たぱぞうの米国株投資

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盤石そうに見える今の地位は、実はさほどでもない

困難な時代を生き抜く投資術

 私は投資で人生を変えました。

 

 投資を続けた結果として、時間と場所に縛られない、自由な生活を手に入れました。40代前半のことです。投資をしていなければ、今も毎日決まった場所に決まった時間に出かけていたことでしょう。

 

 そういう意味では私も投資の恩恵に浴する一人です。こうして投資の良さを発信し、伝える活動をしているのは、せめてもの恩返しとでもいいましょうか。

 

 一方で、大変に困難な職場で今も奮闘する後輩たちがいます。年度の切り替わり時期に前職の後輩と話し、懐かしい思いをしました。職場改革は組織が大きいため不可能と言って良く、やはり投資によるFIREが希望となる例が多いようです。

 

 さて、今回は困難な職場で2度の休職を経験した方からの相談です。 

困難な職場で2度目の休職、将来に不安を覚えます

 たぱぞう様  はじめまして。

 

 この度は、資産運用と今後の仕事への向き合い方についてのご相談があり、ご連絡をいたしました。

 

 私は42歳男性、教員をしております。妻も同職です。勤続15年ほどになりますが、これまでに2度休職しております。現在は、その2度目の休職中です。

 

夫(教員)

○預金  7430万円

○投資信託 

・トレンド・アロケーション・オープン 188万円

・つみたてNISA枠 eMAXIS slim S&P500 120万円(月10万円積立)

・NISA成長枠   eMAXIS slim オールカントリー240万円

○個人年金 150万円(月15000円積立)

○ideco 今年度開始予定(月12000円積立)

○住宅ローン 2800万円

 

妻(教員)

○預金 1800万円

子供

1人目7歳

2人目4歳

 数年前に、親族(大叔母)が亡くなった際に現金を相続しました。

 

 トレンド・アロケーション・オープンを信託銀行に進められるままに購入しましたが、コロナショック以降なかなか上がってこず、トータル40万円ほど含み損があります。値をもどしたら、売却してS&P500の資金にしたい考えております。


 今後、NISAの上限1800万円を5年で使い切るつもりです。また、1000万円ほどを米国債の20年債(ストリップス債)を購入し、老後の資金にしたいと考えております。ただ、それでも預金の割合が高いので、2500万円ほどをS&P500、オルカンなどに一括購入で考えています。それで、大体45%ほど預金が残る計算です。


 現在、まとまった資金がある場合、一括で購入した方が良いのか積立が良いのか悩んでいます。S&P500でも多くの商品、銘柄があり分けて購入したほうが良いのかeMAXIS slim一本に絞った方が良いのかご教授いただきたいです。

 

 また、先程も述べましたが、現在2度目の休職中です。それなりにやり甲斐をもって仕事に取り組んでおりましたし、1度目の休職後はできるだけ自分に無理をせずに取り組んできたつもりです。

 

 その間に子供2人に恵まれまして、2人合わせて1年半ほど育児休暇も取得しました。育児にしっかりと向きあえる時間を取れたことはとても幸せな時間でした。男性でもこれだけの長期間育児休暇を取れるのは、今の仕事の強みとも思っております。


 しかし昨年、多忙を極めて2度目の休職に入ることになりました。1度目から10年経ち、まさか再度休むことになるとは自分でもかなり驚きました。4月から復帰の予定ですが、2度あることは3度あると言います。

 

 あまり考えたくはないですが、そのときのため備えて預金をもっと残した方が良いのでは、と不安になります。仕事を続けられたとしても、早期退職を視野に入れています。


 長々と申し訳ありません。お時間あるときにご回答いただければと思います。次回、イベントをされる際はぜひ伺いたいと思っております。楽しみにしています。

自分の人生と家族は自分で守るということ

 二度目の休職中ということで大変な思いをされましたね。


 若い時は気力と体力でなんとか乗り切れた困難が、どうにもならなくなってくるのが40代以上です。

 

 特に、体力勝負の教職員の場合、20代と50代の休職が多いと言われますね。若い時は指導術がまだ身についておらず、50代は昔のやり方が通用しない、そのような背景があると聞きます。

 

 そもそも、同じ地域に住んでいるということだけで、狭い教室で一緒に学ぶということに無理があるのかもしれませんね。前に立っただけで子どもたちが座る、話を聞ける、聖人君子のような徳やスキルをすべての先生に求めるのもこれまた無理があります。市井の普通の人が先生をやっているという現実を知っておきたいですね。

 

 また、高度に複雑化した現代社会において、学びの範囲は多種多様な広がりを見せています。学びの媒体もそうですね。YouTubeなどの動画媒体、テキスト媒体に学校の授業が伍していくのは、並大抵のことではありません。

 

 そうした歪みが全て押し付けられているのが今の学校です。学校は箱も中身も、今昔もあまり変わらないですね。ある意味では奇跡と言って良いでしょう。とはいえ、教育機関としての役割だけでなく、福祉の側面も担うようになっているのは望む望まざるに関わらず、大きな変化の1つと言って良いかもしれません。

 

 さて、本題です。私はよく一括投資をします。これは、自分の判断に迷いがないからです。

 

 迷う場合は、積み立てで時間分散を図ると良いでしょう。その期間は5年です。総投資額を5年で割り、さらに12カ月で割ります。そうすると、1か月あたりの投資額が決まります。一括投資はタイミング投資です。そのため、判断がぶれ、タイミングが外れると後悔します。積立はタイミングを見ないので心理的に楽です。

 

 トレンド・アロケーション・オープンはバランスファンドです。信託報酬が高いです。どうしてもバランスファンドが良い、ということでしたらSlimのバランスファンドなどに置換しても良いでしょう。

盤石そうに見える今の地位は、実はさほどでもない

盤石そうに見える今の地位は、実はさほどでもない

 個人的には、リスクを取らざるリスクが顕在化した今、バランスファンドではやや保守的過ぎると感じています。そのため、一貫して株式7、現金あるいは債券3の比率を目安として示しています。

 

 仕事が過酷なため、現金を多めに置いておきたいということでしたら、以下の2点を意識するといいでしょう。

・積立投資
・株式比率を例えば5割など増やす

 精神的に過酷な時にリセッションが来ると、仕事と投資の両方から追い打ちをされます。そのためのリスク分散とも言えます。

 

 最後に。休職は、権利です。2度、3度、と気にされるかもしれませんが、危ないと思ったら躊躇いなく休みを取ることですよ。無理して厳しい環境に身を長く置くと、不可逆なダメージを受けます。

 

 職場は、契約でしか守ってはくれません。つまり退職したら、そのままポイです。恐ろしいことですが、現実です。家族が病気になった時、私は痛感しました。だから逆に資産運用に血道を上げたとも言えます。

 

 一見盤石そうに見える、サラリーマンとしての地位は、実はさほどでもないのです。多くの人が誤解しています。自分の人生と家族は自分で守る。組織は守ってくれません。これを忘れないでくださいね。

 

 共に頑張りましょうね。

 

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