自宅を売却して投資で資金を増やしていくという発想
どのような自宅でどのように暮らすのか、これは人それぞれですね。自宅と賃貸でも変わりますし、戸建てとマンションでも変わります。都市部と地方でも大きく変わりますね。
共通するのは、住まいというのは基本的にはキャッシュアウトする性質のものだということです。自宅に収入の全力を注ぐと、住宅ローンのために一生を終えるということになりかねません。
私は戸建て建売を住宅ローンで購入しました。それでも、こつこつと投資をすればFIREは可能ですね。しかし、都心部ではない、キャピタルの狙えない場所で大きな物件を狙っていれば、FIREはどうだったでしょうか。
お気に入りの場所、住宅に住むことを優先するのか。それともそこそこの住宅で、経済的な自由を優先するのか。これは永遠のテーマといってよいでしょう。
さて、今回は相続で譲り受けた住宅をリフォームするか、それとも売却して投資資金に充てるかということでご質問を頂戴しています。
自宅をリフォームするか、それともいったん売却して投資に回すか
初めまして。約3年前にたぱぞうさんのブログに出会い、それをキッカケに米国株投資を始めました。以後毎日ブログを見るのを楽しみにしています。
今回は住宅購入についてのアドバイスを頂けたらなと思い、メールにてご連絡させて頂きました。
記事のネタとして取り上げてもらっても構いませんので、お時間がある時にでも目を通して頂けると幸いです。
まず私のプロフィールとしまして
- 地方在住の37歳 妻 娘1人(5歳)
- 年収600万
- 共働きでお金の管理は別々
- 持ち家あり 築30年(10年前に1000万円の残ローンあり相続+プチリフォーム400万円合わせて1400万円ローン返済済)
現在の資産の内訳
米国株
- VTI 900万
- VGT 350万
- SPYD 80万円
- 個別株80万円
- 積み立てNISA eMAXIS Slim S&P500 150万円 年間40万円
- 現金500万円
教育費があまりかかっていないこともあり年間200万円くらいは積み立てできています。本題に入りますが、家を相続した際に一部リフォームをしましたが、築30年ということもありリフォームをしなかった部分の老朽化が目立つようになってきました。
そこで家族で話をしたところ今の家を潰して建て直すか、老朽化が進んでる部分だけリフォームするかが選択肢として挙がりました。立地条件がいい事もあり現在住んでいるとこにまた住む事前提になっています。
家を買った当時は投資に関心が無かった為、借金は悪で、早くローンを返したいという想いしかありませんでした。しかし、たぱぞうさんのブログ等で勉強していくうちに考えが変わり、金利が安いうちに頭金なしのフルローンを組んで建て直した方が利口なのではないかと。
最近では土地を売って、新たに建て直し、売却したお金を投資に回した方が更によいのではないかと思うようにもなってきました。10年前の査定ですが土地代で1200万円ありましたので、今は1000万円くらいと想定しています。
たぱぞうさんでしたら現状どう考えられます?
また、もし売却した場合の投資先としてはVTIでいいのか、それともBNDなどの債券の方が良いでしょうか?ご意見宜しくお願い致します。
自宅の売却益と投資は別で考えたほうがいいですよ。
木造で築30年ということですね。耐用年数オーバーですが、旧耐震基準ではないので基礎的なところはしっかりしているのでしょうね。とはいえ、リフォームをしたほうが良いのか、建て替えたほうが良いのか、建物の痛みを確認されたほうがよさそうですね。
丁寧に使っていれば、リフォームでも良いでしょう。何らかの事情でシロアリ、漏水歴などがあれば年数以上に躯体が傷んでおり、建て替えも視野に入りますね。いずれにしても、リフォーム業者、建て替え業者の見積もりを取り、判断していくことになります。いずれの業者も複数見積もりを取ったほうが良いです。
木造は解体費用が知れていますから、どちらの道も選択しやすいのがメリットといえばそうですね。建物は昨今の原材料、建材費高騰に伴い値上がりしましたから、リフォームとの比較になります。もちろん、キャッシュアウトは覚悟のうえで、住宅をリッチにするという手も在宅勤務時代の1つの選択でしょう。
一方、現状の家を売却、投資で増やすというのはあまりお勧めしませんね。学費や住居費を投資で稼ぐという発想はよく聞きます。しかし、「〇〇しなくてはいけない」という条件下での投資はなかなかプレッシャーです。使途が明確な資金を投資に回すというのは、冷静な判断を惑わす要因になります。
土地の売買益と投資は分けて考えたほうがいいですね。いずれにしても、共働き、自宅あり、というのは大きなアドバンテージです。今後どのような暮らしを描いていくのか、家族で話し合う良い機会ですね。
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住宅ローンも選ぶコツがありますね。
年収600万円だとどれぐらいの借り入れができるのか、というお話です。
住宅や投資などお金にかかわる部分はよくよく夫婦で話し合っておきたいですね。おつきあいしているころから、金銭的な感覚が合うか合わないか、ぼんやりとでも確認しておきたいところです。