たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

米国債券投資のおすすめ金融商品とは

米国債券投資のおすすめ金融商品とは

 金利が天井を打った可能性があります。可能性というのは、インフレが鎮静化したと断言するのは尚早だからです。しかし、昨今の10年債金利を見るに、マーケットはすでに利下げを織り込んだ値動きをしています。

 

 ややその動きは急で、この2か月で債券は過去最大の値上がりをしました。かくいう私も投資歴の中で初めて債券を買いました。生債券もIFAの友人が販売していることもあり検討しました。しかし、元来うねり取りが好みの私は結局ETFを買いました。

 

 ETFならば以下の長期債系のものが人気でしょう。

  • EDV バンガード超長期米国債ETF
  • TLT iシェアーズ米国債20年超ETF
  • 2621 iシェアーズ 米国債20年超(H有)
  • 2255 iシェアーズ 米国債20年超
  • TMF Direxionデイリー20年超米国債ブル3倍ETF

 債券はもともとボラティリティが小さいので比較的値動きが大きめの長期債を選好しています。狙いはズバリ、キャピタル狙いです。EDVとTLTは似ていますが、デュレーションが長いEDVのほうが値動きが大きい、リスクが大きいです。私はこれを選びました。結果的にはタイミング、商品共にベストの選択ができました。

 

 2621と2255はヘッジあり、なしです。賛否ありますが、ヘッジコストが年5-6%かかる現実を考えると、ヘッジありだから良いとも言い難いですね。

 

 TMFは3倍レバレッジ、おやんちゃです。Nasdaq100が最高値を更新したにもかかわらず、レバナスが依然沈んだままなのを考慮に入れたいところです。中長期の3倍レバレッジは躊躇されるかもしれません。しかし、短期のうねりならば適している、そのような商品ですね。

 

 さて、概論的ではありますが債券のご紹介をしました。今回はその債券投資についてご質問を頂いています。

米国債券投資はおすすめかもしれませんが、魅力を感じません

たぱぞう様

 

 たぱぞう様のプログやメルマガ等を参考にしております個人投資家です。この度債券投資の意義について質問したくメールさせていただきました。

 

 個人投資家のバイブルの一つであるジェレミー・シーゲル先生の『株式投資(第4版)』を読んでみましたが、第二次世界大後(1946年以降)の米国における債券の税引き後実質利回りがマイナスであることが目に留まりました。

 

1946年-2006年 年収5万ドルの人の税引後実質利回り(上記書籍P75参照)

  • 米国長期債:▲0.6%
  • 米国短期債:▲1.1%
  • (参考)米国株式:4.3%

 最近は米国債が割安で買いであるとの報道もありますが、直近の米国の10年債利回りは4%程度で、米国の税制はよく分かりませんが仮に税率が20%の場合、手取りは3.2%程度でありちょうど現在の米国のCPIと一致する数値です。

 

 つまり、現状でもなんとかインフレをカバーしている程度で、米国債投資では実質的な利益は全くでないということになります。


 また、日本では10年債の利回りは0.5%~1%程度であり、CPIは3%程度であるため、国債を持っていてもインフレ調整後では確実に損をしてその上税金まで取られることになるかと思います。


 もちろん、現金ではなく国債等債券を保有することで多少はインフレによる目減りをカバーできるかと思いますが、債券投資は税金・インフレ調整後では、長期的には(辛辣な言い方になりますが)損する可能性が高い投資のような気がしてきました。

 

 ペイオフ対策や待機資金として債券を保有したり、不況時のヘッジとしてポートフォリオの一部として保有したり、うねりを利用してキャピタルゲインを得る方法等色々やり方はあるかと思いますが、本質的には債券投資は損する可能性が高い投資では?と疑問が湧いてきました。


 ご意見いただければ幸いです。

平時であれば債券投資に魅力はないが、久々の高金利が状況を変えた

 仰る通りです。債券はリターンが低く、あくまでインフレをヘッジするような存在と考えてよいでしょう。目的はポートフォリオの値動きをマイルドにするというのが本来です。


 YouTubeで前に「たぱぞうが債券を買わない理由」という動画を出しました。この通り金利安の時の債券投資はメリットが薄いのは事実です。今は高金利なので7年ものなどの中期債、10年、20年などの長期債は利回りが高くなっています。


 これに関連して、長期債ETFは2023年は非常に良く値を下げ、面白い水準でした。これは、債券金利が上がると、既発債をそれに寄せるためディスカウントするからですね。シンプルに、金利が上がると債券価格が下がるという教科書通りの動きでした。


 ただ、昨今の長期債の値上がりはかなり先まで取り込んだようなところがあります。マーケットをにらみながらパッと飛びつくような熱いアセットではなくなりましたね。とはいえ、金利もそこそこで下値リスクも薄らぎました。そういう意味では、面白みは欠けるかもしれませんが、悪いアセットではありません。


 債券は政策次第で、付き合い方によっては活用できます。しかし、おっしゃるような特色がありますから特に資産が限られるうちは意識して組み込まなくても良いでしょう。あくまでポートフォリオに違った要素を加えるぐらいです。

米国債券投資のおすすめ金融商品とは

米国債券投資のおすすめ金融商品とは

 私は投資歴が20年を超えますが、冒頭触れたように初めて債券をポートフォリオに組み込みました。それほど稀有な年だったということです。


 また、ここでお話しする債券は全て米国債、米国社債です。日本国債は世界目線で見るとインフレ負けするアセットです。為替リスクが無いため、それを好む場合はともかく、資産を増やすフェーズの投資家さんが食指を伸ばすようなアセットではありません。

 

 定額定期のつみたて投資とは別に、安いものを適切な時期に仕込む、そのような投資もあるということですね。

 

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