たぱぞうの米国株投資

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子育て世帯の資産形成戦略──インデックス投資と現金比率

インデックス投資と現金比率は永遠の課題

 インデックス投資と現金比率はよくセットで語られます。

 株式と債券比率もそうですね。6:4ポートフォリオなどよく言われましたが、このところの債券価格の推移から、あまり聞かれなくなりましたね。

 

 また、インフレの進展もマインドに変化を与えています。リスク資産をより大きく取る方が増えていますね。私も以前の7:3から生活防衛資金程度の手元の資金、レバを考慮すると相応のリスクを取るようになりました。

 

 私の場合は、株式が半値になっても生活に支障がないという背景があります。そういう意味では決まりきった割合を踏まえつつも、あとは個に応じたポートフォリオというのが資産運用を効率化する面はありますね。

 

 今日はインデックス投資と現金比率ということでご質問を頂戴しています。

インデックス投資と現金比率はどうすればよいか

 たぱぞう様、初めまして。いつもブログやYouTube等で発信して頂いている情報を参考にさせて頂いております。

 

 投資の話に入る前にまず感謝を申し上げます。


 私は地方都市にて大学病院に勤務している医師であります。医療現場は閉鎖された旧態依然な環境で、時代錯誤なハラスメントにて1年半前から精神的に少しダウンしております。

 

 幸い仕事を休む程ではないのですが、かなりきつい日々を耐え忍んでおります。数年来、たぱぞう様のブログを拝見させて頂いており、日々更新される記事に時折登場する“人生二度なし”シリーズに心から感銘を受けております。

 

 「自らが身罷る間際に、やり残した仕事を思い出す人はほとんどいない」、

 「逆説的に言えば仕事は人生のアクセントに過ぎない」、

 「実は、言葉が自分の人生を決めている」

 

 などの核心に迫る文章には本当に救われております。上記の様な記事はブックマークさせて頂き、辛いときには何度も読み返しメンタルを保っております。


 あまり仕事以外の趣味を持ったことがなく、本来人を救うべき職業の人間ではありますが恥ずかしながら激務に苛まれ足を止めてしまいそうになりました。たぱぞう様の記事に救われている人間が世の中に間違いなくいることをお伝えしたいのと、感謝を申し上げたく筆を執らせていただいた次第です。


 前置きが長くなり誠に申し訳ございません。下記が投資においてご相談させて頂きたい内容であります。

【私のプロフィール】

  • 38歳 男性 既婚(妻:主婦 子2人:小学1年生、幼稚園)
  • 職業 医師(年収1800-1900万)
  • 持ち家あり(マンション ローン残債4500万)

【投資信託】

本人名義
<NISA>
S&P500
<特定口座>
S&P500 560万
eMAXIS Slim全世界株式 330万
楽天・VTI 180万
USA360 30万

 

妻名義

<NISA>
eMAXIS Slim全世界株式

・ジュニアNISA
第一子枠;S&P500 410万
第二子枠;eMAXIS Slim全世界株式 400万

・その他
学資保険 500万(支払い済)
貯蓄型生命保険 約1000万
iDeCo 私130万 妻100万(いずれもS&P500)

現金 300-400万


 2020年頃から友人に感化されて、つみたてNISAから開始しました。気づけば株式資産は少しずつではあるものの増大し上記資産額となっております。株価の変動で一喜一憂することはありますが、幸いながら市場から退場することなくコツコツと資産形成を継続している次第です。


 2024年から新NISAが開始となり、現在は私と妻あわせて年720万円の非課税枠を使い切ることを目標に毎月合計60万の投資を継続しております。


 肉体的にも精神的にも忙殺される日々を送っておりますが、このままの現状でいけばどんどん株式資産の比率が増えていきます。不動産等のハードアセットも検討しましたが、不動産投資には縁がなく時間的猶予や性に合わない部分があり手を出せておりません。


 少なくとも可能である限りは300-400万程度の生活防衛資金を手元に残しながら、今後もインデックス投資を継続していこうと考えておりますが、総資産におけるリスク資産の比率についてたぱぞう様のご意見をお聞かせ頂けませんでしょうか。また、今後の中長期的な投資戦略についてもご指導頂ければ幸いです。

 

 いつも有益な情報を発信して頂き感謝しております。

 何卒よろしくお願い申し上げます。

ハードアセットはインデックス投資ほど万能ではないが

 ハードアセットに関しては、何らかの伝手や相談できる関係が無いとしくじる可能性がありますから、無理されないことです。

 

 と言っても、私の知人でも不動産投資に踏み切る高属性の方が複数名いらっしゃいます。皆さんのみ込みが早いです。やはり高属性だと金利が有利で、なおかつ地頭の良さからくる理解力と応用力が違いますね。


 特に親和性のある士業、外資企業、資産家、地主などは強いです。そういう意味では質問者さんも親和性はあると思います。特に土地のある地主さんはまず負けない投資ができます。

 あるいは、親御さん世代が土地を買い、上物を子や孫の与信で買う、相続で一般的に見られる形ですね。この形も融資が上物だけなので強いです。

 これらに関しては、メールした通りですね。

子育て世帯の資産形成戦略──インデックス投資と現金比率

子育て世帯の資産形成戦略──インデックス投資と現金比率

 それはさておき、ご相談内容です。仰る通りの方向性でよいでしょう。私もコロナ以後は現金比率を生活防衛資金程度にしています。理由は、使わない現金を置いておいてもしょうがないからですね。


 コロナ時に買われているならば、買値が低く、心理的に追加購入しやすいのではないでしょうか。

 

 今後は、法人化など広げていき、脱医局の働き方を目指してもよいかもしれません。ただ、これは要注意で同じような文言でとんでもない物件を買わせる業者もいます。昨今では学会でもそのようなブースがあるということですね。だいたいダメです笑 

 

 しまいには先輩医師がワンルームを勧めて買わせるという話もありますね。

 

 皆さん同じように激務に悩み、話の分からない事務長に詰められた結果、企業に勤めたり、アルバイトメインにしたり、開業したり、医局から離れた選択をされる方もいらっしゃいます。

 

 とにかく、1人で抱え込まず、いろいろな考え方に触れるとまた違った景色が見えますよ。今の病院、医師を取り巻く環境はひどすぎます。しかし、一方で専門性を生かして生き生きと生活されている方もいます。病院を変わって、勤務時間は激減、給与は大改善という方もいます。


 自らの力を信じて、大学と自宅の往復以外の視野を手に入れられると楽になることもあると思います。散漫なまとまらない文で恐縮ですが、応援したい気持ちが溢れました。

 

 人生二度なし、仕事はあくまで仕事。ご自分を大切にされてくださいね。仕事は、人生全てを面倒見てくれるわけではなく、契約関係に過ぎないのです。

 

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