世界のETF運用会社収益ランキング【2022年】
ETF収益ランキングを紹介します。
やり方はシンプルです。発行しているETFのAUM（運用総額）にそれぞれの経費率を掛けて、推定した収益を発行者ごとに合計して降順に並べています。
上位１５社は以下の通りです。
出典：ETFdb 2022年７月末現在
おなじみの運用会社がずらり並びますね。以下、簡単な解説を加えます。
ETF運用会社収益ランキング１０社のご紹介
上位10社について、代表的なETFとともにご紹介します。
１位：BlackRock Financial Management
世界最大の資産運用会社です。ETF以外も含めた資産運用残高は2021年末に10兆ドルを超え、日本のGDPの約２倍に相当します。
自身もNYSEに上場しています。ティッカーは【BLK】です。代表的なETFはiShares Core S&P 500 ETF【IVV】、iShares Core U.S. Aggregate Bond ETF【AGG】です。
２位：State Street
現存する銀行としては米国国内で2番目に古い歴史を持つ金融機関です。
SPDRシリーズがよく知られたETF商品群です。代表的なETFはSPDR S&P 500 ETF Trust【SPY】です。バンガード社のものに比べると知名度が高くありませんが、セクターETFも運用しています。
３位：Invesco
自身もNYSEに上場しています。ティッカーは【IVZ】です。代表的なETFは何と言ってもInvesco QQQ Trust【QQQ】です。この１０年で大きく育ち、AUMもトップ１０に入りました。
４位：Vanguard
世界初のインデックス型投資信託（インデックスファンド）を個人投資家に提供した会社です。
低コスト商品で知られ、その運用商品は日本の投資家にも人気がありますね。代表的なETFはVanguard S&P 500 ETF【VOO】、Vanguard Total Stock Market ETF【VTI】、Vanguard Total Bond Market ETF【BND】などです。
セクターETFもよく知られた商品です。
５位：First Trust
2005年にETF市場に参入しました。アクティブ型ETFの最大手です。代表的なETFはFirst Trust Value Line Dividend Index Fund【FVD】です。
S&P 500の配当利回りを上回り、なおかつ時価総額が10億米ドル以上の銘柄に投資するETFです。経費率が0.67％とやや高いのはアクティブ型ゆえ致し方ないでしょう。
アクティブ型だからこそ、収益が高いとも言えます。
6位：ProShares
2006年にインバース型ETFを世界で初めて発行した運用会社です。代表的なETFはProShares UltraPro QQQ【TQQQ】です。NASDAQ100指数の3倍の動きを想定するレバレッジETFです。
日本のオンライン証券大手3社では取引できません。
7位：VanEck
2006年にETFマーケットに参入しました。個性的なETFが多いです。代表的なETFはVanEck Gold Miners ETF【GDX】です。金鉱株ETFです。
また当ブログでかつてご紹介したVanEck Morningstar Wide Moat ETF【MOAT】もVanEck社の商品です。
国別ETFでもよく知られていますね。
8位：World Gold Council
世界の主要な金鉱山会社によって構成される非営利団体です。世界の金市場の育成と発展を目的として、1987年に世界の主要な金鉱山会社40社がメンバーとなって設立され、本部は英国のロンドンに置かれています。
発行しているETFはSPDR Gold Shares【GLD】とSPDR Gold MiniShares Trust【GLDM】のみです。どちらも金ETFとして、日本でも知られているものです。
どちらもステートストリート社が運用している商品ですが、World Gold Councilが【GLD】のスポンサーであるため、区別しています。
出典：【GLD】 Fact Sheet
9位：Rafferty Asset Management
運用会社の名前になじみがなくても、代表的なETFにはなじみがある方が多いと思います。
- Direxion Daily Semiconductor Bull 3x Shares【SOXL】
- Direxion Daily S&P 500 Bull 3X Shares【SPXL】
が代表的なETFです。いわゆるDirexionシリーズを運用しています。
10位：Mirae Asset Global Investments Co., Ltd.
本社は韓国 ソウルにあります。聞きなれない運用会社かもしれませんが、運用商品は日本でもポピュラーなものが多いです。
2018年にGlobal Xを買収したためです。
代表的なETFはGlobal X NASDAQ 100 Covered Call ETF【QYLD】です。
世界のETF運用会社収益ランキングのまとめ
11位以下にもARKやWisdomTreeなど日本でなじみがある会社が見受けられます。商品数と収益が必ずしも比例しないのもETFの面白い点で、残高が多いETFを抱えるとそれだけで収益が上がります。
インデックスはスケールメリットが無いと収益化が厳しいです。信託報酬の高いETFがいかに収益性に優れるかを示してくれるデータですね。
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こちらは運用総額ランキングです。
やりたいことに寄り添った時間を積み重ねるということです。
