たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

バンガード・トータルストックETF【VTI】で米国市場全体への投資ができる

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】とは?

 VTIというのは私が米国株ブログを始めるきっかけとなったETFの1つです。ちなみにETF運用会社3強は以下の3社になります。

  • バンガード
  • ブラックロック
  • ステートストリート

  ブラックロックやスパイダーなど大手運用会社で最も運用総額の大きいETFはS&P500連動ETFです。しかし、バンガードの場合はこのVTIが一番運用総額が大きいです。

 

 米国上場ETF全体で見てもS&P500連動のSPY、IVVに続く3番目の純資産を誇ります。VTIの運用額は実に日本円でおよそ7兆円になります。VTIは正式名称を「バンガード・トータル・ストックマーケットETF」と言います。「たぱぞうの米国株投資」ではこのVTIをおすすめETF1位に推しています。

 

 VTIへの投資は、およそ4000銘柄への分散投資になります。カバー率は実に米国市場に上場する株式の99.5%にもなります。成長の期待される無配の小型株だけでなく、成熟の高配当銘柄にも投資をしているETFですね。

 

 いわば、米国市場全体を丸ごと買うETFになります。

VTIをおススメする理由

 おススメする理由の一つに、VTIのチャートと配当があります。さっそく見てみましょう。

VTIのチャートと配当は?

VTIをおススメする理由

VTIをおススメする理由
  • 2001年3月 取引値56ドル。分配金0.14ドル
  • 2016年3月 取引値106ドル。分配金0.48ドル
  • 2017年3月 取引値122ドル。分配金0.542ドル
  • 2018年3月 取引値133ドル。分配金0.603ドル
  • 2018年3月 取引値135ドル。分配金0.721ドル

 分配金が17年でおよそ5倍ということです。これは今買っておけば将来的に高配当化していることを期待させる数値です。

  

 取引値は15年でおよそ2.4倍になっています。比較的ゆったりした上昇に思えるかもしれませんが、分配金再投資ならば4倍近くになっています。リスク分散ができ、しかもこれだけのリターンがある商品です。

 

 個別株のリスクを負いたくない場合は、VTIのような優良ETFをポートフォリオに組み込むことが有効な手立てになります。なぜかというと、市場全体の成長が成長国ならば高い確率で見込めるからですね。

 この10年絶好調のVTIのパフォーマンス

 続いて、VTIのパフォーマンスを見てみましょう。

VTIのパフォーマンス実績

VTIのパフォーマンス実績

 設定来で7.46%の上昇を見せています。この10年ではおよそ年率10%の上昇と申し分ありません。ただ、今後の20年30年を見た場合、このような効率でのパフォーマンスは難しいと個人的には予想します。バンガードの予想でも、4%から5%となっていますね。

 

 ちなみに、VTIの2001年来の設定来リターンは米国市場の平均的成長に即したものになっています。もちろんリーマンショックを含んでこの数字ですから心強いですね。

 

 「米国株投資、何を最初に買えば良いですか」と聞かれれば、わたしはこのVTIをまず推してきました。

 

 例えば25歳で買って平均寿命の80歳まで持っているとするならば・・・。2015年に買って2070年まで持っているならば・・・。それなりの値上がりと配当が期待できることでしょう。

 

 時間を買うというのはこういうことです。個別銘柄のように、決算で一喜一憂することも無ければ、財務諸表を全く読めなくても参加できる投資法です。それがETF投資であり、VTIだということです。

VTIはどのような株から構成されているのか

 続いてVTIの保有銘柄の内訳を見てみましょう。

2019年の保有銘柄

2019年VTI上位10銘柄
Apple Inc. 3.3%
Microsoft Corp. 2.9%
Amazon.com Inc. 2.8%
Alphabet Inc. 2.4%
Berkshire Hathaway Inc. 1.4%
Facebook Inc. 1.3%
JPMorgan Chase & Co. 1.3%
Johnson & Johnson 1.2%
Exxon Mobil Corp. 1.2%
Bank of America Corp. 0.9%

  アメリカを代表する有名企業ズラリです。アップルやグーグル(アルファベット)、バークシャーハサウェイ、アマゾンを上位に入っています。ただし、その比率は5%を超えることはなく、高い分散性が確認できます。

 

 また、無配株も含みます。例えば、上位のバークシャーハサウェイやアマゾンは配当課税を避けるために意図的に無配にしています。そして、それを企業成長への再投資に回しています。今までは効果的な再投資が成功し、両社とも高いリターン、キャピタルゲインを誇りますね。

 

 ここに出ているのは大型株ですが、VTIは小型成長株も取り込んでいます。

 

 同様に人気の高配当ETFであるVYMなどと違うところですね。米国の産業における強みはハイテクと金融ですが、それを反映したポートフォリオが継続されていることが確認できます。 

VTIと他のETFを比較してみる

 続いて、VTIと他のETFと比較してみましょう。

  • VTI
  • SPY 世界で最も大きい運用総額を誇る、S&P500連動ETF。
  • TOK 日本の投資信託に良く使われる、MSCIコクサイ連動ETF。
  • VT 世界中の株式に投資する、国際分散投資の人気ETF。

 日本人にも高い人気を誇るETF群を選んでみました。

他のETFとの比較チャート

他のETFとの比較チャート

 S&P500連動のSPYとVTIは同じような値動きをします。10年の長期だとそれでも取引値ベースで10%ほどパフォーマンスに差が出ますね。VTIが202%なのに対し、SPYが192%です。おおよそどの時期を切り取っても、VTIのほうがパフォーマンスが上回っているのは知っておいてよいでしょう。最も、分配金込みだとほとんど近似します。

 

 VTとTOKは両方とも国際分散投資の代表格ですね。TOKというETFではあまり知られていません。日本の投資信託で「外国株投資」となっているものは殆ど、このMSCIコクサイ連動の商品です。この2つは10年で110%の成長となっています。

 

 低成長の先進国を含むこと、効率性に問題のある途上国を含むこと、この2点からパフォーマンスがVTIやSPYよりも低くなっています。

VTIとVOOの比較

 値動きの似ているVOOとの比較です。経費率の低さはさすがですね。

  VOO VTI
保有銘柄数 500 3573
経費率 0.03% 0.03%
セクター比率 テクノロジー
ヘルスケア
金融
コミュニケーション
一般消費財
テクノロジー
金融
資本財
消費サービス
ヘルスケア
配当利回り 1.97% 1.94%

暴落時や高騰時にどのようにVTIを運用すべきか?

 このVTIの運用方法ですが、2つあります。

  • コツコツと長期投資をして、積み立てていく
  • 短期、中期で値幅を取りに行く

 以下、説明を加えていきます。

王道の運用方法はドルコスト平均法

 まず、VTIの運用の王道はコツコツと長期投資をしていくことです。つみたてNISAやiDeCoといった非課税枠を使って積み立てていくことがベストの投資方法です。今は、楽天投信投資顧問から「楽天VTI」が出ていますから、VTIを投資信託の形で買えます。

 

 また、SBI証券ではETFの自動買い付けサービスがあります。毎月金額を設定して、自動で積み立てていくことが可能です。このように、定期的に定額を積み立てていく運用方法を「ドルコスト平均法」と言います。

 

 長期での成長が見込めるVTIはドルコスト平均法との相性が極めて良いETFの1つと言えるでしょう。


 ただし、市場は必ず上下動があります。過去の値動きを見ると、大きな暴落局面では30%から50%ぐらいまで下がることがあります。リーマンショックが直近の良い例でしょう。

 

 こうした相場の動きに惑わされず、コツコツと買っていくことで報われる、そういう性格のETFですね。

  

 インデックスで利益が得られるというのは、市場全体が成長している証拠です。株式で難しいのは投資の時期と銘柄選択です。しかし、米国株インデックス投資というのはこの手間を一気に解決してくれます。

 

 日本市場のような成熟市場ではインデックスで勝てるかどうか分かりません。それは、2000年以降の日本市場チャートを見ても明らかです。しかし、米国市場は違いますね。

 

 VTIは将来の自分年金として投資していくのにふさわしいETFと私は考えます。コツコツと積み上げていくのに適したETFと言えるでしょう。

暴落、急騰時に値幅を取りに行く

 VTIはS&P500やダウ30種との連動性が高く、運用総額が大きいため流動性に富みます。そのため、これらの指数を見ながら、テクニカルに値幅を取りに行っても良いでしょう。ただし、ドルコスト平均法とは全く違う、それなりのリスクがある手法になります。

 

 例えば、2018年から2019年にかけての米国株市場は、急騰急落を繰り返してきました。ボックス相場の様相を呈していますので、サポートラインとレジスタンスを見極めて売り買いをしても面白いですね。

 

 ただし、繰り返しますが、それなりのリスクもありますので中級者以上のトレードになりますね。

VTIはこの1年急騰急落を繰り返している

VTIはこの1年急騰急落を繰り返している

 135ドルをサポートラインとしつつ、底抜けたのが2018年末でした。そこからは急速に反発しましたが、逆にレジスタンスとなった以前のサポートラインを突破するには材料待ちというところです。

 

 経済指標は強弱混在しますが、決算もそこまで弱いわけではないので、下値が確認できたのが当面の明るい材料ですね。このように、スポットで売り買いをするというのも手でしょう。

VTIを購入する際のおすすめの証券会社

 VTIを購入する際のおすすめの証券会社は4社あります。紹介しておきます。

楽天証券

 楽天証券 では楽天VTIを扱っており、iDeCoで買えます。これは楽天証券 だけですね。また米国ETFとしても当然買えます。指値の期間が90日あるのも魅力です。

SBI証券

 SBI証券では米国ETFの定期積立サービスを行っています。米国ETFとして定期積立をしていくならば、SBI証券は外せない選択となるでしょう。

マネックス証券

 業界最長の指値期間90日ができたり、逆指値・時間外取引・株価がリアルタイムである点は米国株取引の強みです。特に、短期売買をするには米国株取引のリアルタイム株価は必須ですね。

サクソバンク証券

 サクソバンク証券の強みは、テクニカル分析のチャートが豊富なことです。売り時、買い時のアラート機能もあり、短期中期売買に強みを持ちます。FXやCFDにも強いサクソバンク証券なので、短期トレーダー向けの機能が充実しています。

 

関連記事です。

 VYMは分配金が大きいETFです。そのため、じぶん年金として使うことが可能です。「たぱぞうの米国株投資」ではおすすめ第二位のETFとしてこのVYMを推しています。

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 また、VTIにVYM、債券ETFのBNDをトッピングして投資するという方法もあります。ETFなのでリバランスも比較的簡単ですね。VTI&BNDでも良いでしょう。

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 米国株を扱う大手ネット証券会社についてのまとめ記事です。一応ランク付けをしていますが、各社特色があります。その特色を踏まえて口座を作りたいですね。

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