たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

老後の暮らしに備える投資術

老後の暮らしに備えるような長期投資ほど難易度は下がる

 投資とは、以下のように定義されます。

  • 「利益を出す目的で資金を出すこと」

 広い意味では、このように言い換えることもできるでしょう。

  • 「お金がお金を生み出す仕組みづくり」

 よいものを、続けて長く、持ち続ける。というのは長期投資における基本です。では、何を目的として私たちは利益を求めるのでしょうか。

 

 それは、以下のような目的に集約されるのではないでしょうか。

  • 暮らしをよりよくしたい
  • 収入を複線化したい
  • セミリタイアやアーリーリタイアをしたい
  • 老後の暮らしに備えたい

 今の暮らしをより良くするということでしたら、短期売買なども視野に入ってくるのでしょう。しかし、セミリタイアや老後の暮らしに備えるというのは割と時間をかけて備えることができるものです。

 

 3年以内の独立となるとある程度のリスクを背負わなくてはいけません。何人かそういう人も知っていますが、もともと資金力があったか、あるいは何か事業投資が成功したか、そういう人たちですね。

 

 そういう意味では、長期投資が可能な、つまり性急な成果が求められない老後の暮らしに備えるというのは誰もができる投資の1つということになります。

 

 さて、今回は老後の暮らしに備える投資術ということでご質問を頂いています。

老後の暮らしに備える投資術とは

 いつも勉強させていただいております。53歳になる普通の会社員です。今回はたぱぞうさんのご意見を伺いたくご連絡させていただきました。


 投資の目的は基本は老後資金作りになります。(不動産などの資産はとくにありません)

  • 夫婦2人、子供なし、妻専業主婦

年収700万だがこれから定年に向けて漸減

  • 預金 日本円 1300万、 米ドル 3.9万
  • 会社の確定拠出年金 拠出月額 3.5万
  • 株・投資信託
  1. EMAXIS先進国株 1000万
  2. EMAXIS新興国株 550万
  3. ニッセイ日経225 400万
  4. EMAXIS国内債券 50万
  5. 日興 日本株Index 800万
  6. 三井住友 外国株Index 1100万
  7. 三井住友 日本債券Index 200万

他、株主優待目的のものが少し

  • 個人年金
  1. 住友 10年確定  94万/年 月額掛け金 1万
  2. 共済 10年確定 120万/年 月額掛け金 1万

Q1.投資信託はEMAXISのままでいいのか

 EMAXISslimがでてきて新しく買うのならそちらがよいと思いますが、含み益がかなりあるのでそのままにしています。(購入時基準価額は9000円くらいだったので。)

 ただ、人気のなくなったものは基準価額が下がっていったり、換金性が悪くならないかと心配しています。

 

お答え:そのままで良いですね。譲渡益税がかかってくるので、そのまま放置で良いでしょう。キャッシュポジションを増やすという目的ならば別ですが、すぐに再投資するということでしたら、放置のほうが良いです。

 

 理由は、当面の信託報酬よりも譲渡益税のほうが重いからです。

Q2.確定拠出年金について

 当初、日本株と外国株を50%ずつ購入としていましたが、株価がかなり高くなってきたので、そろそろ調整が入るのではと日本債券100%としています。

老後の暮らしに備える投資術

老後の暮らしに備える投資術

 しかし、調整が入った時のためのキャッシュポジションさえキープしておけば、株価が回復するまで待てばいいか、とも思っていますが、どうしたものか考えあぐねています。

 

お答え:53歳ということを考えると、あと運用期間が7年ですね。株式が良いとは思いますが、断定的に言い切るには少々年限が足りません。老後のキャッシュが必要なことも考えれば、そのままで良いかもしれませんね。ただし、債券は厳しい時期であるのは確かです。

Q3.全体のバランスについて

 キャッシュ/株投資信託、国内/海外のバランスをちゃんと考えたいと思っています。確定拠出当初は日本50%海外50%と考えていたのですが、GDP比で考えるとそれでは日本の比率が大きすぎるかと。


 また投資信託も、新興国株がもてはやされた時のなごりで、だいぶ比率が大きいままになっています。

 

お答え:永遠の課題ですね。ご年齢から考えると、株式6対債券か現金4ぐらいのバランスが理想なのでしょう。株式はおっしゃる通り、日本は5割もいりません。リバランスは売らずに行うノーセルリバランスが1つ。これは前述のとおり譲渡益税が重いからです。

 

 もし、新興国や日本株で損失が出ているならば損益通算で節税しながらリバランスするのが1つですね。ただ、昨今の状況からすると、こちらも利益が出ているのでしょう。

 

 喫緊ではありませんが、投資信託を始めとする金融商品の種類が増え始めているので、もう少しシンプルにしてもいいかもしれません。

Q4.これからの追加投資について

 積み立てNISAで楽天VTを始めようかとは思っているのですが、(5~10万/月を想定)いまは株価(とくに米国)もかなり高くなっているので、当面はキャッシュを持っておいて、調整などが入ったときに備えようかと思っています。

 

お答え:つみたてNISAは非課税枠ですから、他の投資に優先して行ってよいと思いますよ。月額上限は3.3万円ですね。全世界投資でしたら、eMAXIS Slim 全世界株式(オール・カントリー)も視野に入れると良いでしょう。

 

 個人的には国際分散投資よりも米国集中投資をおススメしていますが、それは置いておきますね。

Q5.キャッシュについて

 国内の預金だとほとんど金利が付きません。かと言って外貨預金は預金保険の対象でなくなってしまうので心配になりますし、為替変動の心配もあります。

 

 長くなってしまいましたが、たぱぞうさんのご意見を伺えれば幸いです。よろしくお願いいたします。

 

たぱぞう:やはりご年齢から考えて、キャッシュは大事にとっておき、つみたてNISAから始めるぐらいでどうでしょうか。

 

 株式とキャッシュあるいは債券のバランスは大事で、持続可能な投資が一番ということですね。ただし、債券は今のような金利上昇局面だと難しいタイミングとなりますね。

 

 投資目的が老後資金ということで、かなりコンサバなアドバイスとなりましたが、ご質問ありがとうございました。

 

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