たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

2019年米国株注目銘柄、備忘録

2019年米国株注目銘柄、備忘録

 一応注目銘柄を上げておきたいと思います。昨日書いたように、相場の行方が厳しいのは自明なので難しいところです。しかし、一部の金融銘柄やディフェンシブ銘柄、ハイテクが割と良い水準まで下がってきているので逆張り的に取り上げておきたいと思います。

 

 ただ、心の中ではVTIやS&P500をチャートで見て、行き過ぎた時にインするほうが機動性も確保できてよいのではないかと思っています。ただ、それを言ってしまうと元も子もないですね(笑)

 

 相場が不穏なので、金融銘柄は要チェックですね。そのため、景気に比較的敏感な銘柄を多く取り上げています。ディフェンシブ銘柄に関しては別記事にしています。

2019年の米国株注目銘柄一覧です。

ブラックロック【BLK】

  ここの株価は特に要チェックです。鉱山のカナリアのようなところがあり、ステートストリート【STT】と並んで相場を先取りする傾向にあります。2018年1月をピークに下げ続けており、2018年12月の調整を織り込んでいたような値動きをしました。

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  実は12月に打診買い、360ドル近辺で指していましたが買えませんでした。調整相場では爆下げをするので、チャイナショックでは300ドルを切っています。それでも、市況が回復すれば450ドルぐらいならばすぐ回復すると見ていますが、どうでしょうか。

CMEグループ【CME】

 CMEグループは世界で最も大きい商品・金融先物取引所の持ち株会社です。取引所関係、金融関係は不況時には非常にもろい性質があるのですが、ここは度重なる調整局面でもほとんど影響らしい影響を受けずに上昇してきました。

 

 特別配当を出しており、利回りも魅力です。ただ、アナリスト評価は昨今の相場状況を見て結構割れており、判断の難しい面があります。業績は盤石です。割安感は特にまだありませんね。

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 MSCI

 インデックス指数組成の会社ですね。分析記事を書いたつもりでいましたが、書いていなかったですね。驚きました(笑)2019年中に書きます。

 

 ここも相場が弱いと非常にもろいのですが、ビジネスモデルが盤石ですので反転した時には買いたい銘柄ですね。SPGIと並んで魅力です。

MSCIの株価

MSCIの株価

 上昇が急すぎたので、調整しています。もうちょっと、例えば120ドル近辺まで下げると買いやすいですけどね。まだちょっと割高感がありますが、注目しています。

ムーディーズ【MCO】

 格付け会社のムーディーズですね。世界トップレベルのシェア、実績でここも盤石です。ここも相場の影響を受けやすい銘柄です。しかし、現在の140ドル近辺は個人的には売られすぎの印象がありますね。165ドル近辺までは戻ってもおかしくないと考えますがどうでしょうか。

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 ウェルズファーゴ【WFC】

  バフェット銘柄のウェルズファーゴです。記事引用している記事はちょっと古いので、リライトする必要がありますね。ここは、フォワードPEレシオが10倍を切っています。調達金利と貸出金利の均衡からくる業績の悪化を織り込んでいますね。

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  55ドル近辺ぐらいまでの反転はあると思われますが、何年かかるかわかりません(笑) ただ、割安感は出ていますね。銀行は全般的に割安セクターになっています。金融危機の直撃を受けるセクターなので、資金が逃げていますね。

ロッキードマーティン【LMT】

 防衛セクターですね。トランプ政権では長らく買われ続けた銘柄です。共和党政権下だと強くなる傾向にありますね。 

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  米国の防衛セクターは21世紀前後にかけてM&Aが盛んになり、数が減っています。膨大な研究開発費が1つのきっかけになったわけですが、そのぶん利益を生み出しやすい体制になっています。【LMT】もやや売られすぎで、コンサバに見ても280ドル近辺ならば割と早く戻ってもおかしくないと思いますがどうでしょうか。

ディアジオ【DEO】

 ディアジオは弊ブログでたびたび取り上げてきましたね。140ドル近辺という今の水準は割安感はないですが、反面割高感も無いです。セクター分散という意味でウォッチしています。長らく100ドル近辺でもたついていたのですが、業績の回復とともに上向いています。

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  記事はかなり古いので、これも近々リライト予定です。

債券ETF【BND・AGG】

 最後に債券です。個別銘柄ではないのですが、今年はポートフォリオのリスクを軽減させるという意味でも債券投資が魅力を放つとみています。面白みは無いですが、持っているだけで年率3%、しかも値動きほとんどなしというのは魅力です。

 

 昨今社債も含めた債券バブルの崩壊というのが囁かれていますが、1980年代に起きた債券不安、高金利化のような状況とはちょっと違うかなという印象です。とはいえ、ポジションは取っているので注視していきたいところです。

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 本来ならば、ディフェンシブということでコカ・コーラやプロクターギャンブルを注目株として上げるのかもしれません。ディフェンシブという分野でしたら、別記事にしていますので、こちらも併せてご覧いただければと思います。

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 特にタバコ関連は下げ止まり感が出てきたと個人的には思っています。

米国株注目銘柄のまとめ

 今日の記事と合わせると、特に気になる水準なのは以下です。備忘録的に書いておきます。

BLK/MCO/WFC/MO/SJM/GIS/KHC/EFX

 

 今回はめずらしく結構突っ込んで買い水準なども書きましたが、割安割高などの投資判断は当然ながら私見です。「投資は自己責任」というと冷たいのであまり使いたくありませんが、あくまで平常時の市況に基づいてのコメントであることを踏まえていただければと思います。リセッション入りすれば特に金融株は吹き飛びます。

 

 そういう意味では、注目はしていますがまだちょっと早いかなという感じです。

 

 特定の株を買いあおることは私は決してしませんので、一つのエンタメとしてご覧いただければということですね。ここで示した視点や水準が何かの参考になれば幸いですが、決定的な指標とするのは絶対におやめくださいね。注目=買いではありません。

 

 今回は引用が多かったので、関連記事は無しにしました。