TOPIXの改革は多少の期待を持たせたけれども、投資適格指数には遠い
東証一部上場企業の全銘柄を対象とした指数に東証株価指数(TOPIX)があります。
改革により、2022年4月に東証一部、二部、ジャスダック、マザーズが統合されました。創設された市場は以下の3つです。
- プライム
- スタンダード
- グロース
最新の基準では、旧東証一部の多くの企業がプライムに残っています。そこをどう考えるかですね。
さて、今回は、国内株から海外株への移行をどのようにしていくかということでご質問を頂戴しています。
TOPIXへの投資から海外株への投資へスイッチしたい
たぱぞう様
はじめまして。
45歳、会社経営をしております。たぱぞう様のお考えを伺いたく、メールさせていただきました。
投資歴は30歳から15年ほどです。目標としては50代の前半までにセミリタイヤし、
資産を維持しつつ50万円/月の不労所得を得られるようにしたいと考えています。
最近になり国内株のパフォーマンスの悪さに嫌気がさしたのと、資産防衛と目標達成に向け数年前より少しずつ資産組み換えを進めています。組み換えに際し、たぱぞう様のブログを大変参考にさせていただいております!
基本的なスタイルとしては日本株の売却を進めながら、将来的なキャピタルゲイン目的で「米国株連動型のETFの積み立て」、安定的なインカムゲイン目的で「不動産購入」のスタンスで進めていますが、方向性が正しいのかアドバイスを頂戴したくメールお送りしました。
特に15年ほど惰性で続けている積み立て投資信託を継続すべきか売却すべきか判断できません。売却を検討しましたが長年続けている事と含み益も大きくなっており、踏ん切りがつきません。
ぜひ、「たぱぞう様ならどうするか」をお聞かせいただけると幸いです。
<家族構成>
- 私:45歳 会社経営(5名ほどの零細企業)
- 妻:44歳 公務員(今のところ退職予定なし)
- 子:5歳(来年より私立小学校にいれる予定)
- ※持ち家住宅ローンなし
<年収>
- 私:2,000万円(うち不動産所得200万円)
- 妻:600万円
<保有資産>
- 現金:2,800万円
- 不動産(アパート)追加購入を考えており現金を厚めに保有しています。
- 株式(NISA+特定口座):1,100万円
NISA枠分と特定口座に分けて国内企業株20銘柄ほどと国内REIT(ホテル系・オフィス系)を数種類保有しています。
- 投資信託:1500万円
5万円/月の積み立てを15年間ほど続けています。
- 世界国債インデックスファンド40%
- トピックスオープン40%
- ステート・ストリート外国株式インデックス・オープン20%
- iDeCo:100万円
- 楽天・バンガード・ファンド100% 23,000円/月(2019年より開始)
- 積み立てNISA:30万円
- 楽天・バンガード・ファンド 33,333円/月(2021年より開始)
- 不動産:8,500万円
- 23区内ワンルームマンション1室:1,000万円(手残り家賃60万円/年)
- 23区内アパート1棟:7,500万円(融資返済後手残り家賃140万円/年)
- 負債:7,200万円
- アパートローン残債(35年/金利2.3%)
- 社債:500万円 2024年償還(利率3.5%)
- 金現物(ゴールド):600万円 インゴットで保有しています。
長文となり申し訳ありません。以上、よろしくお願いいたします。
TOPIX投資から海外株投資へのスイッチは極めて妥当な判断
方向性はまったく問題ありません。不動産で分散というのは合理性があります。特に会社を経営なさっている方はそうですね。将来的な相続でも必須のツールと言えます。
減価償却を活用しつつ、本業と良い相乗効果を生み出すことができると思います。また、場合によっては奥様のご属性を生かして拡大できるというのもよいところですね。ただし、レバレッジを効かせるということと、相場変動ということ、この2点からリスクもそれなりという意識は持っておきたいですね。
仰る通り、投資信託はやや古く保有を迷いますね。これを機に乗り換えを検討されてもよいですね。トピックスオープンや世界国債は特にそうです。
国内株、国内リートもそろそろ見直しの時期かもしれませんね。買った時期が良ければかなり利が乗っているのではないでしょうか。
私ならば、ということですので直截に書きます。私ならば、国内投資に関しては不動産で関わっているので十分、株式に関しては成長性と分散性を考慮して海外株指数に切り替えとします。
切り替え時期としては確かに株高で難しい時期ですが、徐々に崩して徐々に積み立て再編成としていけば問題ないですね。上昇し続ける指数が日本株指数に登場しない限りは、方針に変わりなしでよいと私は考えますよ。
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