士業、マイクロ法人の資産運用の基礎基本
法人経営、特に士業のように販管費などの固定費がかかりにくい実業はどうしても経費が小さく、税金が重くなりがちですね。そういう意味では、太陽光や不動産のように、設備や建物の減価を織り込める実業を組み合わせることで、利益をコントロールしやすくなります。
つまり、負けにくい事業、あるいは投資になります。相互に弱点を補完できるような仕組み作りが可能だということですね。さて、今回は利益率の高い1人法人、1人士業事務所経営の方からのご質問を紹介します。
士業、マイクロ法人で不動産を含めた資産運用を考えています。
たぱぞう様
はじめまして。ずっと不動産投資がしたいと考えてはいたもののタイミングを逸してしまい?資産が現金のみできています。株式投資スタートのためネット情報を集めていた時にたぱぞう様に辿り着きました。どうぞよろしくお願いいたします。
43歳、5歳の娘を育てる未婚のシングルマザーです。仕事は9年士業で独立しております。子供を出産した時に、これからの日本の未来を思い、子の未来を考えると出来れば子供にはどこの国でも生きていける力を付けて欲しいなと考えました。
が、あっという間に子供は5歳になり(来年小学校入学)ひたすら仕事に追われ夕食を作る事、休日に子のリクエストに応えるだけの5年間を過ごしました。小学校入学のタイミングでマレーシアの移住を考えております。
子供はできれば現地のインターナショナルスクール(年100万~150万程度の学費)に通わせて語学を身に付け、色々な人がいて当たり前、色々な文化があって当たり前という環境を与えてあげたいと考えており本人も移住はしてみたいそうです。
今まで不動産投資を考えて物件を見たりしていましたが未だ手をだせないでいます。
海外移住を考えるとこのタイミングで融資を引いての不動産投資は手間もあり、更に現在の仕事を辞めて海外移住していると融資も不可なのでうまくいっても1棟しかもてないと考え、株式で資産運用を始めようと考えております。
現在の資産
- 現金4000万円
- セーフティー共済満額800万
- 小規模企業共済 年84万 現在まで500万程度
- 海外の生命保険 一括払込済み10万ドル
あと5年で損益分岐点で元本割れ無し、ただこちらは子供が大人になるまでそのまま放置したいです可能なら。
- IDECO 150万(別に法人をもっておりそちらで社会保険加入のため月2.3万掛金)
- 子供の預金200万(現金)※20歳まで月に8万円の養育費
住宅
持家(住宅ローン残2600万、移住の際は残2500万程度、売却するとぎびしめに見て仲介手数料抜いてプラス700万の利益)
収入
収入は売上ー経費で前年1400万程度 今年は1割程度あがりそう。今年の貯蓄は600~700万程度。
移住後は現在の事務所を同期に引き継いでもらい3年程度売上‐経費の3割くらいを
頂く予定。また副業をする予定(何をするかは決まってません・・)
マレーシアでの生活費は月に20万プラス学費を想定(多めにみています)
質問
ほとんど現金でもってしまっているのが痛いですが出来れば一日でも早くか株式による運用をしていきたいと思っています。移住する前提で日本の口座で購入すべきか、マレーシアは投資の利益は非課税なので移住後から購入していくべきか。
日本にいるあと1年の間にできる事が無いか、アドバイス頂けたらとてもありがたいです。購入するのはETFで考えていますが、高配当株も気になっています。
移住後は年間200万程度の所得を得られるような事をしようと考えていますがまだ具体策はありません。でもそこはどうにでも、否どうにかしようと思います。
最悪子供が小学3年生になるまでは日本にいて仕事を続けることも考えていますが(仕事は好きなので)子供の小学校入学はタイミング的に子供も楽に周囲に適応しやすいと考えており出来れば夏の入学時には日本を出ようと思っています。
取り留めも無い文章になりましたがセミリタイアに向けての株式投資の一歩を踏み出すアドバイスをお願いいたします。
士業などマイクロ法人特有の利益率の高さをどのように考えていくか
士業でそれだけのご実績があるならば、不動産か太陽光で減価償却を組み合わせた資産の最大化を図りたいところですね。また、不動産とのシナジーのある士業というところがポイントですね。
仕入れのない、固定費の低い事業だとどうしても利益率が高くなります。人を雇っていないというのも強みですね。こうした場合、組み合わせによってはハードアセットの投資は非常に相性がいい、ほとんど損をしない投資になります。
また、本業での利益が少ないときに売却するなど、利益をコントロールする引き出しが増えるのが良いですね。
この場合、労働集約的な築古などもさることながら、好立地築浅の限りなく手間いらずの物件のほうが相性が良いでしょうね。私もその路線で無理せず取り組んでいます。金利次第で条件はガラリと変わってきますので、まずは金融機関さんとのお付き合いということですね。
株式や仮想通貨の税制に関してはおっしゃる通り、海外のほうが恵まれているケースがあります。マレーシアは有名で、私の義弟も移住した実績があります。数年後ということならば、移住後に取り組むというのは現実的です。
金融機関さんの紹介も含めて、あとはメールした通りですね。共に夢の実現に向けてがんばりましょう。
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