たぱぞうの米国株投資

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リバランスの頻度はどれぐらいに行うのが適切なのか

リバランスの頻度はどれぐらいに行うのが適切なのか

 資産には様々なものがあります。中でも、株式や債券は取り扱いのしやすい、手間のかからないアセットとして人気があります。このアセットのバランスを定期的に見直していく、手入れをしていくことをリバランスといいます。

 

 このリバランスは、バランスファンドであれば自動で行ってくれるものです。かつてはバランスファンドは手数料が高く、使いにくいものでした。しかし、昨今では安くなっており、完全に手放しで運用したい人に人気があります。

 

 eMaxis Slimシリーズでも8資産均等型が出ており、こちらも人気がありますね。いずれにしても、なるべく手間をかけずに分散投資を行っていくというのが共通した目的になってきますね。

自動リバランスのバランスファンド

自動リバランスのバランスファンド

 さて、今回はリバランスの頻度、どれぐらいの期間でリバランスを行えばよいのかということでご質問を頂戴しています。

積みたて投資を行うにあたって、リバランスの頻度で迷いがあります

 毎朝更新される記事を興味深く拝読させていただいております。毎朝更新される記事を興味深く拝読させていただいております。先日は質問を取り上げていただきましてありがとうございました。

 

 その後、投資対象については整理してきておりますが、今回はリバランスについてお伺いしたく投稿させていただきました。お時間あるときにお目通しいただけますと幸いです。


 まず、私の現在の金融資産については以下のようになっており、

  • 現金 1300万円
  • 投資信託(eMAXIS slim S&P 500) 700万円
  • 高配当ETF(VYM, SPYD)420万円

 今後、退職までの14年間以下のように入金していく方針でいます。

  • 現金 5万円/月投資信託
  • 特定口座で10万円/月 積み立てNISAで33333円/月高配当ETF 特定口座で3万/月で追加購入予定。

 以上の方針のもとで14年後の資産を以下の如く試算しました。

(年率は貯金 0%、投資信託 3%、高配当ETF 1%と仮定)

  • 現金 2140万
  • 投資信託 3770万
  • 高配当ETF 1023万

 その結果、14年後の無リスク資産:リスク資産の割合は 31%:69%となり、かなりリスク資産寄りのアセットロケーションになると試算されました。


 退職時のアセットロケーションとしては 50%:50%を目安と考えており、退職前にいきなりアセットロケーションの変更は難しいため、定期的なリバランスが必要と考えているのですが、リバランスの頻度と方法についてどのようにしたらよいかたぱぞう殿の御意見をお聞かせいただきたく投稿させていただいた次第です。

 

お聞きしたいのは以下の点です。

リバランスの頻度;

  1. 一年毎
  2. もっと短いサイクル(例;四半期毎)
  3. もっと長いサイクル(例;3-5年ごと)

リバランスの方法;

  1. リスク資産をその都度売却して現金へ回す。
  2. リスク資産への入金量を減らしてその分現金へ回す。

 個人の事情によっても選択肢は様々あるとは思いますがたぱぞう殿であればという視点で御教示いただけますと幸いです。今後の御活躍祈念いたしております。

リバランスの頻度は多すぎると手間と課税が増える

 リバランスを行うにあたって気にしたいのは、課税ですね。売却に伴い利益の2割が課税されますから、パフォーマンスに与える影響は小さくありません。そのため、なるべく売らずにリバランスを行うのが基本になります。

 

 いわゆるノーセルリバランスですね。バランスファンドの場合は内部で比重を変えるため非課税になっており、強みの一つになっています。

 

 そう考えると、月々の積立額をもって都度リバランスを行っていくのが最適になります。しかし、この欠点はやや手間がかかることですね。特に定期積立設定をしている場合は面倒さを感じることでしょう。手間を面倒と思わないならば、毎月の積立で調整するのが良いです。

 

 毎月以外では、3か月、半年、1年など言われますが、現実的には半年に1回見直しがシンプルです。理由は、ボーナス月に合わせて入金し、リバランスができるからです。また、売ってリバランスをする、となった時に半年程度であれば乖離も比較的小さく、課税による減衰を小さくできるからですね。

 

 やり方はいろいろあると思います。何か参考になる部分があれば幸いです。

 

関連記事です。

こちらはリバランスのやり方、タイミングについてです。

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集中と分散についてです。

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二項対立というわけではありませんが、投資界では良くそのような構図で語られますね。

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