資産形成は目標を持ち、日常を積み重ねた人が成功する
資産形成は目標を持ち、日常を積み重ねれば成功します。実現可能な目標、例えば50歳でFIREする、老後資金を作る、このあたりは高いハードルではありません。時代が変わったからです。
一方で、30代でFIREとなるとまだまだ難しいでしょう。年収が高い仕事がそこまで多くなく、リターンもそこまで高くないからです。一気に飛び級できるのはレバレッジを利かせることですが、リスクも跳ね上がります。
レバの利く太陽光や不動産は計算しやすいアセットで、入り口の値段がはっきりしていれば、電卓叩いて答えが出るタイプの投資でした。今は、値段が上がってしまい、サラリーマン大家としてデビューする難易度は依然とは比べ物になりません。しかし、金利情勢によってはまた時代が変わるかもしれませんね。
さて今日は20代の方が50代でFIREするには、ということでご質問です。
2年前の米国株を語る会に参加しました
たぱぞう様、初めまして。
大学生の頃からブログ、Youtubeを拝見しております。いつも有益な情報を発信いただき、誠にありがとうございます。
2年ほど前に米国株を語る会に参加させていただいた際に、周囲の人生の諸先輩方が積立投資を続けて良かったと語っていたことがとても印象的で、資産を積み上げることのモチベーションにつながっています。
一方で残念ながら、労働を始めてから自分は思ったよりも仕事が好きではないということが分かり、50代までには仕事を卒業し、趣味の旅行・音楽を楽しみたいと考えています。
そのため、今後の投資方針についてご意見を伺いたく、この度ご質問をさせていただきます。
現在の状況は以下の通りです。
家族構成:
- 妻(相談者・26歳)
- 夫27歳
将来的に、子ども2人を授かりたいと考え中
年収:
- 妻740万(残業多め)
- 夫550万(今後昇給予定)
月々の積立金額:
- 妻 新NISA30万+iDeco2万
- 夫 新NISA10万
資産構成(妻):
株式1400万、現金950万
株式内訳:
- eMAXIS Slim S&P500などの米国株インデックス500万
- eMAXIS Slim全世界株式 865万
- その他国内個別株 35万
- 別途iDeco、企業型DC 130万
(今後は新NISA、iDecoでS&P500を中心に積立予定)
現金内訳:学生時代・入社後の貯蓄+結婚祝い等
資産構成(夫):おそらく投資信託+現金で計300万程度
住居:
現在は家賃10万の賃貸に居住しているものの、子どもが生まれたら妻の実家に同居して住居費を削減予定
ご相談したい点①
今後子どもを授かり、その後は時短勤務をしたいと考えているため、妻の年収は数年以内に減少予定です。
現在の年収のうちに、収益不動産を購入し、子育てとFIREの両立をしたいと考えているのですが、現実的に可能でしょうか。または昨今の物件価格上昇、金利上昇等を考えると無謀でしょうか。
(亡くなった祖父が20年ほど前に都内に新築アパートを購入し、老後資金を得ていたこともあり、レバレッジを効かせて資産を拡大できることへの憧れがあります。ただし、相続目的・他の事業収入等の後ろ盾がある方に比べると、属性が弱いため不利にならざるを得ないというのは感じています。)
いずれにしても、株式投資は続けていく予定です。
ご相談したい点②
①でご質問している不動産投資が現実的に可能な場合、今後もご相談をすることは可能なのでしょうか。
2年ほど前に米国株を語る会に参加させていただいた当時は、まだ社会人経験・年収が足りないのではないかというのが懸念点だったのですが、この度一歩踏み出せるなら踏み出したいと考え、ご連絡いたしました。
何卒よろしくお願い申し上げます。
順調な資産形成の航路を守っていく
ブログ・YouTubeをご覧いただいているとのこと、ありがとうございます。大学生の頃からということで、時代の変化を感じます。

また、2年ほど前に「米国株を語る会」にご参加いただいた際のご経験が、今も投資へのモチベーションにつながっているとのこと、すばらしいですね。開催して良かったです。まさに語る会、多様な意見をもとにお考えを練る機会となったならば、嬉しいです。実際に会って色々な人と話すと世界が変わるのは事実ですね。
ご相談内容についてお答えします。まず、「仕事が思ったより好きではなかった」という気持ちについてです。これは全くおかしなことではありません。
仕事は責任と調整が年齢とともに重くなり、やりがいよりも負荷が先に立つ局面が出てきます。これが好きな人もいますが、そうでない人も当然います。むしろ、早い段階でその現実に気づき、人生設計を考え始めている点は、とても健全だと思います。
50代までに仕事を卒業し、旅行や音楽といったご自身の好きなことを大切にしたい、という方向性も、十分に現実的な目標です。
すでに投資を始めており、かつ将来的にご実家に同居され、住居費を大きく抑えられる見込みがあるのであれば、50代と言わず、もっと前倒しで自由度を高めていくことも視野に入るでしょう。
現在、家賃が10万円に抑えられている点も非常に良いです。実家に入られるまでの期間は、無理に動かず、この条件を最大限活用されるのが賢明だと思います。
次に、不動産投資についてです。昨今の物件価格上昇、建築費の高騰、金利環境を考えると、確かにハードルは上がっています。
エリアにもよりますが、現在は「銀行が9割融資してようやく目線が合う」ケースが多く、融資条件の良い富裕層ほど有利になりやすい局面です。かつてのようなフルではCFが出ませんし、2割手出しだと株のほうが良い。一棟収益に関してはこのような市況感です。
そこまでの資産形成には時間がかかります。そのため、当面はこれまで通り、新NISAやiDeCoを活用した株式投資を軸に、ペーパーアセットで着実に資産を積み上げていくのが王道ではあります。
特に、現在の年収水準と積立額は非常に良く、継続できれば大きな差になります。
一方で、不動産投資が全く現実的でないかというと、そうとも言い切れません。住宅ローンをうまく活用し、自宅マンションの買い替えを重ねることで、結果的にFIREを達成した人もいます。
最近はマンション系の事例も増えており、必ずしも最初から収益物件一択ではありません。
年齢・収入・資産状況のバランスがとても良く、焦らず積み上げれば選択肢は確実に広がっていく段階にあります。
一人で判断せず、情報と人に触れながら、段階的に判断していけば十分間に合います。また何かあれば、いつでもご相談ください。
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