たぱぞうの米国株投資

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関わる人の心と財布を豊かに

心と財布を豊かにするということ

 人生二度なしとするならば、日常をどのように紡いでいくのが理想なのでしょうか。それぞれに夢描きつつ、ややもすると日常に流されがちです。

 

 人生の岐路に立ちつつある、会計士さんからのご質問です。

何かに追われるより、好きな学びを深める人生にしたい

 いつもブログで有益な情報を発信していただきありがとうございます。


 私は交友関係が狭く、数少ない友達もサラリーマンばかりで他に相談できる人がおらず、勝手ながらたぱぞうさんにこのようなご相談を送らせていただきました。


 資産運用というよりも人生論であり、それぞれ自分で考える話だと思いますが、もしよろしければ人生経験豊富なたぱぞうさんからアドバイスを頂けると幸いです。

 

まず私個人のバックグラウンドですが、以下の通りです。

 

●年齢、家族構成

 44歳、妻(共働き)と子(4歳)

 

●職業

日系企業勤めの会社員で現在は海外駐在4年目。来年中には日本へ帰任する予定

 

●世帯資産

現金0.1億円

投資信託(主に全世界インデックス)1.4億円

自宅0.3億円(時価0.5億円、残債0.2億円)

 

●質問の背景

 約20年会計専門職として勤務してきました。


 幸運にも働きながら米国公認会計士の資格も取れましたし、海外駐在も経験することができました。


 他人を管理できる器ではないので、会社での出世に興味はないのですが、とはいえプレーヤーにも飽きたので5年後50歳を目途に新しい道に進みたいという欲求が高まっています。


 具体的には大学で学部から学びたいと思っています。50代の10年間は学びに投資しても良い、とさえ思っています。


 「退職までして本当に学びたいのか?その熱意が継続できるのか?」を試す意味でも、18歳当時は挑戦を考えることすらしなかった大学の合格を目標に、数か月前から毎日3時間受験勉強をしています。

 

 前置き長くなりましたがここからたぱぞうさんにアドバイスを頂きたいことを書きます。


 全てに対してアドバイスいただかなくても結構ですし、思いつきのレベルで十分ですのでお時間のある際に頂けると大変幸いです。

 

Q1) 親が定職に就いていないことが子供に悪影響がないかを心配していますが、どう思われますか?


(例えば、私が働いていないとお金の心配をし出して、「やりたいことをやりたい」と無邪気に言い出せなくなったりしないか。子供は毎日パパが会社に行っている、会社にはお金を稼ぎに行っていることを理解しています。)

 

Q2) あと5年は投資にタネ銭を回せるので、5年後に退職しても家族の生活基盤は何とかなるだろうと楽観的に考えているのですが、たぱぞうさんは退職の際にどのようなシミュレーションをされましたか?


 またFPさんなど専門家に客観的な意見をもらった方が良いと思いますか?もしおススメのFPさんをご存知でしたらご紹介いただけませんでしょうか?

 

Q3) お金を稼ぐことを意識して学びの分野を決めているわけではないため、50代を学びに投資した後のことは何も考えていません。


 たぱぞうさんのように自力で人生を切り開いていっている方は、「現在取り組んでおられること」と「将来」をどのように関連付けて考えておられるのか?

 

 どうぞよろしくお願いいたします。

関わる人の心と財布を豊かに

 リカレント教育や社会人入試による学び直しは聞きますが、学部から入り直すというのは初めて聞きました。素晴らしい意欲ですね。何か学びたい分野があり、再び一から、というところでしょうか。人生二度なし、学びは二度も三度もあり。すばらしいことですね。


 FIREに関して言うと、親が定職についていないことは心配ありません。生涯を通して学び続ける姿勢はまさに時代に即したものです。どのように生きるか、多様性を見せることも大切な教育ですね。私は常に在宅、毎日昼寝をしていましたが、子どもたちはそれを見て意欲を失うことはありませんでした。


 FIRE仲間を見ていても、FIREをしたことによる悪影響は聞いたことがありません。自分の人生、自分の仕事、自分の学び、親に左右されるものではないということですね。逆に、それで気を遣って折れてしまう夢ならば、それまでということです。


 退職後のシミュレーションですが、私は2つの柱で構成しました。

関わる人の心と財布を豊かに

関わる人の心と財布を豊かに

 1つは1年間の収支を数年単位で継続して確認しました。といっても、家計を預けている銀行からCSVデータを取り、SUMで年間収支を把握したにすぎません。

 

 2つめは逃げ切り計算機を活用しました。数字が可変ですから、様々なケースを想定できます。

 

 FPは私は活用しませんでした。ぶっちゃけて言うと、私が退職した当時は1億円を超えて投資で実績を作ったFPが多くなかったためです。投資の世界においては数字、つまり資産の意味が大きく、殆ど知識量と経験の総和と比例します。

 

 そう考えると自分で考え結論を出すことが、悔いのない運用になると思い至りました。

 

 また、日本のFPの殆どは保険の販売で生計を立てています。お金の相談に乗りつつ、保険を売る、そのような業態なのですね。

 

 最後に、「現在取り組んでいること」と「将来」の関連付けですね。ズバリとした答えではないかもしれませんが、記しておきます。


 以前の私は組織での仕事という日々与えられる課題や人生に疑問があり、よりよく生きるには何が必要なのか、その問題発見および解決に心血を注いでいました。

 

 会議と文書だらけの日常から脱するにはどうすればよいのか。少々足りない年収を埋め、お金に拘泥しない生活を手に入れるためにはどうすればよいのか。具体的に言うとそのようなことになります。


 考えた結論としては、社会や組織を変えるのではなく、自分を変えることに集中しました。能力と時間に限界があったからです。


 つまり、自分の生活の理想と現実の差を埋めるということです。私の場合は投資が趣味でもあったので、そこが合致しました。


 結果、私は投資で人生を変えました。


 当時から比べると、子育ても山場を越え、仕事も減らし、資産も増え、今は余裕があります。時間と裁量を手に入れたのです。


 一方で停滞する現代社会においては、そこかしこであまりに夢の無い日々が展開されています。忙しすぎたり、些末なことに振り回されたり、将来に対する漠然とした不安があったり、ということです。


 多くの人の悩みや相談に接すると、かつての私の姿をそこに認めることも少なくありません。だとするならば、先達として解決の一助となるような価値を提案できたらと思うわけです。私という個人から社会へ問題解決の意識が変容しつつあるのかもしれません。


 そして、おそらくそれは私の生涯を貫くテーマとなるのでしょう。資産管理法人でもある弊社の社是は「関わる人の心と財布を豊かに」ということです。上記のようなことを考え抜き、言葉にした社是です。


 やや大きな話になりましたが、現在も将来も、そのように問題の発見と解決を模索して過ごしていくのだろうと思います。最後のご質問に対するお答えはこのようなことになります。

 

 共に頑張りましょうね。

 

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