たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

バンガード・トータルストックETF【VTI】で米国市場全体への投資ができる

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】はいちばんおすすめのETF

 このVTIというのは私が米国株ブログを始めるきっかけとなったETFの1つです。ちなみにETF運用会社3強はバンガードとブラックロックとステートストリートです。ブラックロックやスパイダーなど大手運用会社で最も売れているETFはS&P500連動ETFです。

 

 しかし、バンガードの場合はこのVTIが一番買われています。米国上場ETF全体で見てもS&P500連動のSPY、IVVに続く3番目の純資産を誇ります。VTIの運用額は実に日本円でおよそ7兆円になります。

 

 VTIは正式名称を「バンガード・トータル・ストックマーケットETF」と言います。「たぱぞうの米国株投資」ではこのVTIをおすすめ1位に推しています。

 

 理由は値上がり益と分配金利回りの両方が望めるからです。もっとも、このところの株高で、分配金利回りは1%台まで落ちています。3,4年前までは2.5%程度のパフォーマンスがありました。

 

 とはいえ、数少ない自信を持っておすすめできるETFとしてこのVTIを一貫して紹介してきました。幸いにして、はじめて記事で取り上げたころから50%以上も値上がりをしています。

 

 もちろん、取引値は変動しますから、今までのようにVTIが上がり続けることはないでしょう。しかし、20年、あるいは30年というスパンならばほとんど確実と言ってよい上昇を見せると今でも確信しています。このようなETFは米国市場ならではです。

 

 VTIは米国株投資の多くの本や投資ブログで取り上げられる、究極のETFと言って良いでしょう。VOOがS&P500を対象とするETFならば、VTIは米国ほとんどすべての株式に投資するETFということです。つまり、それだけ分散がされています。

 

 カバー率は実に上場する株式の99.5%にもなります。成長の期待される無配の小型株だけでなく、成熟の高配当銘柄にも投資をしているETFということになります。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】のチャートと配当

チャートと配当をみてみましょう。

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 2001年3月 取引値56ドル。分配金0.14ドル

 2016年3月 取引値106ドル。分配金0.48ドル

 2017年3月 取引値122ドル。分配金0.542ドル

 2017年8月 取引値125ドル。分配金0.57ドル

 2018年8月 取引値149ドル。分配金0.603ドル

 

 分配金が16年でおよそ4倍ということです。これは今買っておけば将来的に高配当化していることを期待させる数値です。見て分かる通り、リーマンショックで大きく下げています。結果的には買場でした。

 

 しかし、いつも他人を出し抜いてよい買い物をすることはできません。それでも、いつ買っても数年すれば必ず益が望める、そんなすばらしいETFの1つがVTIと言えるでしょう。

 

 取引値は15年でおよそ3倍になっています。比較的ゆったりした上昇に思えるかもしれませんが、分配金再投資ならば4倍以上になっています。リスク分散ができ、しかもこれだけのリターンがある商品です。

 

 個別株のリスクを負いたくない場合は、VTIのような優良ETFをポートフォリオに組み込むことが有効な手立てになります。なぜかというと、市場全体の成長は成長国ならばほとんど確実と言って良く、低リスクで資産運用ができるからです。

 バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】のパフォーマンス

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 設定来で7.1%の上昇を見せています。この10年ではおよそ年率10%の上昇と申し分ありません。ただ、今後の20年30年を見た場合、このような効率でのパフォーマンスは難しいと個人的には予想します。4%から5%という予想が多いですが、私もそれに同調します。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】の保有上位銘柄

 この2016年から2017年にかけての1年のリターンはちょっと出来すぎですが、2001年来の設定来リターンは米国市場の平均的成長に即したものになっています。もちろんリーマンショックを含んでこの数字ですから、心強いですね。

内訳を見てみましょう。

2017年の保有銘柄

順位 銘柄 比率
1 Apple Inc. 2.70%
2 Microsoft Corp. 2.20%
3 Alphabet Inc. 2.20%
4 Amazon.com Inc. 1.60%
5 Facebook Inc. 1.60%
6 Johnson & Johnson 1.40%
7 Berkshire Hathaway Inc. 1.30%
8 Exxon Mobil Corp. 1.30%
9 JPMorgan Chase & Co. 1.30%
10 Wells Fargo & Co. 0.90%

 2018年と比べて大きな変動はないですが、Microsoftの比率が上がっていますね。やはり好調な決算を受けての時価総額増大が反映されています。

2018年の保有銘柄

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 アメリカを代表する有名企業ズラリです。アップルやグーグル(アルファベット)、バークシャーハサウェイ、アマゾンを上位に並べているところが、高配当ETFであるVYMと違うところです。高配当あるいは連続増配銘柄も含みつつ、アメリカを代表する無配銘柄を入れています。

 

 特にバークシャーハサウェイやアマゾンは配当によって税金を払わなくてはいけないのを避けるために意図的に無配にし、それを成長への投資に回しています。今まではそれが成功し、両社とも高いリターン、キャピタルゲインを誇ります。

 

 それだけではありません。ここに出ているのは大型株ですが、私たち日本人があまり知らない小型成長株も取り込んでいます。

 

 また、組み入れ1位のアップルでさえ2%後半、2位のMicrosoft、alphabet、Googleで2%台前半です。2%を超えるのはこれらの銘柄だけです。このことからも非常によく分散されていることが分かります。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】のセクターごとの比重と構成銘柄数

VTIのセクターごとの比重と構成銘柄数を見てみましょう。

2017年のセクター比重

  Total Stock Market ETF
as of 07/31/2017
CRSP US Total Market Index
as of 07/31/2017
Basic Materials 2.60% 2.60%
Consumer Goods 9.30% 9.30%
Consumer Services 13.00% 13.00%
Financials 20.50% 20.60%
Health Care 13.00% 13.00%
Industrials 13.00% 13.00%
Oil & Gas 5.60% 5.60%
Other 0.00% 0.00%
Technology 17.80% 17.70%
Telecommunications 2.00% 2.00%
Utilities 3.20% 3.20%

 JPモルガンやウェルズファーゴの金融が20%、アップル・Googleなど情報技術が17.8%、製薬などのヘルスケアが13%、GEや3Mに代表される資本財13%とつづきます。

2018年のセクター比重

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 テクノロジーが金融に迫ってきていますね。金融も高金利の流れを受けて業績が良くなっており、この2大セクターが入れ替わり米国市場を引っ張ってきたのがこの20年でしたから、よくそれを表していますね。

バンガード・トータル・ストック・マーケットETF【VTI】のデータ

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 構成銘柄が4000近いというのが心強いですね。ほとんど米国市場をまるごと買っていると思ってよいです。個別銘柄を買うリスクが最大限分散されています。

 

 間違いなく長期、10年、20年後に持っていて損はないと言える数少ない金融商品の1つです。もし「米国株投資、何を最初に買えば良いですか」と聞かれれば、わたしはこのVTIをまず推してきました。

 

 仮に25歳で買って平均寿命の80歳まで持っているとするならば・・・。2015年に買って2070年まで持っているならば・・・。かなりの値上がりと配当が期待できることでしょう。

 

 時間を買うというのはこういうことです。個別銘柄のように、決算で一喜一憂することも無ければ、財務諸表を全く読めなくても参加できる投資法です。それがETF投資であり、VTIだということです。

 

 ただし、市場は必ず上下動がありますから、それに狼狽して売ってしまうことは避けなくてはいけません。過去の値動きを見ると、大きな暴落局面では30%から50%ぐらいまで下がることがあります。リーマンショックが直近の良い例でしょう。

 

 こうした相場の動きに惑わされず、コツコツと買っていくことで報われる、そういう性格のETFです。目先に惑わされないことです。特に、リーマンショック後の今の相場は環境が良すぎます。いつか下がる局面もあるでしょう。しかし、繰り返しますが狼狽しないことです。

  

 インデックスが最強ということは、市場全体が成長している証拠です。株式で難しいのは投資の時期と銘柄選択です。しかし、米国株インデックス投資というのはこの手間を一気に解決してくれます。

 

 日本市場のような成熟市場ではインデックスで勝てるかどうか分かりません。それは、2000年以降の日本市場チャートを見ても明らかです。しかし、米国市場は違います。

 

 VTIこそ将来の自分年金として投資すべきETFと私は考えます。コツコツと積み上げていくのに適したETFと言えるでしょう。

 

 ちなみに、年齢の高い人であれば、年金としての手取りが近い将来に必要になるのでVYMも検討に値します。VYMはインカム重視の投資に最適となります。

 

関連記事です。

 VYMは分配金が大きいETFです。そのため、じぶん年金として使うことが可能です。「たぱぞうの米国株投資」ではおすすめ第二位のETFとしてこのVYMを推しています。

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 また、両者をトッピングして投資するという方法もあります。私も実際にVTIとVYMに分けて投資をしています。 

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 おすすめのVTIとVYMを買うにはどこの証券会社を使えば良いのでしょうか。米国株を扱う大手ネット証券会社についてのまとめ記事です。一応ランク付けをしていますが、各社特色があります。その特色を踏まえて口座を作りたいですね。

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