- 米国株の基本、S&P500やニューヨークダウ30種はどこで買えるの?
- 米国株ETF,S&P500がそんなに儲かるならばみんな買えばいいのに?
- そんなに手堅いならば、どうして株で追い込まれる人がいるの?
- S&P500連動商品を購入する際のおすすめの証券会社
米国株の基本、S&P500やニューヨークダウ30種はどこで買えるの?
今日は、米国株投資の基礎の基礎のお話をしたいと思います。
S&P500やダウ30種、Nasdaqといった米国株主要3指数が「たぱぞうの米国株投資」ではよく話題に上がります。そして、そもそもそれはどこで買えるのかというご質問を今も時々いただきます。
言われてみれば、「じゃあそのS&P500というのはどうやって買えばいいんだ」という根本的な質問に対して向き合ってこなかったように思います。ここでは改めて触れておきます。
なお、S&P500というのはスタンダード&プアーズ社による米国大型株500社の指数です。ざっくり言うと日経平均のアメリカ版のようなものですね。
S&P500ETFを円で、投資信託で買う
S&P500投資信託で買うことは、この数年でできるようになった方法です。
- eMaxis Slim米国株式
- SBI・バンガード・S&P500
この2つが良いです。理由は経費率が最安水準だからです。
基本的に確定申告が必要ないので、初心者さんはこの投信での積み立てが適しています。つみたてNISAにも対応していますね。
S&P500ETFを円で、ETFで買う
次に、東証上場のETFで買うという手段があります。
- 1557「SPDR® S&P 500® ETF (SPY US · 1557 JP)」
- 1655「iシェアーズ S&P500 米国株 ETF」
- 2558「MAXIS 米国株式(S&P500)上場投信」
それぞれ、S&P500に連動した商品です。これは円で買えます。ですから、ネット証券なり、街中の証券会社なりで口座を作り、買い注文を出せばそのままS&P500の指数が買えるということです。
1557はアメリカのスパイダー社が出している商品です。世界最大のETFであるSPYの東証上場バージョンです。外国税額控除の必要がありますが、最も歴史があり、流動性に富みます。
1655はブラックロックの商品です。リリースされたのは比較的新しく2017年です。ブラックロック最大のETFであるIVVの東証上場バージョンです。単元が小さく、数千円から手出しできるのが魅力です。経費率は0.08%前後となっていますが、21年6月以降0.15になる予定です。
2558は三菱さんが出しています。経費率は0.08%前後、現状では最も安い経費率設定となっています。現段階では2558がベストの選択となるでしょう。
外国税額控除を考えると、1655と2558がよいでしょう。
S&P500ETFをドルで買う
次に、ドルで買う方法もあります。為替変動の影響を受けないので、S&P500株価指数の伸びが把握しやすいです。
- スパイダー【SPY】0.09%
- ブラックロック【IVV】0.03%
- バンガード【VOO】0.03%
と3社から出ています。スパイダーのSPYはもっとも歴史が古いです。そのため、運用額が図抜けて大きく、そのため流動性も高いです。運用総額が最も大きいETFです。
IVVとVOOは後発ですが、それぞれ低経費率です。2社の看板商品の1つなので、経費率の引き下げ競争をしています。
経費率を重視するならば、VOOかIVVを買うということになります。
米国株ETF,S&P500がそんなに儲かるならばみんな買えばいいのに?
以前、ブログでこのような書き込みがありました。
「米国株ETF、S&P500がそんなに儲かるならばみんな買えばいいのに?どうしてかわないの?」
ということです。
おっしゃる通りですね。実際に私も買っています。S&P500連動の商品は楽ですね。買って、老後まで持っておけばよいだけだからです。コツコツと買っていけば十分資産形成になります。ポイントは暴落時に撤退しないことでしょう。
私たちの周りには、生産性に課題を抱える日本的な組織・年金の仕組み・上がらない年収・増えない人口など将来に対する不安要素が多々あります。それに対する処方箋が投資ということになります。
ただし、これからは厳しい時もあるでしょう。そもそも年率10%の投資を常に目指していてはいつか回らなくなります。せいぜい狙って年率5%ぐらいではないでしょうか。私が目指しているのもその数字です。
%はともかくとして、投資界における数少ないプラスサムゲーム、参加者全員が勝てるのが米国株投資だと思っています。
そんなに手堅いならば、どうして株で追い込まれる人がいるの?
「そんなに手堅いならば、どうして株で追い込まれる人がいるの?」という質問もありましたね。
追い込まれる理由は簡単です。
- 過度な信用取引をしてしまう
- 余裕資金で投資をしていない
- 値動きに魅せられている
こういうことです。シンプルです。この3つを全て実行し続ければ、いつか破滅します。永遠に勝ち続けることは無いからです。一度の大負けで市場から退場を迫られてしまいます。99回の勝ちを積み重ねても、1回の大負けで退場するのが相場です。
過度な信用取引をしてしまう
信用取引とは、レバレッジを利かせることです。100万円を担保にしてお金を借り、300万円の取引をするようなことを言います。300万投資して半額になれば、損金が150万円になります。100万円の担保では支払ができません。50万円借金が残ります。
金額が大きくなると当然絶望的な負けも見えてきます。もちろん、勝てれば大きく資産を伸ばすことができますが、レバレッジに魅入られた投資家は破滅まで続けてしまうケースがあります。恐ろしいことです。
余裕資金で投資をしていない
株式というのは不思議なもので、ついつい多く買いすぎるものです。特に上昇相場ではそうです。本来は下落相場の時のほうが良い株があるのですが、人間の心理とはそういうものなのです。
余裕資金で最初は始めても、気が付けば全力で相場に入金し、生活資金まで投入するようなケースがあります。ポジションを取りすぎると暴落相場に対処できませんから、結果として追い込まれます。
値動きに魅せられている
日本ではなぜか投資というと、キャピタルゲイン投資に注目が集まります。毎日のようにストップ高、ストップ安を繰り返すような銘柄です。上手く乗れれば大きく資金を増やすことができます。しかし、多くの人は大きく資産を減らします。
短期のキャピタルゲイン投資で資産を伸ばす人は才能があります。自分に才能があると自信がある人は、少額でFXに挑戦してみると良いでしょう。あれは完全なゼロサムゲームで値動きもありますから、自分の才能が推し量れます。
このブログではそういう選ばれた才能ある人だけの投資ではなく、「だれもができる投資術」を伝えたいと思っています。先にふれたブログの成り立ちに共通しますね。
逆に言うと、この3つを避けて、先に述べたETFを積み重ねていけば生活が破たんするようなことは少なくともありません。
S&P500連動商品を購入する際のおすすめの証券会社
S&P500連動商品を購入する際のおすすめの証券会社は4社あります。紹介しておきます。
楽天証券
楽天証券 ではS&P500以外にも楽天VTIを扱っており、iDeCoで買えます。これは楽天証券 だけですね。また米国ETFとしても当然買えます。指値の期間が90日あるのも魅力です。
SBI証券
SBI証券では米国ETFの定期積立サービスを行っています。米国ETFとして定期積立をしていくならば、SBI証券は外せない選択となるでしょう。S&P500の投資信託ももちろんカバーしています。
マネックス証券
業界最長の指値期間90日ができたり、逆指値・時間外取引・株価がリアルタイムである点は米国株取引の強みです。特に、短期売買をするには米国株取引のリアルタイム株価は必須ですね。個別株に強いです。
サクソバンク証券
サクソバンク証券の強みは、テクニカル分析のチャートが豊富なことです。売り時、買い時のアラート機能もあり、短期中期売買に強みを持ちます。FXやCFDにも強いサクソバンク証券なので、短期トレーダー向けの機能が充実しています。
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やはりS&P500は適度な銘柄入れ替えもあり、投資先として安心できる商品です。
分配金重視ならばVYM、高配当米国ETFですね。自分年金として活用できます。
分配金成長と取引値成長の両方が見込めるETF、VTIです。アメリカ市場全体を買うことが実質的に可能です。