たぱぞうの米国株投資

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インデックス投資をしていたら、FPに変額保険を勧められた話

インデックス投資をしていたら、FPに変額保険を勧められた話

 全世界、あるいは株式指数が伸びる国へのインデックス投資は誰もができる投資術です。市場の成長に賭けるということですから、こんなに分かりやすい投資方法はなかなかないですね。

 

 そして、この10年の好景気を受けて、本来地味であるはずのインデックス投資もかなりの高率でのリターンを得続けてきました。しかし、今後10年に関しては、私もやや悲観的に見ています。これは2000年代の株式投資の恵まれなかった時代の経験が、そう思わせるのかもしれません。

 

 しかし、他に優れたペーパーアセットがあるかというとそれも無く、やはり誰にでもお勧めできる投資方法として米国株投資はあり続けるのでしょう。

 

 さて、今回はそんなインデックス投資をしのぐ変額保険がある、こういう提案をされた方からのご質問が届いています。

 iDeCoよりも変額保険がいいというFPがいます

たぱぞう様はじめまして。


 日頃からブログを読んで投資の勉強をしています。私は32歳で妻と二人暮らしです。昨年から長期投資の必要性を実感し積立NISAで毎月3万円投資しています。

 

 それに加え、iDeCoで主にアメリカのS&P500に連動するインデックスファンドに毎月2万円投資するのを検討しています。先日ファイナンシャルプランナーに相談したところ、iDeCoよりも某生命保険会社の変額保険をすすめられました。

 

 理由として

  • 私たち夫婦は 夫が収入保障保険 夫婦ともに医療保険、就業不能保険(いずれも掛け捨て)に近い将来の子供の誕生などを想定して加入していますが、掛け捨てばかりではもったいない。との指摘
  • NISAやiDeCoと同じくドルコスト平均法を利用して積立可能。
  • アメリカの有名証券会社が販売する高利回りを出し続けるファンドに保険加入しながら、しかも通常よりかなり安い手数料で投資できる。
  • そのファンドはインデックスを大幅に上回る利回りを出し続けている。
  • 20年間の平均利回りが10%を超えている
  • 金融のプロからも高い評価を得ており、実際に加入している人も多い。

でした。

 

以下、質問をまとめます。

掛け捨て保険よりも変額保険のほうが良いのか

 プロからも評価の高いファンドに保険に加入しながら安い手数料で投資できるのは魅力的に思えましたが、すでに掛け捨ての保険に加入しており,それを見直してまで新たに保険に加入する意味があるのでしょうか?

投資と保険を分けるのが合理的、と学んだが

 その投資先は8割のアクティブファンドがインデックスを下回ると言われる中で長年インデックスを上回る優れたアクティブファンドだとは思います。しかし、投資と保険は分けるのが合理的だとブログを通じて学びました。保険会社に支払われる手数料を考慮しても変額保険に加入するメリットはあるのでしょうか?

 

 保険の詳細については次の面談の際に説明するとのことで現時点では詳細は分かりかねます。わかりにくい内容かと思いますがお答えして頂くと助かります。どうぞよろしくお願いします。

変額保険は販売手数料が極めて高く、マージンも良い商品

 結論から言いますと、今の投資戦略を見直す必要は無いですね。

 

 もしFPさんがそういう高利回りの保険商品を引っ張ってこれるならば、何となく心当たりはありますが、まあ違うでしょう。

 

 身も蓋も無いことを書きますと、変額保険は販売手数料が極めて高いのですね。要はマージンです。円建てで3%、外貨建てだと5%を超えるとも言いますね。だからFPさんはお勧めするのです。保険商品というのは、歩合給なところがあります。

 

 おそらく、FPさんは利幅が大きいので売りたいのでしょうね。不動産なども3%という仲介手数料がはっきりあります。ですから、良い商品ならばマージンを取るのは悪いことではないです。

 

 しかし、保険の場合はどうしてもペーパーアセットとして株式や債券、同じ保険では掛け捨て保険と競合してきますね。遠藤金融庁長官が、「保険の手数料、運用の手数料を分けて開示していくべき」ということを言われていましたが、そういうことです。これは日本に限らず海外商品でもそうです。

 

 今は、どれだけの手数料がトータルかかってくるのかが非常に不透明な商品になっています。基本的には割高なのです。そのため、弊ブログでは最低限の控除を押さえた上での加入をおススメしています。

 

 かつては投資信託もそうでした。いや、一部の投資信託は今もそうですね。しかしながら、投資信託には監督庁から非常に厳しくメスが入りましたね。つみたてNISAというのはその1つの成果だったわけです。

 

 しかし、保険分野というのはまだまだそのような改革は起きていません。運用会社としても重要な役割を担うのが保険会社ですから、もし改革が起きれば、それこそ投資信託革命以上の変動が起きるのでしょう。

変額保険には気をつけましょう。

変額保険には気をつけましょう。

 ご質問内容から察するに、すでに重要な予備知識はいろいろ勉強されて身に付いていると思います。やや厳しめの目線で、「インデックスに勝ち続け、20年間年率10%を超過し続けるファンドに保険加入する」というスキームがどのようなものか、見極めてみても面白いでしょうね。

 

 ちなみに、直近10年ならばS&P500で年率10%、20年でおおよそ年率7%弱のリターンです。頭に入れておくと目安になります。

 

 おそらく、ある程度インフレが進行している国での商品になると思われます。外貨建てのマージンは大きく、なおかつインフレは目先の利回りを上げるには一役買うからです。もちろん、その分を割り引いて考えないといけません。それは、高金利通貨国の金融商品がどうなっているかを見れば分かることですね。

 

 投資の世界は海千山千。なにか困ったことがあったら、またご質問頂ければと思います。

 

 後日談でお返事を頂きましたので、掲載しておきます。

後日談。変額保険は販売手数料が3%ほどする商品だった。

 変額保険を勧められた件を以前質問しましたが、記事化して頂きありがとうございます。後で調べたところ、勧められた変額保険はアメリカを中心とした先進国のうち、高収益を出す企業に投資するファンドで運用されているようです。

 

 保険でなく一般に購入すると信託報酬が約2%、販売手数料が約3%と非常に手数料が高いと分かりました。保険を契約すると手数料が安くなると言われても差額分は保険会社の取り分だと想像できました

 

 収入の多い人なら手数料は関係ないので収益さえ増えたらそれでよいかもしれません。しかし私のような収入の少ない会社員はそうも行きません。これほどまで割高な保険に入る必要性はないと感じました。当初の予定通りイデコで長期投資をしようと思います。

 

 金融庁が指摘するほど、不透明かつ割高な保険に勧められるがままに加入するのはとてもまずいと思いました。そんな状況はすぐに改善してほしいです。今後も正しい知識を身につけて合理的な選択ができるよう、勉強します。

 

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