たぱぞうの米国株投資

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持って良し、売って良しのアセットを安い時に買う

持って良し、売って良しのアセット

 投資の世界で「持って良し、売って良し」という言葉を聞くことがありますね。簡単に言うと、持って良しはインカムです。配当分配金や家賃、売電収入など持っていればインカムがよい利回りで入ってくる。しかも手間があまりかからない。そのような投資先です。

 

 売って良しは、出口ですね。売った時にキャピタルゲインが取れる、つまり売って利益が出る投資先です。株式ならば、値上がり益がキャピタルとなります。必ずしも値上がりしていなくても良いですね。例えば不動産や太陽光ならば、残債が減っていれば買値と同じ値段でも利益が出ます。これでも、売って良しです。

 

 投資の基本は「持って良し、売って良し」のアセットを積み上げて、あるいは入れ替えていくことに尽きます。

 

 通貨は減価します。このことは昨今広く知れ渡るようになりました。以前はそこまで意識されなかったですね。日本はデフレであると言われ続けてきたからです。しかし、それは大きな間違いで、ドルベース、海外通貨ベースで資産を評価するとやはり世界的なインフレの影響を受けてきたのですね。

 

 そのギャップに気づいていた投資家が、海外投資を積極的に行い、今大きく資産を成長させた、ということになります。海外に投資しなくても、融資つまり他人資本で希釈化する現金を借り、最大化させていれば結果は同じことですね。

 

 そういう意味では、現金もアセットの一つであり、投資先の一つだということです。さて、今回はその現金の扱いを巡ってご質問を頂戴しています。

持って良し、売って良しとはならない現金の扱いに迷う

 たぱぞう様 いつも楽しくブログ拝見しております。 今後の投資戦略についてご相談したくメール致します。

 

 家族構成 私 30代半ば(大手企業勤務) 妻 30代前半(専業主婦、子が障害児のため今後も専業主婦) 子 5歳(障害あり、将来の教育費は不要)

 

■資産状況

・米国株インデックス投信 約2,300万円

・現預金 約850万円

 

 これまで基本的に米国株のインデックスに積立で投資しつつ、現金比率を3割程度とし、米国株が急落した時や安い時(コロナ時など)は追加で投資しており、順調に資産額を増加させていきました。

 

 一方、最近は円ベースの米国株は高値圏であり、積立(年100万円)以外は投資していないため、現預金も増加し、最近の物価高で現預金の価値が棄損しているため、必要以上の現預金はむしろ持たない方がよいのではないか、と考えております。

 

 また、資産規模もそれなりに大きくなってきたため、米国株以外の比較的安定しつつもインフレには負けない投資先を模索しております。

 

 生活防衛資金としての現預金ですが、500万あれば十分と考えております。根拠は、大不況となり会社をクビになり年収が半減した場合でも、500万円あれば5年程度は投資資産を売らずに済み、その間にある程度の株価の回復が期待できるためです。

 

 加えて、大手企業に勤務のため倒産確率はかなり低いこと、退職金や失業手当があること、現状独立しても現在の年収の半分以上は稼げることが期待できるため、生活防衛資金は500万円で十分と判断しました。

 

 したがって、残りの350万(+今後の貯蓄の増加)をどこに投資しようかと考えた結果、Tracers S&P500ゴールドプラスという投資信託を打診的に50万円購入しました。

 

 理由は、基本的に米国株が投資先として好適+金は資産保全として好適であり、インフレリスクを押さえつつ一定の収益を上げるのに好適と考えたからです。加えて、ボラティリティも低くなるのではと期待しております。

 

 長々と記載しましたが、まとめると、インフレリスクに備えつつ同時に将来の米国株の追加投資資金の確保(高値圏の円ベース米国株が暴落した場合の追加投資の資金)することが可能と考えたからです。

 

 なお、私は証券会社に勤務していたこともあり、投資リスクや信託報酬については一定の理解はあります。 たぱぞう様はペーパーのレバレッジ商品について、短期のCFDを除いておススメしていないことは承知しておりますが、ご意見いただければ幸いです。

金の性質はあくまでインフレ耐性、今安いアセットは何か

 Tracers S&P500ゴールドプラスは株と金のバランスファンドとシンプルにとらえれば、よい商品だと思います。以前、こちらの商品の対談動画でお話をさせていただいたことがあります。株+債券のバランスファンドは多々ありますが、金は珍しい、無いですね。こういった多様性を担保する商品は大切にしたいですね。


 金は基本的にはインフレにキャッチアップする資産ですね。したがって、ディフェンシブに投資先として選ぶというのは性格を踏まえた上ならばありです。


 生活防衛資金が500万というのも妥当性があります。私も10年前ぐらいはそのような金額にしていました。日々の支出を把握していればこそ出てくる金額ですね。

 

 ところで私は金は選好していませんが、冒頭の持って良し売って良しの観点で初めて最近債券ポジションを持ちました。

持って良し、売って良しのアセット

持って良し、売って良しのアセット

 何が正解かはともかくとして、投資の原理原則を押さえ、分散性を持たせていくのは大切なことですね。そういう意味でも、金や債券、仮想通貨、不動産、様々な分野に知悉しておくことは大事なことですよね。

 

 ともにがんばりましょうね。

 

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