バッファを持たせた投資とは
バッファというのは、一言でいうと余裕ですね。「たぱぞうの米国株投資」を始めた2016年ごろは、VTIが90ドル~100ドルでした。2020年現在、160ドルを超えて170ドル目前のところまできています。
米国株の場合は、今では広く知られるところとなりましたが右肩上がりで成長し続けてきた過去があります。
リーマンショック時の暴落が良く言われますが、実はドル建てでは大したことはありません。
見ての通り、「たったの」38%です。しかもすぐに回復しています。そういう意味では、だらだら下げる2000年前後のITバブル崩壊のほうが運用難でした。
実は、160ドルのVTIが100まで値下がりすると、このおよそ40%減の世界ということになります。分配金は含みません。これは、2016年時点で買った人は、リーマンショック級が来ても、マイナスにならない。そういう、ひとまずの安全域にある目安になります。
つみたてタイプの投資家さんは、このような投資を目標にすると良いでしょう。何十年もかけて、「決して損のしようのない水準」を目指すというわけです。やや急すぎるきらいはありますが、VTIやS&P500といった有名株式指数が、ブログを始めて以来この水準に達したということはうれしく思います。
ただし。円建てだとおよそ60%減価していますので、為替リスクの難しさを同時に伝えてくれていますね。
いずれにしても、バッファを持たせた投資というのは、このような余裕ある投資という意味です。さて、今日は安値で仕込めた株をどうするかということで、ご質問をいただいています。
安値で大量に株を仕込むことができましたが、売り時で迷います。
たぱぞう様
低迷しているタイミングで大量に購入できた、高配当狙いの個別株をこのまま保有し続けるか、それとも、適宜、一部または全部を売却するべきか、悩んでおります。
昨年12月初め頃、自分のポートフォリオの大部分を占めていたQQQ(701株)を約@USD203で売却し、売却で得られた現金を元手に、ほぼ同時期にBTI(3,546株)を約@USD39.20で購入しました。
所謂ブレグジット問題が争点となっていた英国総選挙の直前だったためか、他の英国株を含め、当時のBTIは低迷していましたが、総選挙で保守党が勝利し、EU離脱が決まってから、現時点に至るまでに、BTIの単価が@USD45程度にまで上昇しています。保有米国株全体の含み益も2万ドルを超えました。
以前、https://www.americakabu.com/entry/BTIにて、
> 少なくとも45ドル近辺が適正と見ています
とおっしゃっていたのを記憶しておりますが、私としても今後しばらくはこの水準で推移するのだろうなと考えています。
購入当時、yahoo financeのウェブサイトによれば、BTIの配当利率が6.5%程度でしたので、年間配当は税引後で日本円で80万円程度になると考えています。
私事で恐縮ですが、現在、私の勤務先の業績が芳しくなく。社内でも「俺たちの部門は、これからも生き残っていられるのか?」とか、「近いうちに自主退職者募集が始まるんじゃないのか?」などと噂されております。
私自身、なんの取り柄も特技も無い中年世代で、キャピタルゲイン狙い銘柄よりも、インカムゲイン狙い銘柄を保有していたほうが良いのでは、と思うようになった頃、QQQの価格上昇とBTI低迷との同時発生を受け、一気にQQQを売却、BTIを買い漁った、という次第です。
しかし、購入後、「一つの個別銘柄への集中投資は、やはり危なっかしくないか?」とも思うようになりまして。「BTIと違って、あまり価格が安くなっていたわけではなかったけれど、VODやPMも混ぜておけばよかったかな?」とも。
しかしながら、せっかく安値で買えた高配当銘柄を手放すのはもったいない気もします。
恐れ入りますが、冒頭の通り、ご相談に乗って頂ければと。宜しくお願い致します。
以上
バッファを持たせた投資をするには
QQQもBTIもそれぞれ上がっていますね。おそらくですが、QQQは今後数十年かけて上昇していき、BTIはそれと比べると緩やかに、しかし着実に配当を出して成長していくのでしょう。
しかし、後者のほうが個別株特有のリスクがあるため、寝ながら楽ちんというわけにはいかないですね。
究極のところ、QQQのようにキャピタルをとるのか、BTIのようにインカムをとるのか、VTIやS&P500のように中庸をとるのかということになります。いずれにしても、ぴょんぴょん飛び乗る頻度を増すと、取引の難易度も増します。
「良いものを 続けて長く 保有する」というのが、誰でもできる株式投資の基本になります。理由は、年月をかければ冒頭申し上げたようにバッファを持たせた投資が可能になるからです。心の余裕にもつながりますね。
成功している今だからこそ、自分が何を求めるのかを再検討されると良いと思いますよ。
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何か目標や目的を決めて、ぶれない投資をすると良いですね。良い時だけでなく、どのような相場でも退場しないというのが大事です。