たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

サクソバンク証券で米国株取引。6000超の銘柄と最安の手数料体系。

サクソバンク証券が米国株の取り扱いを始める

 デンマーク系の証券会社として知られるサクソバンク証券が米国株を始めとする海外株式の取り扱いを開始しました。実は昨年の秋口ぐらいから知る人ぞ知る情報だったのですが、いよいよということです。

 

 つみたてNISA・iDeCoといった非課税制度の取り扱いはありません。しかし、国内トップの取り扱い銘柄数や、国内最安の手数料水準、テクニカル分析に優れたツールなどサクソバンク証券ならではの強みがあります。

 

 今回は、そのサービス内容をご紹介したいと思います。

サクソバンク証券の米国株取り扱い銘柄数が圧倒的

 サクソバンク証券の米国株取り扱い数は、日本語環境で取引できる証券会社のものとしては圧倒的です。銘柄数を増やすと、どうしてもコストがかかります。そこはサクソバンク証券はもともとデンマーク資本であり、海外株取引に強いということで一気に乗り越えてきました。

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 個別株、ETF合わせて米国株の取り扱いは6000株以上です。米国株店頭市場、OTC扱いで買いにくかった銘柄である、Nestleやインベブ、といった有名銘柄も網羅ということです。

 

 直接買い付けできるEU銘柄が3000以上もあります。欧州有力企業であるBASF、Maersk、ロシュ、ノバルティス、ディアジオ、ロレアルといった企業をADRではなく直接買えるようになります。今までになかった幅の広さですね。

  

 また、昨今サクソバンク証券は中国資本である吉利集団とも資本関係を結んだことから、中国株式も今後強化されてくるのは間違いないでしょう。

 

 いずれにせよ、マイナー銘柄がなかなか買えない、海外証券会社は送金や言語の壁がある、といった悩みを抱えていた層には朗報と言えるでしょう。日本国内で買えない銘柄があった、という人は一気にこれで解決に近づいたといえます。

サクソバンク証券で米国株の空売りができるようになった

 今までの米国株売買は基本は現物でした。しかし、サクソバンク証券は個別株式のCFDの取り扱いもあります。つまり、CFDを使って個別株の空売りを仕掛けることが可能です。

 

 商品系も合わせると6000銘柄のCFDの取り扱いがあります。売りも買いもするユーザーにとってはこれも使い勝手の良い機能ですね。現状これも日本語環境としては唯一無二のサービスになっています。

手数料最安に躍り出たサクソバンク証券

 サクソバンク証券は米国株取り扱いで手数料最安に躍り出ました。明らかに既存各社を意識した手数料体系になっています。

サクソバンク手数料

 今まで横並びになっていましたから、これでさらに価格競争が起きるかもしれないですね。1注文の売買手数料は0.20%と従来の半分以下です。また、上限手数料も15ドルと最安になっています。まさに米国株業界の黒船ですね。

 

 ざりがにさんによると、2500ドルから0.2%の手数料水準になるということです。手数料率0.2%水準というと、いままでは1万ドルが目安でした。サクソバンクの手数料体系だと、大幅に安い水準から手数料メリットが生まれることになりますね。

充実の無料チャート分析機能を備えているサクソバンク証券

 また、チャート分析機能が優れているのも一つの特徴です。

サクソバンクオーバーレイ

 このようにオーバーレイをさせてみることもできます。

チャートアラート機能

 また、CFDでは過去のチャートデータをもとに確率に応じてアラートさせてみたり、再現率を調べたりすることも可能です。なかなか玄人好みのサービスが無料で実装されています。

 

 さて、ここでご質問を紹介します。

他の証券会社からサクソバンク証券に乗り換えたほうが良いのか

  • サクソバンク証券がcfd以外にも現物取引できるようになったのですが、SBI証券やマネックス証券から乗り換えるべきか悩んでいます。たぱぞうさんなら乗り換えますか?

 サクソバンク証券はメリットがたくさんあるので、乗り換えたいと思う気持ちはわかります。しかし、証券会社との付き合い方として、一つに絞らないほうが良いというのがたぱぞうのスタンスです。

 

 「乗り換えますか?」に対する答えとしては、「口座は開設しましたが、従前の口座も保持しています。」ということになります。

 

 米国株を始めとする海外株式を取り扱う証券会社の状況は流動的です。毎年のように新たなサービスが生まれます。その都度乗り換えていたら大変です。理想はいくつも証券口座を持っておき、自分の利用したいサービスや銘柄を取り扱うようになったら、資金を移動して利用する。こういった付き合い方かと思います。

 

 つみたてNISAはここ、iDeCoはここ、通常の取引はここ、A社しか買いたい銘柄を取り扱っていないからここ。このように使い分けるということです。来年になればまたより良いサービスが生まれるかもしれません。私たち自身もそうした変容に対応していく体制を取っておけばよいと思いますよ。

 

 つまり、どこか1つに絞るのではなく、幅広く口座開設をしてお付き合いをしておくということです。管理が面倒に感じたら、使い分ける中で最も相性の良いところに移せばよいですね。そのプロセスには時間をかけるべきでしょうね。

サクソバンク証券の今後の方向性

 ここまで良いところをご紹介してきました。今のところ、最大のハードルは一般口座しかないというところです。しかし、これはいずれ解決する問題と捉えてよいでしょう。あと一つのハードルは円貨決済しかできないというところです。

サクソバンク証券 

 いずれにせよ伊沢社長が「ニーズがあるサービスにはなるべく早く対応していきたい」と言われていたので、前向きなニュアンスを感じました。たぱぞうも微力ながらお会いした時にお願いしてきました。たぱぞうは一般口座の銘柄を手間を理由に手放した経緯がありますので、切実かつ説得力があったと信じたいです(笑) 

 

 今後のサービス拡充にも期待ですね。

 

 サクソバンク証券はつみたてNISA・iDeCoは対応予定はありませんが、これはこれでよいと思います。

 

 圧倒的な銘柄数、最安の手数料、そしてテクニカル分析ツールが面白いので口座開設する価値はあると思います。いずれにせよ、米国株サービス、海外株サービスは今後も証券各社でローンチされてきます。これからもご紹介していきますね。

 

関連記事です。

  このときはCFDのご紹介でしたが、実は現物米国株の取り扱いも決まっていましたね。楽しみな案件だったので、心待ちにしていました。やはりインパクトのある条件になりました。

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  こちらはマネックス証券の記事です。日本における米国株取引のパイオニアといってよいでしょう。90日間指値ができる機能があるなど、売買ツールが充実しているのがマネックス証券です。

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  こちらは楽天証券のメリットデメリットです。楽天証券は傘下に楽天投信投資顧問を抱えています。iDeCoで楽天バンガードシリーズを購入できるのが一つの強みになっています。投資信託の実質コストをいかに下げれるかに注目が集まります。

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