たぱぞうの米国株投資

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株式投資型のクラウドファンディング【FUNDINNO】に新たな動き

FUNDINNOに新たな動き

今回は、FUNDINNOに新たな動きがあったので、改めて記事にしたいと思います。

FUNDINNOとは

 FUNDINNOは、株式投資型のクラウドファンディングを扱っています。資金調達を行いたい未上場のベンチャー企業と、ベンチャー企業に投資したい個人投資家を結びつけるプラットフォームです。

 

 これまでは、日本ではなかなかベンチャー企業が育たない環境でした。普通の人が非公開株式を手にする機会は滅多にありませんね。極々限られたコミュニティや知り合いの輪の中でしか取引が成り立ちませんでした。

 

  • “フェアに挑戦できる、未来を創る”


 これがFUNDINNOの理念として掲げられています。起業家にとっての挑戦の場、投資家にとっては応援の場となっているのですね。

FUNDINNOの安全性

 FUNDINNOは、金融機関であり、株式投資型クラウドファンディング業者で唯一、第一種金融商品取扱業者(証券会社と同じ許認可)の認定を受けています。

 

 さらに、大手資本が入っていること、地方自治体との取り組み実績があること、中小企業庁認定業者であることなど、高い信頼性を築いていることがわかります。

 

 安心面において、業界内では一歩リードしているといったところでしょう。

 

 そして、実績も着実に増えていっています。2022年3月時点で、約240件のプロジェクトが成約しており、累計成約額は約78億となっています。

 

 少し前までは、ソーシャルレンディングが賑わっていましたね。ソーシャルレンディングも幅広い事業に投資ができるのは魅力でした。一方で、投資先が不透明というデメリットもありました。

 

 その点において、投資先や資金の使用用途が明確な株式型クラウドファンディングに軍配があがります。事業内容の説明や財務諸表などを確認し、自分自身で投資の良し悪しを判断する材料があるからですね。

FUNDINNOのメリット

 FUNDINNOのメリットとしては、例として次の3点があげられます。

1,将来性のあるベンチャー企業を応援できる。

 たぱぞうは健康増進のため、フットサルを長年やっています。仲間たちとワイワイやるのは楽しいですね。お金とは切り離して、豊かな生活を送るために不可欠とも言えるでしょう。

 

 これがプロとなると、楽しいだけではよろしくないですね。スポンサーから資金を調達したり、ファンの期待に応えて成果を出したり、ビジネスとして成立させなければいけません。

 

 ことさら、資金調達は大変なことです。ですが、実はFUNDINNOで上場に至ったプロスポーツチームの例があるんですね。スポーツが好きな人にとっては、実に面白い事例です。

 

 なお、上場先はTOKYO PRO Marketです。ここは機関投資家など、限られた投資家しか取引できませんが、それでも夢のある前進となりましたね。

 

 このように、幅広い事業内容から、自分の好きな分野、地域、事業を応援できるのは大きな魅力といえるでしょう。

 

 また、ベンチャー企業への投資というと、数百万~数千万という規模を思い浮かべる方もいるかもしれませんが、投資金額も約10万円~と低めに設定されているのも特徴です。

FUNDINNOの審査を通過した200社以上のベンチャー企業はこちら

2.長期投資で値動きに惑わされず、うまくいけば大きなリターンも

 メリットの2つ目は、非上場株式ならではの特徴です。上場されていないため、活発なトレードが期待できない分、値動きが気にならなくなりますね。長期投資にはちょうどよいかもしれません。


 また、投資をした企業からは定期的に売上の状況や最新のニュースなどがIRという形で届きますので、事業進捗などはしっかり確認することができます。


 さらに、先のプロスポーツチームの上場の例にもあるように、場合によっては大きなリターンが得られるかもしれません。これも非上場株式だからこその醍醐味と言えるでしょうね。

3.エンジェル税制

 3つ目は、税制面の優遇です。ベンチャー企業への投資は、普通の株式投資よりもリスクが伴います。その分、税制優遇をすることで、国としてベンチャーへの資金の流入を促しているのですね。

 

 優遇措置は投資をした年に受けられるものと、売却時に得られるものがあります。
FUNDINNOで成約した優遇措置適格プロジェクトはこれまで111件に上り、申請をして節税を達成できた方も延べ人数で約17,000人に上っています(2022年3月時点)。

 

 例えば、株式で売却益が多くなった場合に、優遇措置Bを使って投資をすることで、ベンチャー企業への投資額全額を株式譲渡益から控除できます。税制面から見ても、投資の選択肢が広がるので、自分に合った税金対策が取りやすくなりますね。

 

いくら節税できるのかシミュレーションしたい方はこちら

FUNDINNOのデメリット

 デメリットの一つは、ベンチャー企業への投資ということで、どうしてもリスクが高くなりがちです。FUNDINNOでは、厳正な審査をして、お眼鏡にかなった企業のみが資金調達を募集できる仕組みです。


 ほとんどは順調に進んでいますが、それでも2020年までの109件のプロジェクトのうち、4件の解散・倒産があります。


 対策として、応援したいと心から思える企業に投資をすること、自分自身でもう一度事業の見通しを見極めることや、1社に多くを投じずに分散を心がけるほうが良いでしょう。その点、1社あたりの投資上限が50万円までとなっているのはリスク管理の面で比較的親切な設計といえるでしょうね。

 

 もう一つのデメリットは、出口(Exit)が難しい点です。ベンチャー企業がIPOやM&Aをするには数年かかり、流動性が低いため、株を現金化したくてもなかなか思うようにいかないことがあり得ます。

 

 ただ、ここに関しては、大きな改善が期待できそうです。

FUNDINNO MARKET誕生

FUNDINNO MARKET

FUNDINNO MARKET

資料:FUNDINNO MARKET記者会見時資料より抜粋

 FUNDINNOの事業の繋がりで、新たに「ネットで売買できる未上場株式マーケット」であるFUNDINNO MARKETが立ち上がりました。FUNDINNOで投資をしたベンチャー企業の株の売買が可能になったわけですね。

 

 このサービスが始まってから、まだ日は浅いですが、2022年1月末の実績は次の通りです。

FUNDINNO MARKETの実績

FUNDINNO MARKETの実績

 現時点では6社の取引が可能で、今後増えていくことを見込んでいます。第一回のマッチングでは、値上がり幅は最大で7.8倍とのことで、大きなリターンを手にした投資家さんもいるようですね。


FUNDINNO MARKETのプロセス

 FUNDINNO MARKETのプロセスは次の通りです

  • 企業は審査を受けてコミュニティを組成する
  • 投資家はFUNDINNO投資家登録をする※法人不可(今後参加可能になるよう検討中とのこと)
  • 相対取引でマッチング
  • FUNDINNOを通じ、およそ1月ほど経て承認

FUNDINNO MARKETのプロセス

FUNDINNO MARKETのプロセス

 FUNDINNO MARKETでは、相対取引となり、上場株のように板がなかったり、成行注文ができないなど、普段の株式投資の取引とは少々感覚が違いますね。また、マッチング成立から譲渡までも時間がかかります。頻繁に取引するというよりは、気に入った企業と長期的にお付き合いしていくスタンスになりますね。

 

 事業家視点から言えば、出口が用意されたことで、インセンティブとして使いやすくなったり、資金調達がしやすくなるといったメリットもありますね。特に出口が限られるベンチャー企業においては、このメリットは効果的に働く場面も増えてきそうですね。

 

FUNDINNO MARKETはこちら

FUNDINNOのまとめ

 課題や成長余地はまだまだありそうですが、これからの進展は大いに期待したいですね。マーケットが成熟すれば、それだけ資金が集まりやすく、より活発な経済活動につながるかもしれません。

 

 もちろん、良い会社への投資の基本は、長期目線で利益を生み出すことです。そして、社会の課題を解決し、地域社会に貢献していける会社です。


 そのような、本当の意味で良い会社に、立ち上げ期から応援できるというのは、夢があってよいですね。

 

 上場株式やインデックス投資とは違った目的・お金の使い方にはなります。サテライト投資として、あるいは、資産形成というより、お金を心豊かに預ける選択肢として、このような選択肢も今後視野に入ってくるかもしれません。

 

 FUNDINNO MARKET自体はまだ始まったばかりです。日本のベンチャーを発展させる起爆剤となれるかどうか、今後の動きには期待を込めて注目していきたいと思います。

 

 FUNDINNOはこちらのサイトです。

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