たぱぞうの米国株投資

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2億円の相続を受けたが、どのように守ればよいのか分からないという話

ひたひたと、しかし確実に世代交代の波は押し寄せている

 昨今、相続のお話をよく聞くようになりました。やはり時代ですね。戦後に生まれたベビーブーマー世代、つまり団塊の世代が一線を退き、親族に相続する年齢にさしかかっているということです。

 

 主として、相続人は息子さんや娘さんになるわけですが、今の40代、50代がそうですね。配偶者の控除は別として、親族の控除も3000万円+法定相続人×600万円、生命保険を加えるならば+500万円となりますから、対象となる人は国民全体から見れば多くはありません。

 

 「ゼロで死ね」という言葉もありますが、そこは人の人生観。生き方様々ということで、今回は2億円の相続を受けられたという方からのご質問を紹介します。

2億円の相続を受けたが、どのように守り、運用していくべきか

たぱぞう様

 こんにちは。突然このようなメールを出してよいのか迷いましが、誰に相談してよいか分からず、たぱそう様に思い切って相談のメールをさせていただきました。

 

 10年前に遺産を相続し、相続税を支払ったことから資産を増やすことより、(ある程度は大事ですが)どのように守っていくか、の方が年々強くなってきました。

 

 最近のニュース、総裁選等、見ていますと、想像はしていましたが、とうとう日本にも富裕層の資産に税金がかけられる時代に入っていくのかと思い、日々不安が増しています。

 

 金融資産1億円を境に、年金が減額、もしくは支給されない。税金が掛けられる等々、このような流れに対して今からできる対策や、心構えはあるのでしょうか。

 

 私は元々富裕層でもなく、母子家庭で育った高卒の女性です。遺産総額は、現金で約2億円と自宅でした。相続税を約2000万支払いました。

 

 母は母子家庭の家に税務調査など入るはずがない。と高をくくっていたのだと思います。なので相続対策としてはせいぜい生命保険商品を購入している程度でした。

 

 現在は実家を売却し、7年前に都内に5000万程のマンションを購入し、夫と生活しています。

 

 私は49歳、会社員。夫は50歳、公務員です。43歳の晩婚で子供はいません。2人ともつつましく生活していくことに安心感と心地よさを感じています。2億円を相続したからといって、夫との結婚生活を豪華絢爛にするために使うことはできません。

 

 2人で定年まで5000万円貯蓄する計画を立てています。要は60歳の時点で、約2億5千万程度の資産が作られるのですが、1億円を境に税金や社会保障の制限がかかる場合、今からできる対策や心構えとしては不動産を購入し、金融資産を1億円以下にするしか方法はないのでしょうか。

 

 私も夫も、タワーマンションやら、不動産投資など、遠い世界です。購入したくないものをわざわざ購入しなくてはいけないのか、、

 

 できないのなら、国が決めた事を受け入れるしかないのか。相続時は対策も選択肢もなく、ただただ受け入れるしかなかったのですが、この先10年、20年先に起こることに対して、少しでも心の持ちようと、対策を備えておきたくご相談させていただきました。

 

 本当に相談できるところがなく、とても孤独です。2億円相続したからと言って、未だに実感もありません。ただただ、親に感謝と、言葉にできない喪失感でしょうか、これからこのお金を何に使えばいいのか、未だ分かりません。

 

 夫にも遺産額を話すことができません。私達にとってあまりに非現実的な金額なので・・。 ただ、これから資産状況によって、税や社会保障が大きく変わっていくならば夫にも申し訳なく、いつかは話さなくてはいけないと思います。

 

<現資産>

  • 都内マンション 築7年 ローンなし。現金購入
  • 定期預金(ネット)約8400万円
  • 国債 約4000万円
  • 社債(円建て) 約2000万円
  • 外債(ドル建て)約24万ドル
  • 外国株(ドル建て)約2万ドル
  • 日本株 約2000万円
  • かんぽ生命 約1000万円     

 計 約2億円 

<60歳時>

  • 預金(退職金含む) 約5300万

 夫は宝くじが当たっても仕事は辞めない。と言っております。今の仕事が好きだそうです。私はコロナが落ち着いた所で退職しようかな、と思っています。

 

 読みづらい文章で申し訳ございません。お忙しい中とは思いますが、お返事いただければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

2億円の相続資産をどのように守り、運用していくのか

 大変な金額ですね。御母堂が生前に2億円の資産を作られたということでしょうか。その能力もさることながら、時間のやりくり等含め、努力の蓄積に思いを馳せたくなりますね。


 私も父子家庭のオペレーションをしていたから分かりますが、片親家庭が資産を作るのは簡単ではありません。仕事にすべての時間をささげることはもちろんできませんし、ややもすれば定時で上がり続けなくてはいけないですね。

 

 そうなると、時間で評価される日本の仕事場だとどうしても給与が上がりにくいのです。そもそも、入り口の時点、つまり就労時点でかなり難しさがありますね。出産、退職でキャリアが途切れる人が多いのはそういうことです。

 

 さて、2億円のご資産ですが、とにかく無理せず守るという方向でよいですね。お金があると、いろいろな人や組織が近づいてきますが、いずれも距離を取ってよいでしょう。

 

 ただし、相続を考えた場合、不動産は欠かせないツールとなります。制度的にそうなっているのです。これは、メールをした通りです。

 

 また、国の政策は注目されていいですが、立案と施行は別です。振り回されないことも大事です。実現不可能な案がたくさんあります。


 DINKSということですから、無理してもうお仕事を続けられる必要はないですね。ご主人は、宝くじが当たっても定年まで勤め上げるということで、お仕事が楽しいのでしょうね。


 守りの体制を作ったら、自分たちあるいは社会?のためにどのように活用していけばよいのか、じっくり考えられると良いですね。


 最初にご相談いただいてよかったと思います。御母堂が心血注いで作ったご資産、ともに勉強しつつ守っていきましょう。適切な運用をし、変な商品、変な甘言から守ってさえいれば、そうそう減る額ではありませんね。

 

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