たぱぞうの米国株投資

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大学生が投資を始めるにあたって意識をしたいこと

 大学生を始め、若いうちから投資を始める人が増えている

 大学生など、若いうちから投資を始める人が増えているように感じます。統計など定量で判断したわけではないですが、お問い合わせでも時々ご質問を頂戴しますね。Youtubeや書籍の影響も大きいのでしょう。

 

 私が学生だった20年前も、証券研究会などが学内では活動をしていました。しかし、今取り組み始めている人たちは、もっとライトな層が多いですね。そういう意味では、大人のたしなみ、常識としての投資とでも言いましょうか。

 

 いずれにしても、今ある収入を今と将来に使い分けていくという発想は、非常な堅実さを感じます。

若年層の将来に対する漠然とした不安をどう解決していくのか

 今の若年層は生まれた時から経済低成長時代を生きています。

 

 ところで、私が中学、高校のころはいわゆる「ヤンキー漫画」が大隆盛を誇っていました。ジャンプ、マガジン問わず、必ず「ヤンキー漫画」が連載されていました。 

 

 漫画の主人公は勉強も仕事もせず、通学はほどほどに車やバイクを改造し、日々喧嘩と恋愛に明け暮れる生活をしていました。月々1万円に満たない額で過ごしていた貧乏学生の私からすると、ある意味羨望でした。「これは大変な富裕層、消費階層だな」と感じていたわけです。

 

 しかし、今はそのような漫画はほとんどないですね。現実感に乏しいのです。学生時代にあまりおやんちゃすぎると、出口が難しいですからね。ちなみに今の学生さんは、その辺の弁えが昔よりもはるかにしっかりしています。新入社員さんの気質が違います。

 

 今思えば、あのような半現実社会を描いた漫画が愛されたというのは、豊かな時代だったからこそなのかもしれません。

 

 今は少年漫画は、はっきりと非現実社会が展開されており、現実社会と混同するような場面は少なくなったように思いますが、どうでしょうか。

 

 漫画や雑誌というのは如実に世相を反映しますから、何とも厳しい時代になったということでしょう。

 

 さて、いきなり話が飛びましたが、ご母堂の資産運用を手伝う大学生さんからご質問を頂戴しています。

大学生ですが、家族の資産運用、投資のお手伝いをしています。

たぱぞう様

 初めまして。

 いつも丁寧でわかりやすいブログを拝見しております。私は、現在大学生19歳です。

 

 NISA口座を利用して投資を始めたいと考え、勉強を開始しました。その中で、ここ最近投資を新たにスタートする条件が良くなっていることを知り、この度、私の勧めで母がNISAとiDeCoを始めることになりました。


 母は投資にあまり積極的ではないため、初めのポートフォリオ作成を主に私が担っております。また、積み立てでなるべく自動的な経過を望んでいます。

  • 月の投資額1万~1万5千円
  • NISAとiDeCoの割合はメリット・デメリットを各々しっかりと考慮したうえで重視する強い希望はなし

 という状況です。そこで、毎月


~NISA:7,000円~

  • 全米株式インデックス・ファンド :3,000円
  • 全世界株式インデックス・ファンド :2,000円
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :2,000円

~iDeCo:6,000円~

  • 全米株式インデックス・ファンド :2,000円
  • 全世界株式インデックス・ファンド :2,000円
  • eMAXIS Slim 米国株式(S&P500) :2,000円

 で考えております。非課税枠を利用した投資であることから、バランスファンドや債券、たぱぞうさんやその他の書籍から、米国株に魅力を感じて日本株は必要性があまり感じられなかったため、除きました。


 なるべく手を加えず、長期積み立てを意識したかなりシンプルなポートフォリオだと思っております。しかし、シンプル過ぎるゆえ、NISAとiDeCoの投資先が全く同じであること、分散具合に不安があります。


 その他たぱぞうさん視点の欠点はありますでしょうか。お手数ですがお返事いただけると幸いです。

 

 また私自身来年から投資を始めたいと思っております。


 大学生で、勉強・投資に費やすことができる時間が確保できるため、NISA口座で米国個別株にも挑戦したいと考えております。上記に加えて、大学生の投資に対するアドバイスもいただけると有難いです。

 

 よろしくお願い致します。

大学生のうちにしておいたほうがいい、投資の勉強とは

 大きな欠点はありません。運用額が小さいので、すべて株式のPFでよいでしょう。選んでいる商品は堅実です。あえて言うならば、最初は資金拘束のないNISAのみで初めてみるというのも手かもしれません。しかし、そこは些末なこと、とにかく非課税枠で始めてみることに価値がありますね。

 

 次に、大学生のうちにしておいたほうがいい投資の勉強ですね。ずばり、宅建と簿記です。宅建は不動産投資へつながる知識となり、簿記は決算や財務を見るための一助となります。将来、資産管理法人を持つならば、そこでも有益です。

 

 宅建の売れ筋本はこちらです。

 

  簿記の売れ筋はこちらです。

 

 これらの学習に面白みを感じるようならば、それぞれの世界への適性があります。場合によっては就職活動にも関係する、未来への架け橋になる可能性があります。

 

 ただし、今ある大学の専門課程の勉強、サークル活動などが忙しいでしょうから、無理する必要はありません。つまらないならば、投資の勉強は別に放っておいてよいのです。これらの知識がなくとも、インデックス投資ならばいつでもだれでも取り組めます。

 

 大学時代というのはある意味では、自分のやりたいことを見つけ、力を伸ばす時期です。一方で将来に対する漠とした不安から、マネーリテラシーに時間と能力を割きたくなる、そういう時代かもしれません。

 

 しかし、今は優れた金融商品がたくさんありますから、過度に不安にならず前向きに過ごされるとよいですね。今ある専門、興味も同時に大事にされるとよいですよ。人生二度なし、大学も普通は二度なし、です。

 

 といっても、リカレント教育時代ですから、何度もある人もいますけどね。

 

 自分を信じて、悔いのない学生生活を過ごしてくださいね。ご母堂の投資のお手伝いをしたり、こういうところに質問したりする時点で、自分にしかない行動力が備わっているのです。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

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先進国は米国を除いて長らく低成長です。しかし、世界経済全体が成長を続ける限りにおいて、投資の可能性は広がり続けます。

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