たぱぞうの米国株投資

米国株/不動産投資ブログ。某投資顧問のアドバイザ。メディア実績多数。当サイトには広告が含まれます。

個別株投資とインデックス投資の大きな違い

個別株投資とインデックス投資の大きな違い

 個別株投資とインデックス投資は大きな違いがあります。今日は、このテーマについて改めて簡単にまとめてみましょう。

個別株投資の特徴

 個別株投資の特徴は以下の通りです。

  • 企業分析を定量的、定性的に行ったほうが良い
  • リスクはインデックス投資よりも大きい
  • 株式投資が好きな人には個別株投資のほうが向いている、かもしれない 

 以下、説明を加えていきます。

企業分析を定量的、定性的に行ったほうが良い

 個別株投資では、決算などの定量的な分析と、業態や地政学的な側面など定性的な分析の両面で判断したほうが良いです。どちらが大事ということは無く、両面から行う必要があります。

 

 成長株投資と、債券的な側面の強い高配当投資でも見る数字が変わります。定性的な評価も全く異なるものです。しかし、今はかつてに比べるとそれぞれ情報を得やすくなっているので、環境的には恵まれていると言って良いでしょう。

リスクはインデックス投資よりも大きい

 私は資産の多くの部分を個別株投資で築きました。インデックス投資だけでは、セミリタイアもできなかったでしょう。個別株はリスクが大きいのです。良ければ上のほうに大きく動きますし、悪ければ元本割れのリスクがあります。

 

 ファンダメンタルズを見て、テクニカルで入ったとしても、負けることもあります。上下のブレ幅という意味では、インデックスのそれとは比較にならないほどです。

株式投資が好きな人には、個別株投資は向いている、かも

 企業決算を見たり、企業分析などが好きな人は、個別株投資が向いています。リターンももしかしたら、インデックスを上回るかもしれません。多くのアクティブファンドはインデックスを下回る成績です。

 

 しかし、個人投資家の場合は、決算期の影響がないですし、決められた期間で成果を出す義務もありません。そのため、比較的自由に売買できるのは大きな強みです。

インデックス投資の特徴

 引き続いてインデックス投資の特徴を書いてみましょう。

  • 手間がかからない
  • 多くのアクティブファンドよりもリターンが高い
  • 多くの知識を必要としない

 このような特徴があります。インデックス投資は、買いのタイミングをはからず、ドルコスト平均法で買ってしまえば本当にシンプルです。初期設定だけで、継続した資産形成ができます。

 

 その割に、リターンも優れており、過去10年の米国株株式指数は年利10%を超えています。これはややできすぎですが、平均して6.7%のリターンを続けてきました。

 

 また、メジャーな株式指数であれば、多くの知識を必要としないという特徴があります。とにかく、楽なのです。

 

 こうしたことを踏まえて、ご質問を紹介します。

個別株投資とインデックス投資信託で迷います

たぱぞうさん、こんにちは。

 

 いつも良質なブログをあげていただきありがとうございます。たぱぞうさんの温和な語り口が大好きです。

 

 ブログに感化され、1年ほど前から米国株を始めました。例にもれず、私も投資初めは日本株の個別株から始めました。

 

 しかし、鳴かず飛ばずで日本株の難しさを実感していたところ、米国株の魅力(人口増、資本主義の徹底、イノベーションを生む文化、そして私がアメリカ好き)にひかれ、塩漬けになっていた日本株も売却しはじめ、米国株に主軸を置くようになりました。


 米国株は今絶好調なこともあり、利益が出ておりますが、今後の資産形成についてアドバイスをいただきたく質問をしました。

 

36歳会社員 年収450万円(時短勤務) 来年フルタイム予定(650万)
子供2人(4歳、0歳) 

 

 生活費は夫のお金中心に生活しています。日本株の売却や預貯金、配当金で毎年200万円ほどの投資資金を可能な限り将来的(20年以上・・)続けていこうと思います。


 私自身の昇給、昇進はほとんど望めません。できれば、早期リタイアして大好きな海外旅行を楽しんだりしたいと思います。資産の内訳は下記のとおりです。PM以外は含み益が出ております。

  • VOO 290万
  • VTI 230万
  • VYM 87万
  • PM 42万
  • AMZN 21万
  • MKC  88万
  • MCD 58万
  • SBUX 53万

 このほかに、つみたてNISAを年間40万円楽天VTIで買っております。それ以外に、日本株500万円、投資信託が300万ほどあり、預貯金も1200万ほどあります。

 

 現在は米国株の手数料が下がりましたので毎月最終金曜日に16万円をVOOまたはVTIを購入することをルールとしています。どちらにするかは、気分次第です。個人的にはVOOの方が好きです。

 

 悩みは下記のとおりです。

 

  1. 株式の比率がこのままだとどんどん高くなるので、年間200万を株式のみ買っていくのに少し不安があることと。
  2. 債券のETFを入れた方がよいのかどうか。
  3. 損切などは特に設定しておりませんが、考えた方が良いのかどうか。
  4. 投資は好きなので、ドルに換えたり、ETFを買うのは自分でやっている感があって好きなのですが、手数料を考えると、投資信託の方が良いのではないか。

 税額控除は今年初めてやりましたが、思ったよりも簡単でしたので、続けられるかなといった印象はあります。まぁ面倒ではありますが。他にも聞きたいこといっぱいありますが、取り急ぎ以上です。もしご回答いただければ大変うれしいです。

個別銘柄選びは長期、中期、短期で異なる。

 個別銘柄は短期に全ての銘柄で勝つのは難しいです。それを考えると、無難な銘柄から入っていますね。ETFを中心に据えているところも良いですね。

個性豊かな米国個別株

個性豊かな米国個別株

 先の特徴を踏まえて個別株にチャレンジしても良いとは思います。ただ、ブログではなるべく安心安全な方向で書くようにしていますので、投資信託と迷うということであれば「投資信託が良いですよ」ということになりますね。

 

 私ならば、年間200万は働いている間、無理のない間は続けます。続けないと増えないからです。債券は1000万の資産額を超えるころには検討します。損切りは、決算が良くない方向に変容したり、おかしな合併をしたり、業界シェアに大きな変動があったり、こうした時にはします。ストーリーが崩れた時です。

 

 いずれにしても、金額がどんどん大きくなってくると、リスクを取りにくくなってきます。

 

 投資信託が楽なのは間違いありません。しかし、個別株投資とインデックス投資の違いを踏まえて、今の自分が何を求めているのかということになりますね。

 

関連記事です。

  今一度、原点を見直すというのもアリですね。

www.americakabu.com

50歳でのリタイアを検討する人は少なくないですね。

www.americakabu.com

 力を合わせることは大事ですね。

www.americakabu.com