たぱぞうの米国株投資

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不確実性と確実性のバランスで投資を組み立てるということ

不確実性と確実性のバランスで投資を組み立てる

 レバレッジ商品は不確実性が高いですね。当たればリターンが大きいのはそれだけリスクを取っているからです。

 

 もっとも、貯金しかしたことがない人にとっては、レバレッジをかけない株式投資も不確実性が高いですね。

 

 しかしながら資本主義社会においては、リスクを取った人がリターンを得るという構図です。したがって、給与以上に資産形成を早めようと思ったら、どこかでリスクを取る必要があります。

 

 さて、今回はSPXLで大きなリターンを得ているものの、不確実性と確実性のバランスで投資を考えているという方からのご質問です。

SPXLは不確実性が高いが、投資リターンが大きく、積立を継続したい

たぱぞう様


 いつもブログを拝見しております。


 現在地方公務員(40才)であり、フルタイムの妻、2人の娘がいます。

 

 資産は、資産は、3年前に5,600万で買った中古戸建(妻との共有)が一つ。ローン残債は自分の分で約2,300万。月々約7万での返済。75才完済予定です。金融資産は915万(現金267万、株がSPXLが470万・優待目的の電鉄株が120万で590万、投信が4万、iDecoが54万)。

 

 SPXLについてです。SPXLを買い進め、積み立てています。現在、購入後の平均単価は$42.87で保有しています。

 

 含み益は、倍以上です。$17前後まで落ち込んだこともありましたが、その時も淡々と定額買付を進めました。SPXLはリセッションに入った場合回復が遅いのは存じ上げていますが、それでもVOO等に比べ2倍以上のリターンはあるのではないかと踏んでいます。

 

 仮にSPXLを全額売却して通常のVOOやVTI、QQQ辺りに乗り換えるとした場合、たぱぞう様なら、いますぐ乗り換えますか?それとも、2、3年後まで積立を継続されますか?

 

 そのほか、私名義の銀行預金はありますが、これは、夫婦共有財産として割愛します。今、私の目標は、SPXLで種銭を作り、数百万の現金で戸建賃貸を買い、数年後、6,000万の融資を受け、アパート一棟買い、賃貸経営を始めることです。

 

 ただ、5棟・10室・500万の範囲は越えようとは思いません。悩みどころは、規模の拡大を目指さないなら、融資を受けて不動産投資するよりも、米国株投資を続けた方が(4.5%で回るくらいのETFに切り替えます)、75才時点の資産は上回っているのではないか。

 

 極端な話、収益不動産買うなら、米国株で1億作って現金で買った方が良いのではないか。と思ったのですが、いかがでしょうか。前提条件で変わってくるとは思いますが。情報足りないなら、追記します。

 

 現在、不動産投資について妻の理解を得られていないので、妻に連帯保証人をお願いすることも、妻を代表とした資産管理法人の設立も考えていません。アパートローンは、連帯保証人を必要としない都市銀行のアパートローンで、変動金利2-2.5%ぐらいで考えています。

 

 属性を活かして交渉できないかも思案中です。買う物件は、表面7-8%で、実質4.5-5.5%ぐらいと思っていました。本によると表面利率10%以上を目指せとあったのですが、家賃収入500万内に収まる10%以上の物件があまり無かったので。

 

 不動産投資の目的は、今の自分の年収700万に+300万とし、出世した同期を見返してやりたいというのがありますが、それに加え、自分は帰国子女であり、外国人との共生に関心があり、外国人をメインターゲットにした賃貸住宅経営をしてみたいというのがありました。今のところ、公務員は65歳までは勤務の予定です。

株式投資と不動産投資は不確実性と確実性がリターンを左右するもの

 SPXLはコロナ含め、タイミングよく入りましたね。私ならばどうするか、というところですが、私ならばいったん売るでしょうね。基本的にレバレッジ商品を長く持つということを私はしたことがありません。

不確実性と確実性のバランスで投資を組み立てるということ

不確実性と確実性のバランスで投資を組み立てるということ

 ご夫婦でご属性がありますから、ご希望の不動産投資は条件がそろえばすぐに始められますね。

 

 条件というのは手元資金です。6000万の物件ならば、余裕を見て1500万以上、理想を言うと2000万程度は持って取り組みたいところですね。

 

 しかし、あれこれ言い始めると一歩が踏み出せません。条件の全部を満たす必要はないでしょう。したがって、これはケースバイケースとなります。

 

 ズバリ言って、株式と不動産、どちらが良いのかというのは永遠のテーマです。米国株インデックスはこの10年で4倍程度のリターンです。レバレッジをかければそれ以上、そういう相場でした。

 

 ただし、ご存じの通り上下動の値動きが激しいのが株です。ある意味では不確実性は不動産よりも高いでしょう。

 

 不動産は今の目線ですと、手出しに対して10年で2-3倍のリターンぐらいが無理のない範囲ではないかと思います。賃料からのCF、返済からの売却益、これらを勘案してですね。もっとも、まずまず良い物件が買え、土地が下がらないことを前提としたお話ですね。もちろん土地が上がればもっと得られますし、賃料が想定よりも下がればリターンは減ります。

 

 プロ筋から投資家筋、初心者さんまでいろいろな見方があります。したがって参考程度ですね。

 

 株に限らず不動産も高騰をしています。都内ならば以前の目線だった7-8%もほとんどなく、融資付きとなるとかなり限られるのが現状です。築古は融資が付きませんので、新築か築浅、地区は城東、城北となりますね。それでも、なかなか7-8%という目線は新規参入者には厳しいです。癖のある物件もありますね。

 

 要は、株にしても不動産にしても、手堅くやろうとすると一気にフェーズを変えるような化け物銘柄、物件というのはないということです。誰もが手を出さないような銘柄、物件に手を出したり、リスクを高めることで、利回りを上げることができます。

 

 外国人向けというのは家賃層によっては利回りを上げる可能性があります。しかし、価格帯にもよりますが、同時に手間もかかりますね。やれる人は限られます。繰り返しになりますが、投資というのはリターンが大きいということは当然、リスクも大きいということです。

 

 不動産などのハードアセットの最大の魅力は事業化ですね。法人や個人事業主でやれる面白さは確かにあります。私は利回り追求はあまりせず、手間がかからないというのを第一義としています。ペーパーの感覚で取り組んでいるのですね。

 

 最後に、出世した同期を見返すというところですね。そういう考えもあるかもしれません。ただし、投資が成功しても上には上がいますから、あまり頑張りすぎず、自分のペースでやっていくのが楽でよいかもしれませんね。

 

 はたから見ると成功している人でも、ご親族を亡くしていたり、お子さんが病気だったり、人知れず仕事で苦しかったり、いろいろあるものですね。意外と悩みの全くない人、大変な経験をしていない人はいないですね。職場や友人の前ではそういう姿は見せないものです。

 

 ひとまず、今まで積み上げてきたご自分のキャリア、ご資産、そしてなにより家族を信じて淡々と歩んでいきましょう。あとはメールした通りです。また何かありましたら聞いてくださいね。

 

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