たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

法人で株式投資をするメリットデメリット

法人で株式投資をするメリットデメリット

 法人で株式投資をする投資家がいます。私もそうですね。特に法人が得というわけではなく、特性を踏まえないと逆に損をしかねません。理由は、税率が高くなるケースがあるからです。

 

 よく、法人は税金が安いと言われがちですが、国税でざっくり25%、地方税で10%、消費税で10%、となるとその重税感が伝わるかと思います。よく言われる法人税は国税しか指していないこともありますから要注意です。

 

 もちろん、利益の額や益税扱い云々となるとまた違うのですが、細かくなるのでおいておきましょう。

 

 しかし、デメリットばかりではありません。赤字の九年繰り越し、事業所得との合算、そして相続などでは確かに一定の強みはあります。要は、比較的恵まれている個人の分離課税20%と、法人ならではの特性を踏まえて運用していくことが肝要であるということになります。

 

 さて、今回は法人での株式投資ということでご質問を頂戴しています。

法人で株式投資をして、事業所得を増やしたい

たぱぞう様

いつもブログを拝見させて頂いております。

39歳男性、妻有り、子一人です。

年収450万円金融資産2500万円です。

 

 6年前より個別株やソーシャルレンディング、金の現物投資等を行っておりましたが、たぱぞう様のブログや書籍に出会い、米国株に可能性を感じました。

 

 またお金に対しての考え方を学び、約3年半前よりコア投資として積立NISA2人分とジュニアNISA1人分とiDeCo1人分の枠内で満額定期積立と別でVTIの定期買付とサテライト的にQQQのスポット買いを行っています。

 

 たぱそう様のおかげで順調に資産を増やす事が出来、家族共に非常に感謝しております。

 

 個人では順調に投資生活を楽しんでいるのですが、現在勤務している会社の事でご相談に乗って頂ければと思いメールを送らさせて頂きました。

 

 売上9億程度、現在赤字。7年間下積みを行い7年前より店舗の責任者として店舗運営を行い、現在本社勤務を行っています。

 

 本社に転勤となった理由ですが、コロナの煽り受け、業績が落ち込んでいます。新しい事業の開発を任命された為、現在新しい事業の種を探す為、日々奔走しております。

法人で株式投資をするメリットデメリット

法人で株式投資をするメリットデメリット

 現在会社には社長と取締役2名の役員3名がおりますが、取締役の1名が米国株投資の本と出会い、会社の余剰資金で資産運用を行いたいと相談を受けました。

 

 先日会議で稚拙ながら資産運用の話を社長以下取締役、部長等の前で行い、社長も資産運用を行う事に了承されました。

 

 最悪事業を終了させたとしても余るであろう2億円程度の中から、まずは5000万から1億円を段階的に資産運用に資金を回して行くという話になりました。

 

 社長、取締役1名、部長1名は投資に対して知識が全くなく、取締役1名は本を1度読んだ程度の状態です。そのため、まずは会議出席者全員にたぱそう様の投資のきほんとその他私が読んだ本の中で分かりやすく解説されている本をまずは読んで頂くよう伝え、現在本を配っているところとなります。

 

 ご相談なのですが、1点は法人で口座開設を行う予定ですが、手数料の関係からネット証券が有力候補となります。特定口座を作る事が出来ないとネット記事で見かけ、一般口座にての開設となります。

 

 私が経理の知識、また一般口座での取引経験が無く、また確定申告も行った事もありません。実際にネット証券にて口座を開設した後に税金の計算や手数料の経費振り替え等、未知の世界の為、対面証券にてサポートをして貰いながら行う方が良いのか悩んでおります。おすすめの証券会社等をお教え頂けないでしょうか?

 

 また買付商品に関しては、円ドル転換や米国の10%税金等の計算がややこしそうと思い、基本は米国株指数連動の投資信託を毎月定期買付を考えていますが、債券も組み込むか、また比率をどうするか、非常に悩んでおります。たぱぞう様のお考えを聞けたらと思い、非常に長文乱文で失礼ですがよろしくお願いします。

複数人からなる事業体の株式投資は簡単ではないが

 まず個人の金融資産ですが、上手に増やされましたね。フローとストックからみると大変すばらしいです。十分職場でもお話しできるご実績ですね。


さて、法人で資産を運用されるならば、まず顧問税理士さんに相談されると良いです。その上で以下の条件に寄せると良いですよ。

 

  • ネット証券の法人口座(SBIか楽天)
  • 円建てETFか投信

 

 円建てETFは1655のようなものです。投信はSlim米国株式などです。分配金の必要不必要で決められると良いでしょう。短期でのトレードは責任が重すぎ、また税務も煩雑になるのでお勧めしません。

 

 つまり、「売買目的有価証券」と「売買目的外有価証券」ならば、後者としてやりたい旨を税理士さんに伝えておくべきですね。理由は、期ごとの値洗いが決算に影響し過ぎるからです。

 

 そうなると投資信託やETFをコツコツ積み上げるのがよいでしょう。


 直近が赤字ということは、今後も資金繰りの面で手元キャッシュが必要となる局面があると思います。よって、釈迦に説法ですが多く入れ過ぎず、運転資金などはしっかり確保されることですね。

 

 運転資金に関しては、コロナ融資の時にかなり洗いなおされたのではないでしょうか。そのため、収支は的確に把握されていることと思います。その際のご知見が生かされることでしょう。

 

 社内の財務に明るい方にも相談され、ゆるゆると始められるのがよいですよ。どうしてもリスクがあり、景気と連動します。周囲が分からない中、担当とはいえ自分だけが責任を背負うことはありません。そこが個人経営の法人と大きく違うところです。

 

 また、当然ながら事業とはまた違ったリスクもあります。よくよく相談しながら分散投資、自分だけがリスクの責任を背負わされない仕組みをつくる。なぜなら勝つことだけでなく、負けることも想定しながら取り組むのが投資だからです。

 

 そこに気を付けられるとよいですね。

 

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