たぱぞうの米国株投資

米国株投資で人生の選択肢を増やすという提案です。某投資顧問のアドバイザーをしています。

ディアジオ【DEO】は英国の世界有数飲料メーカー

スポンサーリンク

ディアジオ(DEO)の事業内容と歴史

 世界有数の売り上げを誇る、飲料メーカーです。日本でもおなじみです。傘下ブランドのスミノフ・ジョニーウォーカー・ギネスビール、などは日本のコンビニでも見ることのできるメジャーブランドです。

 

 酒類メーカーとしては、世界一の規模を誇ります。ギネス社とグランドメトロポリタン社が1997年に合併してできた会社です。2位以下の同業ライバル会社を列挙します。 

f:id:tapazou:20160514153520p:plain

ペルノ・リカール(フランス)

※ワインに強み。ワイン世界一。業界2位

 

ビーム・サントリー(日本)

※ビームはアメリカ。サントリーが買収した。業界3位

 

バカルディ・マルティーニ(バミューダ)

※バカルディはキューバ、マルティーニはイタリアにルーツを持つ。業界4位

 

 などがあります。ディアジオもそうであるように、合併を経験した会社が多いです。同じ酒類メーカーでもビールほど寡占化が進んでいないこと、地場メーカーが強いこと、が業界の特徴としてあげられます。

 

 中小のブランドがまだまだ残されていることから、今後も合併を繰り返しつつ、再編、集約されていくと思われます。

 

 業界トップのディアジオは世界の180を超える国々で事業展開しています。2015年にブラジルの投資会社3Gキャピタルバートナーズがディアジオを買収を検討するという報道があり、株価は一時急騰しました。しかし、その後具体化することなく沈静化しています。

 

 3Gキャピタルはホルヘ・パウロ・レマン氏が率いる投資グループです。氏はブラジルの長者番付1位、世界でも30位以内の有数の投資家です。近年ではバーガーキングの買収で知られますが、バフェット氏のバークシャーハサウェイとも親密です。

 

 利益率はこの数年30%近くあり、安定しています。しかし、売り上げが安定せずもたついています。2014年はマイナス、2015年になって盛り返す、そんな感じで安定成長にはなっていません。

 

ディアジオ(DEO)の配当とチャート

f:id:tapazou:20170821103615p:plain

2006年8月株価61ドル  配当1.43ドル

2016年8月株価102ドル 配当1.84ドル

2017年8月株価132ドル 配当2.03ドル

 

 株価はこの数年は伸び悩んでいました。130ドルを2013年の12月につけてから、高値を更新できていませんでした。売り上げを中心とした業績のもたつきが株価に反映されていました。

 

 しかし、2017年に入り米国株に割高感が出てきたことから循環物色的にディアジオにも買いが入っています。その結果、4年ぶりに最高値を更新しました。2016年末の100ドル近辺の時に買えた人はホクホクでしょう。

 

 配当の伸び、業態の安定感から最も欲しい株式のうちの1つです。タバコと同じで、ブランドに固定ファンがいることが強みになっています。業界の再編に期待しつつ、持っていれば安定配当を得られる銘柄と考えます。

 

 ただし、株価上昇を受けて利回りは低下しています。配当は常に3%前後でしたが、現在2%半ばまで落ちています。

ディアジオ(DEO)の基本データ

ティッカー:DEO

本社:イギリス

来季予想PER:21倍

PBR:6.3倍

ROE:28%

ROA: 10%

EPS:5.8ドル

配当:年間3.4ドル。4,10月に配当。

上場:ニューヨーク証券取引所(NYSE)に上場(ADR)

 

 英国株ですので、配当に源泉徴収税はかかりません。2期配当ですが、10月のほうが多く配当金を出しています。業績に目を向けつつ、下がる局面があれば買いを検討したいと思っています。

ディアジオ(DEO)の配当性向

f:id:tapazou:20170821114144p:plain

 美しい右肩上がりの配当を示しています。また、扱う商品の安定した業績に反映された配当性向もそこそこに抑えられています。配当は伸びつつも、配当性向は抑えられるという理想的な経年変化と言ってよいでしょう。

 

 そういう意味では、中小地場メーカーの積極的な買収戦略というのは、今のところ功を奏している、それが反映されていると言えそうです。

ディアジオ(DEO)のBPSとEPS

f:id:tapazou:20170821114159p:plain

 一株当たりの価値もおおむね右肩上がりです。前回高値をつけた2013年の時にはそれなりのBPSやEPSの向上が見られましたが、実は2015年にかけては停滞気味です。

 

 EPSに関してはこの10年で2.35£から4.22£まで上昇しており、その上昇幅は1.8倍にもなります。この伸びは企業規模を考えると優れた数字と言えるでしょう。自社株は増加はしていませんが、米国企業ほど償却に熱心ではありません。

 

 つまり、この10年での自社株買いはあまりありません。

ディアジオ(DEO)の売り上げと利益

f:id:tapazou:20170821114213p:plain

  ディアジオの売り上げと利益です。営業利益率は安定的で、25%から30%の枠内で推移しています。扱う商品の常習性、ブランド力に依拠した、強い利益体質であることがうかがえます。

 

 売り上げには多少の変動があるものの、営業利益と純利益は安定的です。株価は素直で、2013年以降は売り上げ、利益とも伸びの一時停滞を示しました。しかし、2017年6月の決算が素晴らしく、窓を開けて株価は上昇しました。

 

 2017年の決算により、この10年での売り上げの伸びはおよそ1.5倍にもなっています。大方の停滞懸念をこの決算で払しょくした形になりましたが、継続性は引き続いて注目されてよいでしょう。

ディアジオのキャッシュフロー

f:id:tapazou:20170821114758p:plain

 業界の中でもこれだけ安定的にキャッシュフローを増やしているのは稀と言ってよいでしょう。買収へ向けた資金も豊富ですから、引き続いての買収戦略が可能なことを示しています。

 

 この10年でのフリーキャッシュフローは2倍、営業CFも同様の伸びを示しています。ここでもやはり2017年決算での伸びが目立ちます。

 

 世界中で支持されるブランドを持っていることが強みで、新興国など人口増加地域でのシェア拡大が期待されるところです。

 

関連記事です

  ディアジオのように常習性の高い商品を扱うという意味においてはフィリップモリスも知っておきたい企業の1つです。次世代タバコである電子たばこにおいて先行しています。商品名はアイコスですね。

 上場するタバコ会社で規模は2位です。アルトリアと分社しています。

www.americakabu.com

  フィリップモリスのライバルと言えばブリティッシュアメリカンです。2016年に従来より大株主だったレイノルズアメリカンへの完全買収を決めました。これにより、上場するタバコ企業としては世界一になりました。 電子たばこはグローがあります。

www.americakabu.com

  食品・飲料業界のランキングです。Nestleが圧倒的で、ペプシコやコーラが続きます。おおむね安定的な業績が魅力の業界です。かつてあった日本の雪印事件のようなことが無い限り、シェアも落ち着いています。

www.americakabu.com