提案を受けられることがあります。
いずれにせよ、数行の見積もりを取っておくと良いでしょう。諸経費込みでいくらぐらいになるのか不動産屋さんに確認するとトータルの費用を教えてくれます。
ただ、個人事業主や法人経営をしていて、今後も融資を引きたいと考える際には住宅ローンが切り札になるケースがあります。賃貸併用住宅などもそうですね。その場合は、目先の金利だけではなく、今後の取引を踏まえてメーンバンクから引くというのも悪くないでしょう。
住信SBIネット銀行を始めとするネット銀行は金利水準が安く、押さえておきたい
不動産屋さんからの見積もりを取りつつ、ネット銀行の金利水準も知っておきましょう。インターネットで検索をかけると、すぐに情報を得ることができます。強みがあるのは、以下の2つです。
- 住信SBIネット銀行
- ARUHI
住信SBIネット銀行は以前ご紹介したようにSBIマネープラザ ならば店頭で説明を受けながら契約をすることができます。店舗は18:00までやっていることが多く、土曜日も開いているのが一般的な市中銀行に無い強みです。
また、住信SBIネット銀行やARUHIは金利も最低水準であることが多いため、まず押さえておくべき住宅ローンの筆頭と言ってよいでしょう。
住宅ローンを決めたら終わりではない
不動産屋さんから紹介された銀行と、自分で開拓したネット銀行の水準を比べます。この時に、金利水準だけではなく、諸手数料も加味した見積もりをもらうと良いですね。
最終決定をし、住宅を購入することになったら終わり、ではありません。今の低金利の水準だとほとんど借り換えの必要は薄いのですが、それでも見直しは必要です。特に、変動金利で選んでいる場合は日銀の政策金利動向には気を配っておいたほうが良いでしょう。
固定金利だと期間中は固定のため、住宅ローン支払額が変動することはありません。しかし、変動金利は市中金利を反映しますので、大きく金利が変動するようなことがあれば、支払額も増加します。
金利がもし上昇傾向を示すならば、変動金利の住宅ローンから固定金利の住宅ローンに切り替えたほうが良いでしょう。変動金利は金利変動のリスクを利用者が負い、固定金利は金利変動のリスクを銀行が負うということです。
今の金利水準が永続的であると考えるならば変動金利が良いです。いくぶん割安だからです。どのような金利水準になっても今の支払額を固定したいと思うならば、固定金利を選ぶという選択になります。ただし、この30年はほとんど金利は下がり続けてきたので、結果的に変動が有利となりました。
いずれにせよ、借り換え時は住宅ローンの5秒診断(PR)という住宅ローン借り換えサービスのサイトがあるので、そこで改めて相見積もりを取ればよいですね。
住宅ローンの王道の節約戦略のまとめ
ここまでを振り返ってまとめておきます。
- 不動産屋さん紹介の店舗型銀行の総費用を知る。現状は三井住友信託銀行が強い。
- ネット銀行での総費用を知る。SBIマネープラザ だと対面でサービスを受けられる。
- 借りたあとも住宅ローンの5秒診断(PR)で他に良い条件がないか、時々調べておく
投資もそうですが、借りる金額が大きいと金利負担も大きくなります。より低金利な条件を求めて相見積もりを取り続けるというのが基本になりますね。
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