たぱぞうの米国株投資

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ジュニアNISAのロールオーバーと払い出し

ジュニアNISAとロールオーバー

  ジュニアNISAは年間80万円までを非課税枠で子ども名義の口座で積み立てていくことが可能な制度です。これに関してはセゾン投信さんが分かりやすい図表を作成されていますので、下記に紹介します。

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※資料はセゾン投信

 いくつかの特徴がありますので、まとめます。

  1. 子ども1人につき、年間80万円まで非課税で積み立てが可能 
  2. 払い出しがいつでもできるようになった。
  3. 5年目以降はロールオーバーできる
  4. ロールオーバー上限はなし

 このような特徴があります。

 

 80万円で5年間積み立てができる、その後はロールオーバーといって持ち株をそのまま繰り越すという対応になります。以前はロールオーバー時に80万円以上になっていれば、超過分は認められないという説明でした。

 

 しかし、今は値上がり分も含めてロールオーバーできるということで、非常に安心して積立できる制度になっています。

 

 たとえば、

  • 1年目=80万円
  • 2年目=80万円
  • 3年目=80万円
  • 4年目=80万円
  • 5年目=80万円

 と積み立てていきます。6年目以降は、ロールオーバーになります。このときに、1年目の投資評価額が200万に値上がりしていた場合、ロールオーバー枠は200万ということになります。つまり、非課税枠が200万になって投資を継続できるというわけです。

 

 もちろん、すべての株式が値上がりするわけではありません。ですから、逆に値下がりしてしまう可能性もあります。ただ、長期で投資してロールオーバー枠が無制限ということになると十分な旨味があると言えるでしょう。

 

 こうしたことを踏まえて、ご質問にお答えしたいと思います。

ジュニアNISAでの学費積立

 お疲れ様でございます。

 毎回米国株知識向上のために楽しく拝見させていただいております。


 さっそくですがご質問させていただきます。この度息子が誕生しまもなく2歳になりますが、楽天証券にて口座を開設しジュニアNISA積立を利用し息子の学費等の将来の為に資産形成を考えております。私としては、楽天バンガードに投資していこうと考えています。


 たぱぞう様的に何か良い御指摘などございましたらよろしくお願いいたします。

ジュニアNISAのリスクについても一応触れておきます

 楽天バンガードでのジュニアNISA積み立ては最適解の1つであることは間違いありません。S&P500系の投資信託と同様に、一つの定番になった感がありますね。しかし、値下がりリスクはありますので、それを踏まえて投資することが大事ですね。

 

 ジュニアNISAは多くの場合、学費を想定して積立されるのでしょう。しかし、もし必要とするとき、つまり子どもが18歳になったときに〇〇ショック、つまり暴落が起きてしまうとどうでしょうか。

 

 ややもすると、買い付けした価格よりも値下がりをしている可能性もゼロではありませんね。もちろん、0歳児からジュニアNISAの積み立てをしていれば時間を買えますので、リスクは減らせます。

 

 しかし、小学生や中学生から始めた場合はマイナスに転じる可能性も否定できません。マイナスに転じると、通常の一般口座や特定口座と違って損益通算で相殺できないことになります。こういったリスクは知っておいて良いですね。

 

 引き続いてもう一つのご質問です

ジュニアNISAの払い出し時期とロールオーバー

たぱぞう様

 毎朝通勤途中に楽しく拝見させていただいております。
 初歩的な内容で恐縮ですが1点ご教示いただきたく連絡させていただきました。

 

 今年娘が産まれ、たぱぞう様のブログ等を参考にVTIをジュニアNISAでこつこつ積み立てていこうと考えております。

 

 このジュニアニーサについて質問です。非課税期間が5年、投資可能期間はいまのところ2023年までということですが、購入したetfは2023年までに売却しなければいけないのでしょうか?それともそのまま娘が18になるまで保有して、18になったときに払い出しても非課税となるのでしょうか?

 

 5年で売却なのか18年保有できるのかによって、資産推計が全然変わってきますので、ご教示いただければと存じます。(仮にVTIのリターンが年利5%だとすると18年で結構な額に化けるんじゃないかと皮算用しているところです。)

 

 よろしくお願いします。

ロールオーバーの条件が良くなったジュニアNISA

 以前はジュニアNISAは18歳になるまで災害などを除いて原則払い出しができない制度でした。しかし、改正により、2024年以降はいつでも払い出せるようになりました。

 

 そう考えると、利便性は向上、さらに運用の18年の間にそれなりの元本成長がある可能性は高いですね。

 

 低金利で運用先の限られる中、魅力的な制度のうちの一つではありますが、制度がやや分かりにくいという話はよく聞きますね。シンプルさという意味において問題は無くはないですが、つみたてNISA、通常のNISA、ジュニアNISA、イデコと制度が拡充されつつあります。そうした流れを受けて、ジュニアNISAは将来的に廃止の方向ですね。

 

 制度をうまく使って資産形成をして、計画的に人生設計をしたいですね。

 

関連記事です。

  ジュニアNISAは投資期間が長いので、つみたてNISA同様に長期で値上がりが見込める商品に投資するのが望ましいですね。

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  長期の投資と言えば、私はVTI、投信なら楽天・全米株式インデックス・ファンドが最適だと思っています。アメリカ市場全体に投資するので、米国の経済成長の恩恵に浴することができるからです。

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 ハードアセットの借入金利にはこだわりたいところですね。

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