誰でもカンタンに米国株投資ができる、その方法とは
今回は、投資初心者さん向けということで、誰でも簡単に海外投資ができる方法を書きます。方法は以下です。
- 投資信託やETFを使う
- つみたてNISAを使う
- 個人型確定拠出年金(iDeCo)を使う
たったこれだけです。ただ、2,3は諸手続きがあります。
忙しくて2,3の諸手続きが面倒であるという場合は、ひとまず1でもよいでしょう。始めることが大事だと思います。実際、私はつみたてNISAは利用していますが、iDeCoは利用していません。
税制面でかなりのメリットがあるのは理解しているのですが、そういう選択もあるということです。理由は、サラリーマンを退職することがはっきりしていたことと、退職してからの法人経営がバタバタしていることによります。いずれ始めるかもしれませんけどね。
さて、今回は投資超初心者さんという設定でご質問を頂いていますので、モデルケースとして考えてみたいと思います。
誰でもカンタンに米国株投資をして、良いスタートをするには?
たぱぞう様 いつも拝見しております。
たぱぞう様に感化されて、SBI証券にてNISA口座を作りました。 投資限度額いっぱいの年120万円で米国ETFを購入したいと思っています。
VTIやIVVやVOOやVYMやSPYなどいろいろ紹介されていますが、年120万円の場合、どれを、いくら、何回に分けて買えばいいでしょうか?
銘柄、金額、タイミングについて知りたいと思います。 SBI証券のNISA口座の場合、売買手数料が0で、為替手数料も1ドル4銭で他社より安いと聞いております。
ただ配当は外国税控除が必要とのことで、初心者の私が確定申告ができるか心配です。(間違っていたらすいません) 初心者は、おとなしく、楽天全米株式や野村つみたて外国株式やたわら先進国株式などのインデックス投信で、積み立てした方がいいのでしょうか?
いいスタートを切る為ご教授頂ければ幸いです。
誰でもカンタンに米国株投資をするには外国税額控除を省く
誰でもカンタンに米国株投資を始めるための最適解はズバリ言ってこれです。
- 投資信託か東証上場ETFを選ぶ
2016年までは安価で良い米国株投資信託は出ていませんでした。あったとしても、信託報酬が米国ETFと比べると高すぎ、利用しようという気がおきないものが多かったのです。
しかし、つみたてNISA導入に合わせて良い投資信託が出ました。東証上場ETFもありますね。
これらは円で買えます。米国株ETFを直接買うと、信託報酬が安いという利点はありますが、二重課税を防ぐために確定申告をして外国税額控除を受けないと税金のとられ損になります。もっとも、一般NISAはそもそも外国税額控除は受けられないですね。
もし、全く投資をしたことが無いのであれば、このような円の投資信託から始めるというのは良い選択でしょう。具体的な商品に関しては、関連記事もご参考ください。
タイミングは、もし年に120万円でしたら、シンプルに月に10万ずつ分けるのが王道です。ドルコスト平均法で時間の分散をします。
もっとも、一般NISAの枠ではなく、つみたてNISAでの年間40万円での投資を私は勧めています。最初の一歩としては、金額も少なく、何より年数が長くとれるからですね。
現状をまとめておきましょう。
- VTI系なら楽天VTIかSBI・V全米株式
- S&P500なら、eMaxisSlim米国株式か東証上場ETF
このようになります。
米国株投資の難易度はこうなっている
ざっくりとですが、米国株投資の難易度はこのようになっています。
- 円で買える投資信託や東証上場ETF
- ドルで買うETF
- 個別株
- 米国株・ETF・指数などのオプション、あるいは先物
難易度が高いから利益が得られるというわけではありません。また、単純に「これをしたらレベルアップ」というようなものではなく、理解するのに時間と経験を要するのがこの順番ということです。
2の米国ETFが最も優れているという人もいますし、優れた銘柄選定眼を持つ人は個別株が一番というでしょう。また、オプションを使いこなせばリスクヘッジが容易であり、利益も大きいという人もいます。
積立投資は、資産形成するのに時間がかかります。投信やETFというのはあくまでゆっくり着実に資産形成をしていく商品だということです。一攫千金を狙うようなものではないということです。
要は、投資のやり方、考え方は千差万別であり、ニーズによって使い分ければよいということです。ただ、弊ブログは立ち上げの動機が「同僚や友人に米国株投資の良さを伝える」というところから始まっていますので、いつもわりと平易なところから書くようにしています。
今回は「米国株投資初心者が良いスタートを切るために」というご質問でした。「優れた投信・円建てETFを買う」というのを一応の答えとしておきます。ご質問ありがとうございました。
関連記事です。
VTI相当の全米株式が特に人気ですね。
使い勝手の良い、東証上場ETF、S&P500連動商品です。
こちらは生命保険のかけ方についてです。こちらも、超基本の決定版ということで書いています。保険に資産を投入しすぎると、資産形成の大きな足かせになります。