たぱぞうの米国株投資

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【初めての投資】投資初心者さんが気をつけることとは

【初めての投資】投資初心者さんが気を付けることとは

 紙媒体のメディアさんからインタビューを受ける機会が立て続けにありました。共通するのが、「投資初心者さんに向けての媒体・記事である」ということです。各社1時間に及ぶインタビューでしたが、さすがに引き出し上手でこちらも発見がありました。

 

 印象に残った共通した質問をいくつか列挙しておきたいと思います。

 

  1. 投資初心者さんが気を付けるべきことは何か
  2. 投資初心者さんにおすすめな投資先は何か

 

 こういうことです。ここでは投資初心者が気を付けることとして記事にしてみます。

2つの分散を意識して投資をする

 これは特にインデックス投資家さんがすでに実践されていることですが、個別株でも同じことが言えると思います。分散には2つあります。

 

  1. 時間の分散
  2. 対象の分散

 この2つだけです。 

1「時間の分散」

 時間の分散というのは、買う時期をずらすということです。例えば、毎月のお給料から定額つみたてるというのは時間の分散に当てはまります。気を付けなくてはいけないのは、手元に大きな資金があり、それを投資に向けるケースです。

 

 相続や宝くじで当てた場合が該当するでしょう。

 

 例えば1000万あるならば、それを一気につぎ込むのは危険です。よほどの暴落時でない限りは、そういう投資をしてはいつか大けがをする可能性があります。例えば月に50万円など決めて、ちょこちょこと積み立てていくというのが安全です。

 

 それでも、基本的に右肩上がり相場であれば、集中投資で一時的に損をしたとしても取り返せるでしょう。ただ、取り返すのに数年、運が悪ければ10年近くかかるケースもありますから、株価が高値圏にあると判断されるときには特に注意が必要です。 

2「対象の分散」

 特定の銘柄に全力を傾けないということです。特に大きな資金を持つ場合はそうです。銘柄に惚れこむと、視野が狭くなります。また、その銘柄が思い通りの値動きをしなかった場合、特に暴落した時には大きな痛手を負うことになります。

 

 1度、2度ならば勝つことも可能でしょう。しかし、そういう集中投資癖はいつか負ける時が来るものです。そういう投資スタイルが身につくこと自体がリスクですから、避けたほうが良いでしょう。

 

 もっとも、投資初心者でも自分に才能がある、確かな銘柄選定眼があるという人は別です。時間と対象の集中投資で大きく財を成した人もいます。ここでは「誰でもできる」という視点で書いています。

投資初心者にお勧めの銘柄をズバリ教えてください。

 投資初心者でも安心して取り組める投資先を教えてください、という質問も共通してありました。そこで「少なくとも15年以上保有するならば」という前提条件はつきますが、ズバリお答えしておきたいと思います。

投資信託の最適解は「S&P500系のSlim米国株式、SBI米国株式か楽天VTI」

 投資信託は主に個人型確定拠出年金【iDeCo】やつみたてNISAで使うことになります。投資信託の最適解はズバリ「S&P500系か全米株式VTI系」です。両方ともアメリカ上場株式の多くを網羅する投資信託です。

初めての投資、投資初心者さんが気をつけることとは

初めての投資、投資初心者さんが気をつけることとは

 つまり、これを買っておけば、米国株をセクターの偏りなく、まんべんなく買えることになります。米国市場が上昇を続ける、米国が成長する限りにおいて恩恵に浴することが可能な商品です。

東証上場、円建てETFの最適解は「1655/2588/2633」

 東証上場銘柄は、円で買えるという買いやすさがあります。東証で買い付ける商品の最適解はズバリ2つです。

 

 これはS&P500、米国の大手企業トップ500を集めたETFです。

  • iシェアーズ S&P500 米国株 ETF【1655】
  • MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信【2558】
  • NF・米国株式S&P500ヘッジ無ETF【2633】

 

 ETFというのは、株式の集合体です。ETFが優れているのは、1つのETFを買えば安い手数料で複数の株式を一気に買えるところにあります。株式の集合体だからです。1社ならば倒産リスクがありますが、500社が全て倒産することはまずありません。

 

 分散性という意味では十分と言えるでしょう。厳密には楽天バンガード全米株式インデックスファンドや後述のVTIとはベンチマークが違うのですが、両方とも優れたパフォーマンスを残しています。

米国株の最適解は「Vanguard Total Stock Market ETF【VTI】かS&P500」

 さて、真打登場ということで米国株投資の最適解です。これは度々弊ブログでも取り上げていますが「Vanguard Total Stock Market ETF【VTI】」か「S&P500連動ETF【VOO】」ということになります。

 

 ただし、米ドルで買い付けなくてはいけないので、

  • 証券口座を開く→円を米ドルに両替する→VTIを買う

 という手間があります。とはいえ、日系証券会社ならばユーザーサポートもありますし、簡単です。

 

 ただ、投資初心者さんでドルを買う時点で難しそうと感じるならば、前述の投資信託やiシェアーズ S&P500 米国株 ETF【1655】やMAXIS 米国株式(S&P500)上場投信でも問題ありません。少々信託報酬が高くなることと、為替の影響を受ける、この2点が違います。

投資でどれが最適解なんていうのは簡単には言えなかった

 はっきり言って、投資でどれを買うと良い、最適解はこれ、なんていうのは簡単には言えません。私も日本株をやっていたころには口が裂けても言えませんでした。ここに米国株のすごみがあります。

 

 米国株ならば言えてしまうのですね。もちろん、1年2年での成果を求められるとはっきりとしたことは言えません。しかし、最低15年、あるいは20年以上ならば殆ど確実と言ってよい上昇実績を残してきたのが米国株なのです。

 

 安価な投資信託や米国株ETFの登場が、私たち日本人の投資環境を劇的に変えたと言えるでしょう。

 

関連記事です。

 今回の記事をもう少し突っ込んで書いた記事がこちらです。

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違いを知っておきたい、税制です。

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長期ならばヘッジなしですが、昨今の情勢としてはヘッジありも検討してよいでしょう。

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