moomoo証券がいよいよ証券取引も開始
日本国内において、米国株投資がだいぶ浸透してきました。長期的な視点では、米国株投資に利があると考える投資家さんが増えているようです。
私が米国株投資を始めたころとは隔世の感があります。手数料や銘柄数など、これからますます投資家に有利なサービスが続々と出てきていますね。
moomoo証券もその一つです。実は、moomoo証券の社長さんとは、前職から知り合いでした。先日、ご縁があって対談をしてきました。その際に、実際にアプリの出来や特徴を教えていただき、とてもよくできていて驚きました。私たち個人投資家にとって、選択肢が増えるのはうれしいことですね。
そこで今日は、moomoo証券についてご紹介していきます。
moomoo証券とは
moomoo証券の親会社はNASDAQ上場の香港系持ち株会社、Futu Holdings Limited(ティッカー:FUTU)です。グループ企業であるmoomoo証券株式会社は、2022年に、ひびき証券から現在のmoomoo証券に社名変更となりました。
moomoo証券株式会社が提供する金融情報アプリ「moomoo」は、世界で200か国、2000万人が利用しています。
日本国内では、金融商品取引業者(第一種金融商品取引業者)として2023年9月19日(火曜)より、米国株式取引サービスが開始されています。2022年10月27日には、先行してアプリがリリースされています。
まだリリースから1年経っていませんね。それでも、業界最安級の取引手数料、業界初の24時間取引、約7000の取引銘柄数、多彩なファンダメンタル分析、多様なテクニカル分析など、特徴的なサービスでシェアを広げています。
これらの特徴について、さらに深堀していきます。
moomoo証券は業界最安級の手数料
取引手数料は200株までなら、どの銘柄でも$1.99(税抜き)となっています。取引手数料は1株につき0.0049ドル、最低0.99ドル以上です。システム利用料は1株につき0.005ドル、最低1.0ドル以上となっています。合わせると、1.99ドルとなりますね。
200株までなら、最低手数料以内におさまるため、200株までなら一律で1.99ドルで取引できるというわけです。
10000ドルを投資する場合、他社では20ドルかかりますが、moomoo証券では、200株までなら1.99ドルにおさまるため、圧倒的に低い手数料で売買が可能です。
ある程度まとまった金額を投資していきたい方には、特に有利な条件となっていますね。
注意点としては、株価の低い銘柄を大量に売買すると手数料が高くなる傾向があります。小型株や超低位株を扱うには不向きとなります。これは裏を返せば、値嵩株や大型株のトレードにはとても向いているとも言えます。
1000株の株式を取引したい場合などは、200株ずつ分けることで手数料をぐっと下げるというやり方も可能です。
もう一つの注意点としては、ETFの買付は無料で取引できる会社があるため、あえてmoomoo証券でやる必然性は薄い点です。個別株はmoomoo証券、ETFは無料で取引できる証券会社というように、使い分けて利用するというのもよさそうですね。
業界初の24時間取引に対応
moomoo証券では、米国株を24時間取引できます。プレマーケットやアフターマーケットで取引できる証券会社は散見されますが、24時間いつでも取引できるのは、主要証券会社ではmoomoo証券が初となります。
ニュースなどで株価が大きく変動した時に、機動的に売買できるのは強みと言えますね。ちなみに、S&P500やNasdaq100連動の人気ETFも含まれます。
業界最多級の取引銘柄数
moomoo証券では、約7,000の銘柄を扱っています。国内ではmoomoo証券のみで扱っている銘柄もあり、充実した銘柄数となっています。
アプリで銘柄選びのヒントを得る
どの銘柄に投資をすれば良いのか、きっかけがなかなか掴めないというケースも少なくないですね。
moomoo証券では、機関投資家の動向から、銘柄の選定が可能です。バークシャーハサウェイなどの有名な機関投資家の動向を確認することができます。保有配分や保有株の増減などを確認することで、機関投資家が注目している銘柄を見つけることができます。
その他にも、人気テーマやヒートマップなどから銘柄選定を行う方法もあります。
さらに、mooコミュニティでは、様々な投資家が名を連ねています。国内外の有名投資家の情報を確認することで、銘柄選定や取引タイミングの参考にすることも可能となっていますね。
ファンダメンタル分析のツールが豊富
株式に投資する際には、その会社の業績や強みなどをしっかりと把握してから投資をすることが肝要です。
moomoo証券では、財務状況から会社の概要を知るだけでなく、主要株主や配当なども確認ができます。
8つの財務指標、損益計算書、貸借対照表、キャッシュフロー、予想では、過去に遡って比較し、一目で確認できます。そして、アナリストがEPS、収益などについての今後の予測をしています。
気になる銘柄の現在、過去、未来の予想が見て取れるというわけですね。
多様なテクニカル分析
ファンダメンタルズに基づいた、テクニカル分析も気になるところですね。テクニカル指標総合分析は15の指標が利用できます。銘柄の強弱を様々な指標で可視化できるのは便利ですね。
また、バックテスト実施で過去1年間に表示されたシグナルや、その正確性について確認ができます。
他にも、アナリストによる評価や、注文・約定分析で特定銘柄の資金流入出状況を確認することもできます。特に大口の動向は気になるところです。
私自身は、ファンダメンタルを軸にした銘柄選定を好んでいます。その上で、テクニカル分析も併用しながら、購入タイミングを図ることがあります。両方をうまく使いこなすうえで、moomoo証券は便利なツールを多く備えています。
デスクトップアプリはさらに充実
日本国内で承認を受けてから1年、moomoo証券は9/19にデスクトップアプリをリリースしました。こちらでは、
-32以上の機能を自由にレイアウト
-60以上のテクニカル指標が使えるチャート
-カスタムインジケーターのプログラミング機能
-コンポーネントで作成できる自動取引機能
-API連携機能
などなど、自分好みに使える便利なツールが潤沢に備わっています。初心者向けというよりは、細かく分析しながら売買をしたい上級者向けの本格的な仕様となっています。これだけのツールを無料で利用できるのは本当にありがたいですね。
moomoo証券のまとめ
moomoo証券は、「技術的イノベーションを通じて、すべての個人投資家向けに無料で、株式のリアルタイム情報、優れた取引ツール、ニュースなどプロ並みのデータとツールを提供し、投資における情報格差をなくし、より良い投資経験をご提供」すると謳っています。
米国取引をするうえで、非常に役に立つツールや情報が満載であることは、ここまで確認してきた通りです。安い手数料で米国株を積極的に売買したい方や、しっかりと分析するのが好きな方には、特にマッチする証券会社と言えそうですね。
また、moomoo証券は、日本株やNISAの取引サービスの準備についても予定しているそうです。これからますます伸び代があるということで、期待が持てますね。
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