インカムを目的とした投資とキャピタルゲインを目的とした投資
インカムを目的とした投資は、セミリタイアや老後の年金補完と相性が良く、人気があります。SPYDやHDV、VYMといったETFが代表格です。構成銘柄に偏りがあるSPYDは比較的分配金の変動が激しいですね。
一方で、米国株の成長性を享受するにはキャピタルゲインが得られる株が良いということで、QQQやVGTなどが人気があります。今年は逆風でしたね。
中庸さという意味ではS&P500やVTIということになります。しかし、S&P500は分配金利回りがおおむね1%前半です。まれに2%に近づくこともありますが、そのインカムの利回りの低さから、セミリタイアを希望する人からはあまり選好されません。
そのため、私は分配金に相当するインカムに関しては不動産や太陽光、キャピタルに関しては株式と分けて投資することに合理性を見出しています。
さて、これに関連して「インカムゲイン一辺倒からの方針転換」ということでお題を頂戴しています。
※インカムゲインというのは実は和製英語で、英語では「investment income」の表現のほうが一般的です。しかし、言葉の通りが良いのであえて、インカムゲインという言葉を使いたいと思います。
インカムゲイン一辺倒からの方針転換
題名;インカムゲイン一辺倒からの方針転換
老後2000万円問題を契機に投資に興味を持ち、情報を集める中でたぱぞうさんのブログに出会い、その後米国株投資を始めたバードと申します。
投資の世界に飛び込むきっかけを与えてくださったたぱぞうさんには感謝しております。
当初はインカムゲイン目的にVYM、SPYDに集中投資をしていましたが、コロナショックを経験し、キャピタルゲイン目的の投資も考慮すべきだろうと考え以下のように方針転換しました。
可能でしたらたぱぞうさんの意見を伺えたらと思い投稿させていただいた次第です。長文となりますこと御容赦いただけますと幸いです。
我が家の状況;
- 50代男性(退職までは15年弱)
- 妻(専業主婦)との二人暮らし
- 持ち家(ローンはあと5年くらいで返済予定。ローン返済資金は投資資金とは別に準備)
投資の目的;
- 退職後の生活資金として年金への上乗せ分の準備。
現在の投資状況;
- VYM;250万
- SPYD;170万
- VTI;145万(今後、追加投資は行わない予定)
- 1655;15万(今後、追加投資は行わない予定)
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス;10万(今後、追加投資は行わない予定)
- 現金(生活防衛資金として);800万
現在の投資方針(%は毎月の投資金額全体に占める割合です。);
1)インカムゲイン目的の投資
- VYM;30%
- SPYD;30%
2)キャピタルゲイン目的の投資
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P 500)かSBI・バンガード・S&P 500 ;15%(どちらにするかはSBI・バンガードの初回の決算報告が出たら決める予定)
- iFreeレバレッジ NASDAQ100;15%
3)生活防衛資金(=退職後の取り崩し資金の一部として)
- 銀行貯金;10%
退職後のそれぞれの出口戦略(退職後30年(360カ月)生きると仮定して);
- VYM、SPYDについては四半期毎の配当金はその先3カ月の生活費に加え、配当金の再投資は行わない。(生活費に余裕が出た場合は考慮)
- 投資信託は退職時の総額を360カ月で割って月々の取り崩し額を設定。定期的に取り崩しつつ生活費に加え、残りの分の投資信託の運用は継続。
- 退職時の総額を360カ月で割って月々の取り崩し額を設定。定期的に取り崩しつつ生活費に加える。
- 投資信託、現金が枯渇した場合はETFを現金化して生活費に充てる。
- ETFの配当、投資信託の取り崩し、貯金の取り崩しで月々10万円くらい年金に上乗せできるようにするのが目標と設定した場合の必要な準備資金は以下の如く設定。
ETF;
- 税引き後の配当利率3%として1000万円準備→月2.5万円
- 投資信託;退職時点で900万円準備→月2.5万円
- 貯金;退職時点まで1800万円準備→月5万円
取らぬ狸の皮算用的な部分も多分にありますが、一応退職までの目標(夢?)として上記のような計画を立ててみました。投資商品の選択や割合について御教示いただけましたら、幸いに存じます。
キャピタルゲインとインカムを分けるという発想はありですね。
キャピタルとインカムを分けるという発想はありですね。しかし、それならばS&P500かVTI一本でもよい気がしますが、ここは前段で述べたような分配金利回りの低さが気になるというところでしょうか。
レバレッジを積み立てるというのは、積極的にはおすすめしません。しかし、そのボラタイルさを許容されるということでしたら、それはそれだと思います。ただし、基本的にはスポットでうねりを掴むのに適した商品という理解のほうが良いでしょう。
先日も掲載しましたが、株式に関してはコアをS&P500かVTIに据えて、セクターETFをトッピングするというのが、トレンドにかなっているように見えますね。
- VTI+QQQ、VGT、VHT
このような形ですね。ただ、いろいろ経験をなさった上でのご判断です。米国株に投資している時点で、私たちはラッキーとも言えます。試行錯誤の中で自分のリスク許容度に応じた投資になればよいですね。ご質問ありがとうございました。
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