30代共働き家庭は人生の忙しさのピーク、かもしれない。
30代共働きで子どもが小さい、となると激務の日々ですね。保育園に子どもを送り、仕事を定時で切り上げて今度は夕方の保育園に迎えに行く。風邪を引けば急な有休を取ってやはり迎えに行く。子どもの年齢が離れていると、それこそ10年近くそのような暮らしになります。
今しかできないということが人生にはいくつかありますが、保育園の送迎もその一つでしょう。私自身振り返れば楽しかったこともたくさんありますが、「よくやれていたな」と思うことも多々あります。
本来、社会全体で次代を担う子どもたちを育めると良いですが、制度上はもちろん税制的にも個々のマンパワーに頼るところが大きいですね。さて、今日は子育て中の共働き家庭の方からご質問を頂戴しています。
激務過ぎるので投資を通して人生の選択を広げたい
いつもたぱぞうさんのブログを読みながら、いろいろな背景を持った家庭の資産形成を参考にでき楽しく勉強しております。
僭越ながら質問です。
過去に大阪に投資用ワンルームマンションを2部屋持っていましたが、トータルマイナス100万くらいで売り抜けることができました。その際も連絡したこともありますが、状況が変わり再質問になります。
●年齢:37歳 (公務員:公立中学の教員)年収600万ほど
●家族構成:妻(36歳 会社勤務正社員年収500万ほど) 6歳・4歳 の子2人
●住宅ローンなし:賃貸8万円(家賃補助28000円あり)
●資産:
私(旦那)
投資信託(先進国株 700万)
個別1500万Ideco150万
収益不動産築25年RCの飲食ビル(900万頭金で入れ 1900万を1.95%35年ローン 信金で組みました。毎月のキャッシュフローが手残りで10万ほど)33坪、土地値1000万ほど
妻:投資信託700万 青森県に太陽光発電2基FIT18円 フルローンで組みました。子ども:それぞれジュニアNISA400万ずつあり(含み益も込)
●積み立て状況:
毎月投資信託(私10万 先進国株式 妻5万 合計15万)※基本的にはNISAを使っています。
●いずれ軍用地を相続予定。年間の手残りが100万ほどになる予定。相談内容は以下3点です。
①妻の太陽光をこのまま持ち続けるのか。20年後も持ち続けるのか。つまり売却のタイミングがわからない。お金は生むが、売り時を逃したくない。
②来年1000万ほど相続の関係で現金でもらう予定です。個別の比率が大きいので新NISAに投資信託優先で1800万枠をどんどん埋めていこうと思っている。それでよいか。米国一択も考えましたが、たわら先進国株にしております。
③仕事の精神面でのストレスが大きく、
❶本務を辞めて、臨時としてストレスフリーで働く
❷資産が5000万を到達したタイミングでサイドFIREなりの転職か非常勤講師
❸このままストレスと付き合いながら働き続ける で悩んでいます。
公務員という身分を手放すことは、あまりないことでもありますが、資産が5000万ほどになれば、これからの運用をうまく活かし、必ずしも公務員であり続ける必要性を感じておりません。
乱文となっているところもありますが、仕事を続けるモチベーションに苦しんでいる毎日です。教員不足も重なり、現場に重荷がかかっているこの頃です。
何かよい視点・発見があればと思い悩みメールした次第です。
太陽光や不動産はアセット高で、全般的に売値が高くなっている
①資産
太陽光は18円案件であれば残債もそれなりに減り、売却するならば良い値段になっている可能性があります。見積もりを取ってみても良いでしょうね。関連記事に売却関連の記事を載せておきました。抑制が入りにくいエリアを中心に高値になっていますね。
ソシアルビルは土地値を考えるとなかなかリスクがありそうですね。出口をこちらも探ると良いでしょう。買い手がつくうち、つまり次の融資がつくうちがチャンスです。
②相続
相続が発生するのは素晴らしいですね。軍用地もお持ちということで、父祖伝来の資産を大切に守っていきたいですね。私は米国株指数を推奨していますが、考えて出した結論がたわら先進国ならば、それはそれで良しでしょう。
大反対するほど大きく違うわけではありません。
③教員を続けるか、どうか。
中学校の先生は大変ですね。生徒指導から部活動から、土日をつぶして取り組むようなタスクが非常に多いです。私も息子たちがお世話になりましたが、その仕事ぶりには驚くほかありませんでした。
体力のある20代、30代ならばともかく50代の姿は果たして描けるでしょうか。やれる人が限られるのも事実ですね。
そういう意味では喫緊どうするかというよりも、何歳まで働く、資産いくらまで働く、というゴールを設定するのは心の支えになるでしょう。
実際にどうするかはその時に決めればよいですね。50歳まで、55歳まで、と決める人がいますが、いざその年になると「ここまで来たならば」と定年退職に切り替える人も意外に少なくありません。子育てが終わり、パワーが仕事にまた向かい始めた、そういう人もいますね。
質問者さんの強みは配偶者の方もフルタイムで働いていることです。例えば25歳から25年働いたとして50歳です。一馬力でしたら25年の勤務に過ぎませんが、二馬力ならば世帯で50年働いたことになります。そう考えると、自分一人ならば75歳です。十分退職してよい年齢なのです。
共働きであることにお互い感謝し、支え合っていくことが肝要ですね。忙しさのあまり気持ちがすれ違うようになると、そこでもまた労力が消費されることになります。そのような熟年夫婦も少なくないのです。
忙しさに流されず、本当に大切なものに向き合うことですね。とはいえ、本質を見失いがちな多忙さ、それが子育て世代の共働きの一般的な姿なのかもしれません。お一人ではなく、同年代の方みんな忙しいのです。私もそうでした。
自分を大切に、有給をうまく使い無理なさらずですよ。
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