金利上昇時代の資産運用計画
長らく続いたゼロ金利が終わり、金利が上昇傾向にあります。アセットの上昇がそれ以上ですから、あまり影響が無いように見えます。しかし、今後の金融政策は注視しておきたいところです。
さて、今回は住宅ローン金利が上昇する中、繰り上げ返済をしたほうが良いのかどうか、ということでご質問を頂戴しています。
住宅ローンの金利上昇が気になる
いつもブログとyoutube楽しく拝見させて頂いております。
現在35歳の勤務医男性です。小学校1年生と年中の子供がいます。今後の資産計画(主に投資と住宅ローン)について質問させて頂きたいです。
年収は1000-1300万程度で勤務先によって変動します。
住宅ローン:(35年 変動金利 元利均等方式
住宅ローン控除:10年 中古戸建のため14万円)33歳時から返済開始しているため、現在残債は6500万程度ありますが、組んだ当初0.3%台であった金利が現在0.9%程度まで上昇
資産:預金 450万円
リスク資産:日本個別株(祖父からの名義変更)、特定口座1800万円
新NISA+旧NISA オルカンやSP500などindex、合わせて890万円
ideco:140万円(SP500)
新NISAに関してはほぼ満額埋めており、今後もキャッシュに応じて年初一括購入+積み立てを組み合わせてなるべく早期に満額埋めようと考えております。(必要時は特定口座からの変更も考慮)
現在キャッシュの余剰は10-30万程度/月あります
- 今後の資産計画に関して
住宅ローンを変動で借りているので、今後の金利上昇に備えて早めに繰り上げ返済した方がいいか悩んでおります。(68歳時の元金残債がすでに660万円)
おそらく後5-10年後には子供の教育費が上昇してくるため、家計の負担が上がってくると予想されます。
それを見越した上で、
- キャッシュの余剰を少しずつ繰り上げ返済していく(年数十万程度)
- NISA早期満額埋めて(38歳時点)繰り上げ返済はそれ以降
- まだ金利は低いので投資を優先
1-3のいずれかを悩んでおります。
お答えいただければ嬉しいです。
金利上昇は資産運用上の大きな課題も、当面様子見か
こんにちは。いつもブログとYouTubeをご覧いただきありがとうございます。現役でご活躍されながらも、しっかりと将来の資産形成を考えておられる姿勢、素晴らしいと思います。
さて、ご相談の内容は「住宅ローンの繰上返済をすべきか、それとも投資を優先すべきか」という点ですね。お子様の教育費も視野に入れつつ、堅実な資産運用をされていることがよく伝わってきます。
そして、確かに昨今の金利上昇傾向は悩ましいところでもありますね。
結論から申し上げますと、「投資を優先し、繰上返済は教育費が重くなる前のボーナス的なタイミングに検討する」というスタンスで良いかと存じます。その根拠を3つの観点から整理します。
① 住宅ローンは今なお極めて低金利の資金調達手段である
変動金利が上昇したとはいえ、それでもインフレ率にも届かない水準です。現時点で金利上昇が怖い、というお気持ちはわかりますが、中銀、市中銀行側が急激に上げられない背景があり、日本ではまだしばらく低金利が継続する可能性が高いです。インフレ率とのギャップを見ると、引き締めとはいえない状況です。

加えて、住宅ローン控除もある状態ですから、税効果を考慮すれば実質金利はさらに低くなります。諸々踏まえると、借りたままにしておいた方が経済合理性があると考えられます。
② NISAを先に満額にしておくことで将来の選択肢が広がる
NISAの恒久化により、一度埋めた枠は一生非課税の資産になりました。これは老後資金づくりの要となる制度ですので、満額早期確保を優先するのは賢明な判断です。
また、おっしゃる通りお子さまが中学・高校になる頃には教育費の負担が重くなることが予想されます。現在の資金余力をNISAに振って、将来の選択肢を増やしておくことは、長期的に非常に有効です。
③ 投資リターンがローン金利を大きく上回る可能性が高い
今のローン金利であれば、再現性の高いインデックス投資による期待リターン(長期で年6.8%)の方が上回ります。この差は複利で広がり、10年・20年後には資産形成の厚みに差が出ます。
もちろん投資にはリスクもありますが、すでに「NISA+iDeCo」という税制優遇の強い枠を活用されている点や、投資対象も堅実なインデックス中心であることを考えると、長期目線では優位性があると見てよいでしょう。
ちなみに、私は不動産に関してはかなり保守的で「短プラ連動かつ元金均等」を選好しています。長プラはよく上昇していますし、残債の減りは選択肢を増やすからです。
今後の金利への感応度を見つつ、借り換えも頭の隅に、というところですね。
共に頑張りましょうね。
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