たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

1億円で日本株投資から米国株投資へ

1億円の日本株投資から米国株投資へ

 日本株は高度成長期から1989年のバブル崩壊まではとても好調でした。この期間のパフォーマンスは実は米国株を凌駕しています。私の祖父は株式投資が趣味でしたが、最も良い時代を過ごしたといえます。

 

 1989年以後は日本株は振るわず、なべ底のようなチャートを描いています。

 

 株式市場を活況にするための方策はシンプルです。株式指数を上昇させていけばよいのです。そして、参加者が企業成長の果実を株式投資で享受できる体制を作ればよいのです。

 

 米国の場合は国自体が経済成長しており、魅力的な唯一無二の企業群があります。しかし、これだけでは十分ではないのです。米国株が支持される理由の一つに企業の退場システムがあります。

 

 ニューヨーク証券取引所やNasdaqは上場基準が厳しく、これを満たさないと退場させられます。つまり、OTC市場という店頭市場に移されるのです。

 

 日本株の場合は割とこのあたりが甘く、ゾンビ企業がいつまでも残っていたりします。大きな不祥事が無い限り、東証1部からの降格というのもほとんどありません。実はこれこそが大きな問題で、TOPIXなどの指数の魅力を削ぐ原因になっています。

 

 「ならば日経225で良いのでは」という考えもありますが、こちらはこちらで銘柄に偏りがあり、東証の値動きを表したものとは言い難い側面があります。

 

 ともあれ、日本株のインデックスの魅力を増すためには、指数を買う投資家がさらに買い増したくなる仕組みづくりが必要ですが、なかなか急には変わらないですね。さて、こうしたことを踏まえてご質問を紹介します。

1億円の日本株投資から米国株投資に乗り換えたい

いつも楽しみに拝見しております。有益な情報ありがとうございます。

 御相談したい事があります。現在私の資産内容は下記のとおりですが、たぱぞう様ならどうしますか?

 

日本株→約1億円
太陽光→約1.4億円(ローン1億、利回り11%弱)

 

 オリンピック後の日本の景気を考えると、今後は日本株から米国株・米国債券にシフトした方がいいのかな?と思っております。そこで、日本株は来年すべて放出し、VTI とBNDを購入したらどうかな?と思っています。

 

 素人で忙しいので、シンプルにしたいとも思っています。

  • VTI、BNDともにドルコスト平均法で毎月50〜100万ずつ購入した方がいいのか?(債券についてはドルコスト平均法不要?)
  • 日本株を放出後、いったんBNDを購入し、少しずつVTIを購入する方がいいのか?(現金で持ってるよりマシ?)
  • VTI : BND の割合を 50 : 50でいいのか?

 いろいろ悩んでしまいます…たぱぞう様のお考えをお聞かせ頂けると幸いです。

1億円でシンプルなポートフォリオをつくる

 日本株で1億、太陽光で1.4億という素敵な資産がおありですね。ローン1億円ということで、与信も効果的に使われていますね。現物投資で利回りとリスクを取っていくことは大事です。

 

 その理由は単純に、cash on cash return【CCR】で見ると、投資効率が全く変わってくるからですね。株の才能が普通の人が、投資のステージを上げようとすると必要な観点になってきます。

 

 質問者さんの株式の考え方に関しては、おおむね私も同じ考えです。投資の素人、と言われてることを真に受けるならば、月々100万円程度でソロソロと市場参加するのは現実的で良いでしょう。

 

 ただ、投資の素人さんは1億円も普通は持っていないし、太陽光施設も持っていないので、ご謙遜と推察しました。

 

 さて、残りの資金の投資効率を上げるならば、債券でもよいですし、債券が面倒であれば利回りは落ちますがMMFでも良いですね。もちろんBNDも選択肢に入りますが、値動きを嫌うならばMMFになります。それらを取り崩しつつ、VTIを買っていくことになります。

 

 VTI:BNDの比率ですが、70:30が私は好きな比率です。100-年齢=株式比率といわれますが、太陽光をすでにかなりお持ちです。語弊を承知で言いますが、債券ポジションを太陽光で代替していると考えてもよいでしょう。

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 そうなると、もう少しリスクは取れますが、給与収入にもよります。例えば、例示されている50:50の比率はディフェンシブですが、給与収入が無いなどの事情であればこれぐらいのディフェンシブさは妥当性があります。

 

 いずれにせよ、方向性は非常に共感できるものです。時間分散をさせ、シンプルにVTIと債券でペーパーアセットを組み立てるというところです。ポートフォリオの完成までには時間がかかりますが、あせらないことですね。

 

 最後に。購買力平価から見て100円から110円の為替変動というのは、米国政府からご意見の付きにくい、心地よい水準です。購買力平価自体は直接的には為替変動に作用しませんが、貿易に関わってきますので、間接的に意味があります。

 

 ご参考になれば幸いです。

 

関連記事です。

  1億円の投資術ということで書いています。

www.americakabu.com

  2億円での資産運用を米国株ETFで行うということです。

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  セミリタイアの条件です。支出を絞り、収入・資産を確保すれば、セミリタイアは可能です。言葉にするのは簡単ですが、それがなかなか難しいですね。

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