たぱぞうの米国株投資

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米国株一般口座を整理した理由

米国株の一般口座を整理しました。

 米国株一般口座を整理しました。一般口座の欠点、手間はズバリ3点です。

  • 「取引報告書」を元に売買に伴う損益を記録
  • 「配当金支払い通知書」を元に、配当金を記録
  • この2つの書類を取っておき、エビデンスにする

 こういう手間がありました。ほんの数年前まではこれが当然でした。しかし、特定口座ができてからは、その手間がより際立ち始めた気がします。

 

 2018年8月末に思い切って米国株の一般口座を整理しました。今まで10年近く配当金を計算し、譲渡損益を計算し、損益通算をしてきました。一連の作業は自分の資産を正確に把握するという意味では悪くない作業でした。

 

 ちなみに、マイクロ法人つまり弊社の決算は6月です。ようやく1期目を無事に?終えたわけですが、これまた慣れないために若干手間取りました。8月末までに法人税を納めなくてはいけないわけですが、なんと収めたのはギリギリの8月31日でした。

 

 法人口座と個人で立て替えた出入金の何やらで、ばたばたしていました。結果としては、こちらが思い描いていた通りの方向で着地をすることはできました。思い描いていた姿というのはシンプルで、融資を狙わない限りは経費で利益を調整していくということだけです。

 

 来期は売り上げの様子を見ながら、もしかしたら二法人体制にするかもしれません。いずれにせよ、税理士さんや友人の意見に耳を傾けつつ、ベストな方法を探るということですね。株だけでなく、税務上の勉強もしなくてはいけません。

 

 昨今はこのような形で、やることが以前から比べると激増しています。日常における些事をどのように削っていくかと考えたときに、一般口座の見直しということになりました。

米国株一般口座の整理で激増したキャッシュポジション

 ともあれ、古い株を全て利確しましたので、キャッシュポジションが激増しております。こうなってくると、見えてくる景色が全く変わってきます。ものによってはおよそ10年にも及ぶ古い株で、「どれだけ暴落があっても元本は割れないし、積み上げてきた配当金が担保してくれる」という余裕の相場観でした。

 

 しかし、ある意味では投資初心者さんと同じ、キャッシュからのスタートということになったわけです。これは久しぶりの感覚で、少々ワクワクしますね。

 

 いずれにせよ、S&P500が最高値を更新したタイミングでの売却というのは、自分の10年に及ぶ相場観が大きく外れてはいなかったということで感慨深いものがあります。もちろん特定口座で再参入しますので通過点ではありますが、そういうことです。

 

 あまり自分の資産総額に頓着していなかったのですが、気が付いたら1億が見えてきていましたね。これは投資と実業の双輪ということになります。株だけでなく、いろいろやりましたからね。

 

 消費税還付と経費の再投資というのはある意味、複利以上の効果がありますね。

究極まで時間を削るならば、定期買い付けも視野に入る

 ペーパーアセットの投資をシンプルにするならば、インデックスETFの定期買い付けということになるのでしょう。

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 今では米国株式あるいは米国ETFも定期買い付けということができるようになっています。こういったサービスを使えば、自動で買い付けていくことができます。これは、少なくともあと半年、もしかしたら1年近く多忙状態が続く私には魅力に映っています。

 

 強烈にキャッシュをつぎ込むような場面でもありませんので、1万ドルから2万ドル程度に分散しつつ資金投入をしていくかもしれません。

定期買い付けの対象と相場観

 では、定期買い付けはどのような銘柄になるのでしょうか。

 

 やはり王道としてはVTIということになるでしょう。QQQ、あるいはハイテクETFや生活必需品ETFなどでセルフ株式バランスファンドを作るのも面白そうです。しかし、そうなるとまた時間が発生します。悩みどころですね。

 

 VTあるいはVWOといった新興国を含む、あるいは米国外を含むETFをコアに据えることは無いと思います。VTはそれなりのリターンを示してはくれていました。VWOは過去を見ても微妙ですね。新興国は逆張り的な面白さはありますが、そういったボラタイルな魅力が強いということです。

 

 日本株インデックスも買うことは無いでしょう。たとえばTOPIXがあります。全銘柄対象なので分散性という意味においては優れています。しかし、致命的な欠陥を抱えています。それは、ダメな企業が退場になるまでに時間がかかりすぎることです。銘柄によってはダメになってから10年近く上場を続けるケースもあります。

 

 相場の長い人にはおなじみの、山水電気などは数年前にようやく退場しました。退場基準の甘い好例と言ってよいでしょう。

 

 そういう意味では、NYSE(ニューヨーク証取)などは世界で一番厳しい基準を設けており、継続した利益が出ない企業は上場を維持できません。日本だとそのまま低位株投資となりますが、米国では上場廃止となります。

 

 いわゆるOTC銘柄となり、ペニー株投資ということになるわけです。思惑での値動きを狙った投資は世界中のどこにでもあります。それは悪いことではありません。しかし、米国の場合はきっちりと市場を分けており、そこに米国株インデックス投資の強みがあります。

 

 市場を分けないと、インデックスの上昇に水を差すことになります。企業の寿命は永遠ではないからです。

 

 日本に限らず、退場の仕組みづくりが各国の証券取引市場はまだまだ未成熟です。米国のインデックスが強いのは、成長性やこういった法整備が主因です。

 

 さて、止まらないので、話を戻します。

 

 一般口座の株を全て利確した。資産も増えた。こういう時代が続くと良いですが、リセッションは常に意識しておきたいですね。資産を全張りするような相場ではないと思っています。過度にポジションを取っている人は、見直す時期であることは間違いありません。私はキャッシュを厚くしました。ひとまずのご報告でした。

 

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  少なくとも年内は強い相場が続くと予想しますが、どうでしょうか。そもそも予想というのはなかなか当たりませんので、当たらなくても大丈夫な無理のない投資をするというのが肝要です。

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  先日のリラ暴落で少し買いました。1週間以内に売ってしまいましたが、新興国ETFはこういう楽しみ方もできますね。2,3日で10%取れるというのはなかなかありませんので。

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  こういった安定感ある地味な成長企業投資も面白いかと思いますが、やはり時間が問題になってきます。ここもひっそり利確しました

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