たぱぞうの米国株投資

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かつての常識は、今の非常識。30代FIREが珍しくない時代の歩き方

30代でのFIREが珍しくなくなってきた

 相場環境が良く、再現性の高い投資方法が確立されてきたため、若くしてFIREを達成する人が珍しくなくなってきました。私がFIREしたのは40前半、それでも早いほうでしたが、今は違いますね。

 

 さて、今日も30代半ばでのFIREということでご相談を頂戴しています。

30代でのFIREを目指すにあたって、若干の不安があります。

たぱぞう様

 初めまして。現在30代半ば独身の会社員です。

 

 5年程前に株式投資(米国株メイン)を始め、いつか資産が1億円になったらFIREしたいなと漠然と考えていたところ、円安と去年のアメリカ経済の流れに運良く乗れたためか9000万程になりました。

かつての常識は、今の非常識。30代FIREが珍しくない時代の歩き方

かつての常識は、今の非常識。30代FIREが珍しくない時代の歩き方

 たぱぞう様のブログから勉強し、昨年から高配当ETFの割合を徐々に増やすといったことは進めていたのですが、まだまだ先と思っていた1億達成が急に現実味を帯びてきて、FIREへの不安や懸念が出てきました。

 

①健康保険
②確定申告(税金関連)
③賃貸契約等の審査
④その他会社員でない事で発生する事象

 

不安はこの辺りなのですが、①は国民健康保険を自分で払えば問題なく、②も特定口座のため不用ではないかと考えています。

 

ただ、結婚もしておらず一人暮らしをしており両親も定年を迎え③の社会的信用関連であったり、④の今後生活する上で把握していない不利益な要素出てきたりするのではないかということがFIREへの気がかりとなっています。

 

些末な事かもしれませんが資産の事を相談できる交友もなく、たぱぞう様の考えやFIREを実際にされた周囲の方の経験談等をお聞かせいただけましたら大変嬉しいです。

 

最後になりますが、投資の勉強としてはもちろん、読み物としてもブログをいつも楽しませていただいております。
寒い日が続きますが、どうぞご自愛ください。

FIREへの不安は、分からないことに対しての不安

 長くブログを読んでいただいているとのこと、ありがとうございます。

 

 30代半ばで金融資産9,000万円まで到達されているというのは、堅実で素晴らしいですね。以前は投資をする人は堅実であるという見方をされにくかったですが、時代が変わりました。いや、以前の常識が間違っていたのです。


 円安や米国市場の追い風があったとはいえ、そこに乗れるポジションを作ってきたこと自体が実力です。


 1億円という数字が急に現実味を帯び、選択が増えることでの不安が出てくるのもごく自然な感覚だと思います。身の回りに同じ環境の人が少なく、分からないことがあるからです。大丈夫です。

 

 さて、以下順にお答えします。

① 健康保険について

 FIRE後は国民健康保険(国保)に加入する形になります。国保の保険料は前年の所得をベースに計算されます。したがって、退職初年度は会社員時代の年収が反映され、やや高く感じるかもしれません。

 

目安として、
・前年の給与所得が600万円前後
・扶養なし、単身
・東京都23区在住


 と仮定すると、年間70〜90万円程度(月6〜8万円前後)になるケースが多いです。

 

 ただし、退職後1年が経過し、給与収入がなくなると、翌年からは大きく下がります。配当・譲渡益のみ(分離課税)であれば、所得としてカウントされない自治体も多く、年20〜30万円台まで下がる例も珍しくありません。


 最初の1年だけ通過儀礼のようなものだと思えば、過度に心配する必要はないでしょう。

 

② 確定申告・税金について

 

 特定口座(源泉徴収あり)で、株式・ETFの売却益および配当金のみ、かつ分離課税のみであれば、原則として確定申告は不要です。これは会社員であってもFIRE後であっても変わりません。

 

もちろん、
・損益通算をしたい
・還付を受けたい
・国保料を下げるために申告を調整したい


 といった目的がある場合は、あえて申告する選択肢もありますが、申告しなければ生活できない、という状況にはなりません。

 

③ 賃貸契約などの社会的信用について


 ここは多くの方が不安に感じる点ですが、実務的にはそこまで困ることは少ないです。

 

 まず、例えばUR賃貸は収入証明を見ません。預貯金額があればエビデンスになります。また、民間賃貸でも、保証会社によっては資産額を評価してくれるケースがあります。金融資産が数千万円以上ある場合、無職でも通る例は実際にあります。


 無くても、就業希望で休職中という主張が通った例もあります。

 

 重要なのは仲介業者に最初から状況を正直に伝えることです。最初に話しておくと、通りやすい物件・保証会社を選んでくれます。仲介さんは成約することで利益が生じる仕組みですから、熱心です。もし選んでくれなければ、仲介会社を変えればよいですね。

 

④その他会社員でない事で発生する事象

 意外とご相談で多いのが、社会的なつながりが薄くなることへの不安です。これは資産や制度の問題というより、心理的な側面が大きいと思います。

 

 ただ、実際には


・在宅勤務
・フリーランス
・自営業


 が珍しくない時代です。
 平日の昼間に外を歩いていても、特段目立つことはありません。

 

 私の周囲でも、実際にFIREした人たちは、昼間に散歩をしたり、ジムに行ったり、泳いだり、カフェで本を読んだりしています。よく言われがちな無職で肩身が狭いという感覚を持つ人は、思ったより少ないです。

 

 むしろ、働いている間はそういう人たちが目につきにくいだけで、会社を辞めてから同じような人たちとのつながりが増え、案外こちらがマジョリティだったと感じる方も多いです。

 

 私が今住むマンションなどは、逆に出勤する人のほうが少ない、スーツを着ている人は皆無と言ってよいほどです。

 

 最後に。FIREはゴールではなく、選択肢が増える状態かもしれません。完全に仕事を辞めてもいいですし、少しだけ働いてもいい。一度会社を離れて、合わなければ戻るという選択も、今の資産状況なら十分可能です。

 

 共に頑張りましょう!

 

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