たぱぞうの米国株投資

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2019年上半期ディフェンシブな米国割安株

2019年上半期ディフェンシブな米国割安株をピックアップしてみました

 2018年は殆ど横ばいの株式市場でした。指数としては横ばいでしたが、個別株に関してはそれなりの割安と思われる株が出てきています。半年、あるいは1年後にこれらの株がどうなっているかですが、地合いもあるのでじっくり見極めたいところですね。

 

 なお、ここでの割安というのは上値が期待できるというよりは、下値不安が少ないと思われる株です。全体としては、一部の金融株、食品関連株、それからタバコ株に割安株が散見されます。

 

 2019年比較的ディフェンシブな注目株ということで備忘録的にアップしておきたいと思います。なお、ここで取り上げる株はモメンタムにガツガツ取りに行くようなものではなく、じわじわと利回りなどで稼いでいくタイプの株になります。

Archer-Daniels Midland Co (ADM)

  まず、ADMです。米国の穀物メジャーですね。大豆や綿花、トウモロコシには特に強みを持ちます。この5年のチャートはボックスですね。

ADMの基礎データ

ADMの基礎データ

 食品のイメージが強いですが、近年ではバイオエタノールつまり燃料の生産にも乗り出しています。もっとも業績は市況次第なところもありますね。穀物にしても、燃料にしても、市況に左右されます。とはいえ、PEレシオは11倍、地味に配当が3%を超えています。

Cincinnati Financial Corp (CINF)

CINFの基礎データ

CINFの基礎データ

 ここは割と万年割安の傾向がありましたが、2014年からスルスルと株価が上昇しました。2016年以降はボックス状態ですが、現在は高値更新を狙える位置にあります。業績も安定しており、ちょっと面白い存在になっています。

Exelon Corp (EXC) 

EXCの基礎データ

EXCの基礎データ

 電力会社のエクセロンですね。公益株はだいたい万年割安ですが、そのなかでも好業績、株価を地味に切り上げてきています。そのため、配当利回りは以前ほどではありません。PEレシオはそれでも12.2倍と割安感があります。

JM Smucker Co (SJM)

SJMの基礎データ

SJMの基礎データ

 かなり下がりましたね。ピーナツバターで知られるJMスマッカーです。業績は安定的で、リピーターもかなり多い食品メーカーです。気が付くとまさかのPEレシオ8倍台、配当利回りは3%半ばですね。ここは財務も含めてちょっと洗ってみると面白いかもしれませんね。大きなリターンを狙うような銘柄ではないですが、下値不安は薄いです。

Target Corp (TGT)

TGTの基礎データ

TGTの基礎データ

 小売り大手のターゲット【TGT】ですね。ウォルマートなどと同じく、Amazonの脅威にさらされ続けていますが、売り上げはさほど落としていません。配当利回りは3%後半、連続増配は50年を超えます。株価はわりと出入りが激しいですね。株主還元に熱心な会社の1つです。

 

 小売りはAmazonにいつ侵食されるかわからない。それがこの割安水準に置かれる最大の理由の一つです。

General Mills Inc (GIS)

GISの基礎データ

GISの基礎データ

 食品で有名なゼネラルミルズですね。ちょっと前までは食品界の優良株という存在でしたが、この頃奮いませんね。とはいえ、下げすぎ水準に入りつつあります。典型的な逆張り銘柄になっており、妙味が出てきました。ここは決算をにらみながら反転期を探るというところでしょう。

The Kraft Heinz Co (KHC)

KHCの基礎データ

KHCの基礎データ

 バフェット先生の銘柄、クラフトハインツです。クラフトとハインツの合併直後にはかなり買われていましたが、売られましたね。たちまち50ドル割れの水準です。バークシャーと3Gキャピタルで半数以上の株式を保有する、ある意味では投資家好みの銘柄です。ユニリーバの買収交渉でも話題になりました。

 

 もともとは地味な銘柄です。しかし、バークシャーと3Gがいろいろとご指南して、お元気なM&Aを仕掛けるようになっています。

 

 業績は株価ほどには落ちていません。しかし、パッケージ食品や加工食品業界全体が逆風に見舞われています。JMスマッカーやゼネラルミルズ、ここでは紹介していませんがケロッグなども同じ理由ですね。

 

 若い世代の味覚の変化、自然食品を好む傾向が将来株価に反映されているということですね。

Altria Group Inc (MO)

MOの基礎データ

MOの基礎データ

 タバコのアルトリアグループですね。この数年は人気化していましたが、ここにきてようやく「らしさ」を取り戻してきました。つまり、好業績にもかかわらず万年割安株というわけです。BTIやJTでも良いのですが、業界が偏るので代表格としてMOを取り上げました。

 

 以前の株価である70ドル近辺だとどうかな、という水準ですがここまで下げてくると妙味がありますね。利回りは6%近く、PEレシオは10倍を切っています。

 

 政府のメンソール規制、債券との利回りによる競合などの要因が重なっています。この業界は本来こういう逆風にさらされ続ける業界なのです。紙巻きからの電子化がイノベーションとなって株価を押し上げていましたね。

ディフェンシブな米国割安株のまとめ

 2019年上半期、下値不安の少なそうなディフェンシブな米国割安株ということで取り上げました。近年の原油株などもそうですが、業績がそれなりでも市場から見放された株をあえて拾っていくというのも手ですね。

 

 短期的な上昇は厳しいでしょうが、長いスパンで見れば割と面白いのではないでしょうか。

 

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  割安という意味では、新興国も割安水準に入りつつあります。動向はチェックしておいてよいですね。

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