たぱぞうの米国株投資

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SPDRトータルストックマーケットETF【SPTM】と【VTI】はどちらがよいのか

信託報酬0.03%の全米株式ETF【SPTM】

 SPYで有名なスパイダーですが、このたび【SPTM】という米国株にまるごと投資できるETFが日本の証券会社からでも買えるようになりました。この【SPTM】というのはもともとラッセル3000指数に連動するETFだったものです。2000年からあったETFで、わりと歴史があります。

 

 この度新たにリリースされたETFというわけではないですね。

 

 2017年11月より名称を「SPDRポートフォリオ・トータルストックマーケットETF」と改め、トラッキングする指数を変更しています。トータルストックマーケットの名前の通り、ラッセル3000から広げて全株対象にしています。

 

 ちなみに、このトータルストックマーケットというカテゴリのETFはS&P500などと同じく数社から出ています。低信託報酬ということでは最も運用総額の大きいVTI、やはり0.03%の信託報酬であるチャールズシュワブのものが有名です。

 

 米国ETFは本来こういう選択肢の豊富さも魅力です。ようやくこの度日本でも選択肢が増えたということで個人投資家にとっては歓迎すべきことですね。そういう意味では非常に大きなインパクトがあります。

【SPTM】と【VTI】のパフォーマンス比較

 ラッセル3000指数に連動する時代のも含めて2001年から2018年からの比較でみてみましょう。比較対象は同じく米国株をまるごと買えるETFであるVTIです。

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青【SPTM】131%

赤【VTI】 156%

 配当込の数字ではありませんので、やや低めに出ています。VTIのほうが25%ほどパフォーマンスに優れています。念のため繰り返しますが、SPTMがラッセル3000指数をトラッキングしていたころも含む比較です。

 

 それでは、名称を「SPDRポートフォリオ・トータルストックマーケットETF」と改めた2017年10月16日以後の比較でみてみましょう。

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青【SPTM】10.3%

赤【VTI】 10.0%

 わずかに青のSPTMのほうが優れています。SPTMとVTIが採用するのは似たような指数です。しかし、違う指数を採用しています。そのため、パフォーマンスに少々の差異が生じるのはおかしくありません。

 

 このようにSPTMはトータルストックマーケットというくくりではトップシェアになるVTIとそん色ない実績を残しています。パフォーマンスはグラフをみても分かるように、殆ど同じながらも時期によって多少の優劣があります。

 

 しかし、信託報酬はVTI0.04%、SPTM0.03%とわずかですが明確な差があります。この0.01%をどう評価するかですね。流動性はバンガードの旗艦ETFであるVTIのほうが優れるのは間違いありませんが、個人投資家レベルであれば気にするような流動性ではありません。

 

 十分、買いの選択肢に入るでしょう。

 

 ある意味で信託報酬は固定費ですから、長期投資で少しでも信託報酬を下げたいというユーザーにはSPTMは有力な選択肢になります。

【SPTM】と【VTI】の構成銘柄比較

 次に、【VTI】と【SPTM】の構成銘柄の比較をしてみましょう。

VTIの構成銘柄

  バンガードトータルストックマーケットETF【VTI】の構成銘柄です。

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 トップのappleで2.8%ですね。そのあと、高シェアのアプリケーションをストックビジネス化するのに成功したMicrosoft、Googleのalphabet、Amazonと続きます。Microsoftは見事に復活しましたね。

SPTMの構成銘柄

  SPDRのサイトから資料を拝借します。

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 VTIと同じく時価総額100兆円超えのappleを筆頭にハイテクが多く並びます。時価総額加重平均ですので、当然の並びですね。ちなみに2018年3月末の構成銘柄というのはVTIと全く同じ日です。

 

 SPTMとVTIの大きな違いとしてはバークシャーハサウェイの扱いですね。VTIではトップテン入りしていますが、SPTMではランクインしていません。そのほか、構成銘柄の%も違いが散見されます。

 

 殆ど同じ構成銘柄なのですが、全く同じというわけではないのがこの比較で分かります。とは言え、設計思想とパフォーマンスは殆どVTIと同じ、信託報酬も魅力です。運用会社の分散を考えている人にとっては、願ったりかなったりのETFではないでしょうか。

 

 このSPTMへのご質問を多数いただいていましたので、まとめて記事にしました。こういう競争は私たちユーザーからすると大歓迎で、今後も期待したいところですね。

 

関連記事です。

  こちらはトータルストックマーケットETFである【VTI】の記事ですね。バンガードETFの中で、もっとも運用総額が大きいETFです。直近10年のリターンは1年あたりで10%を超えています。

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  このSPTMはSBI証券で購入することが可能です。スパイダーの低信託報酬ETFを一気に拡充してきましたね。スパイダーというとSPYやJNKなどやや限られた商品に人気が集まってきましたが、すそ野を広げそうです。

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  S&P500やトータルストックマーケットETFというのは、誰もが簡単に取り組める米国株投資という意味で最適な商品の1つだと思います。バフェット氏はS&P500を推されていましたね。

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