東証上場ETFを活用して米国株投資をする
東証上場ETFを活用して米国株投資をする方法があります。以下のような方に向いています。
- 外国税額控除が面倒でしたくない
- 住宅ローン減税やふるさと納税で外国税額控除分が残っていない
- 分配金も受け取りたい
- 高いときに売ったり、安いときに買ったりしたい
東証上場ETFは場中での取引が可能です。そのため、マーケットの動きを見ての売買が可能です。また、外国税額控除の必要がないのがメリットです。
S&P500に関しては信託報酬の安い投資信託があります。しかしNasdaq100に関しては東証ETFのほうが投資信託に比して半分以下の信託報酬になります。
これらのことを踏まえて、ご質問を紹介します。
東証上場ETFを活用して米国株投資を考えています
たぱぞう様
はじめまして。いつも楽しくブログを拝見し、勉強させて頂いております。私は43歳の会社員です。今回、円建ETFに関してご意見をお聞かせ頂けないかと思い、メールいたしました。
コロナショックの後たぱぞうさんのブログに出会い、銀行の投資信託を処分し保険を解約し、モヤモヤが霧散してお陰様でスッキリいたしました(全体で見れば損はしませんでしたが、銀行はもう懲り懲りです)。そして、給与からS&P500、ナスダックのインデックス投資信託の積立投信を始めました。
さらに、預貯金の投資先をETF 2558と2568にしようと思ったのですが、純資産額が小さいのが気になり二の足を踏んでおります。ETFの購入に関しては規模を確認するよう勧める方がおりますので気になってしまいました。
米国株人気インデックスファンドである事から、今後拡大が見込めると考えていいのか、日本人は投資信託の方を好みあまり大きくならないかも、とも思い中々踏み切れません。
この点についてご意見お聞かせ頂けないでしょうか。
- 投信目的:老後の資金
- 投資の目標:資産額と年金予定受給金額をみて、生活の目処が立った地点でセミリタイアしたい
資産:
①預貯金(投資資金)
- 1600万
- 10.6万ドル
②生活防衛資金400万
③投資信託 152万
- 積立18.3万/月 積立NISA満額利用
- eMAXIS Slim 米国株式(S&P500)86万
- iFreeNEXT NASDAQ100インデックス66万
④株 Amazon 100株
(銀行の系列証券会社で購入。購入手数料2.5%!でした。今は大分増えました。ほとぼりが覚めたらネット証券に移そうと思っています。)
投資にあてたいのは1600万と10.6万ドルです。ドルはドル建て保険の解約金をドルで受け取り得ました。米国ETFに投資してみようと思ったからです。
ドルを用意しておいてなんですが、外国税額控除の処理が大変そうで、思い切ってドルはQQQで、円はS&P500にしようかと思っています。その際は5年分割の積立で、リセッションが来たら投入金額を増やすつもりです。
お忙しいとは存じますが、個別のお返事では無くとも、記事で触れて頂けましたら幸いです。長文失礼致しました。どうぞ宜しくお願い致します。
現状での東証上場ETFを用いた米国株投資の最適解は、1655、2558、2632
だいたい運用総額が30億以下だと償還懸念があるとは言われますね。実際に、いくつかの東証上場ETFは償還されています。しかしご質問にあるETFは、いずれも売れ筋のメジャーなETFです。その心配は薄いといってよいでしょう。
質問者さんのケースならば、東証上場ETFを活用したいところですね。
- 外国税額控除を避けたい
- メジャーな指数連動商品を積み立てたい
ということです。この場合、以下の商品が対象になります。
S&P500連動ETF
- 【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
- 【2558】MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信
信託報酬はそれぞれほとんど同じです。0.07%台になりました。
Nasdaq100連動ETF
- 【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)
- 【2631】MAXIS ナスダック100上場投信
- 【1545】(NEXT FUNDS)NASDAQ-100(H無)連動型上場投信
2568は2631が出るまでは最安の0.27%の信託報酬でした。1545と2631は0.22%と国内最安になっています。乖離率など今後も注視していく必要がありますが、現状では1545、2631のほうが訴求力のある商品になっています。
東証上場ETFを活用して、誰でも簡単に米国株投資ができるようになった
S&P500、Nasdaq100連動のETFは日本円でもすでに良い商品があります。米国株ETF投資に関しては残すところはセクターETFぐらいになりましたね。
メジャーな米国株指数投資ならばすでに円での購入で十分な時代を迎えています。活用しない手はないですね。ご質問ありがとうございました。
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海外ETFはとがった商品がたくさんあります。メジャーな指数以外ならば米ドルでの買い付けがベストですね。
健康寿命と平均寿命の乖離は知っておきたいところですね。
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