たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

遺産相続で得た資産をどのように守り、考えていくのか。

遺産相続で得た資産をどのように運用していくのか

 このところ立て続けに遺産相続で得た資産をどのように運用していくのか、お問い合わせを頂きました。

 

 最適解は実は人それぞれですが、それをいうと何も進展しません。あえて、お答えを示すことで何かヒントになれば幸いですね。答えはシンプルなのです。あとは、多少アレンジすればよいのです。

 

 さて、今回は遺産相続でまとまった資産を得た、という方からご質問を頂いています。早速ご質問をご紹介しましょう。

遺産相続で得た資産の運用、心の在り方はどうしたらよいのでしょうか。

たぱぞう様

 こんにちは。こんな内容をご相談して良いのか、失礼を承知でお問い合わせしました。

 

 先日、夫が亡くなりました。4年の療養の期間がありました。私は49歳です。扶養内でパート勤めをしていました。(現在も継続中です。)


 子供は2年前に成人し他県に就職しました。夫は自分で亡くなる準備を進めてくれていました。今は感謝と喪失感と孤独感でいっぱいで1日を終えるのに精一杯です。

夫が残してくれたもの

  • 遺族年金 月158,000円
  • 家(築25年、ローンは団信でなし)
  • お金 約8,500万円(現金)
  • 私の生命保険(20歳の時に入り、支払いは終わったもの)1,000万円

 大事なパートナーを亡くした他の方へのたぱぞうさんのアドバイスを拝見し、参考にしたいと思いながらも今後どうしたら良いか、呆然としています。

 

 夫は自分が亡くなったら、今のパート勤めの合間に色々整理して、正社員に自然にシフトしていけるといいねと、私の就職先も決めてくれています。

 

 一刻も早く働いた方がいいのはわかってはいるのですが、4年の療養はほぼ自宅でしたので、毎日が一生懸命で、今になってダメージがあったのか、疲れ果ててしまいました。


 まだ、夫の職場の片づけや諸手続きが残り精一杯です。新しい就職先は手取りで300万ほどだと聞いています。待ってくれている状況です。

  1. どのように辛い時期を凌がれたのか、また、新たに一歩を踏み出すのにどのくらいの時間がかかるのか
  2. 夫が残してくれたお金をどうしたら良いか(もちろん自己責任です)

 金融機関からの問い合わせにもううんざりなのですが、半分はキャッシュで、残り2,000万から4,000万を無理のない範囲で投資に回したいと思っています。


 投資は積立ニーサで楽天全米株を積み立てるくらいで超初心者です。ゆくゆくは75歳くらいで(生きていれば)子供がいる県内で有料老人ホームに入所を考えています。(今、入所費用が3,000万くらいで、月々20万から25万位)

 

 孤独に押しつぶされそうで、これからは1人で生きていかねばならず、甘いことは言ってられないと考えています。文章があちこち飛んでしまい申し訳ありません。

 お忙しいとは思いますがもし、お時間があれば、ご回答頂ければ幸いです。

どうぞよろしくお願いいたします。

まとまった金額の遺産相続を受けた時の目線はこうなる

 いろいろと精いっぱいな様子が伝わってきます。4年間の介護、大変なことでしたね。今は、改めて生活を構築する時期ですね。無理をしないことです。

 

 さて、まとまった金額の遺産相続を受けると、間違いなく金融機関から夜討ち朝駆けの営業が入ります。電話はもちろん、訪問も含めてです。酷い例では、トルコリラ建て債券をしこたま買わされ、たちまち半値になったという例もあります。

 

 連日の営業を受けるのは、ある意味ではよくあることなのです。表面化しているのが限られるだけで、こうした例は少なくないのでしょう。すでに「何件も」そういう例を見聞きしました。

 

 ひとまず、今は気持ちを落ち着け、「買わない勇気」を持つことでしょう。生活と心が動揺している時の決断は、思いもかけない間違いを生むことがあるのです。

中高年の資産持ちはあえて資産運用をしなくても良い

 改めて確認しておきたいのですが、中高年の資産持ちはあえて資産運用などしなくてもよいのです。特に、経験のない方はそうです。質問者さんの場合は、遺族年金があり、持ち家があり、8500万円という資産があります。

 

 遺族年金はキャッシュフローとなり、資産はストックとなります。ちなみに、遺族年金は下記のような速算表がオリックス生命さんのサイトにありますので、ご紹介しておきます。

遺族年金の例

遺族年金の例。

 このような制度を知っておくのは大変大事です。年金は、老齢年金だけではなく、障害年金や遺族年金という形で私たちの生活をヘッジしてくれるのです。

 質問者さんの場合、当面は攻めてリスクを取りに行くよりも、守って資産を減らさないのが一番です。

 

  • 現金は減価する
  • 投資をして増やさないと老後の生活が危ない

 

 こういう話は事実ではありますが、人それぞれのフェーズがありますね。すでに、持ち家とキャッシュがそれだけあれば、増やすフェーズは終わりつつあると言って良いでしょう。守りのフェーズです。

 

 しかも、精神的にしんどい時期ですから、分からないことにあえて挑戦する時期でもありません。どうしても、ということならば

 

  • eMaxis Slim8資産バランス

 

 といったバランスファンドを買うという手もあるでしょう。しかし、それも生活が落ち着いてからが良いですね。少なくとも急いで株式を買ったり、外貨建て高利回り商品に手を出さないことですね。気持ちがいつまでも穏やかになりません。

 

 あとは、メールした通りです。無理せず、お気持ちが上向くまで自分の心を癒す活動をされたらよいですよ。

 

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  パートナーを失うというのは、心に大きなダメージを負います。どのように過ごしていくかというのは、永遠の課題でもありますね。

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  資産が大きくなるほど、冒険しにくくなります。損失を補填することが難しくなり、自然と守る気持ちが強くなるからです。私も随分と変わりました。

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  米国株投資の基礎の基礎です。

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