つみたてNISAとiDeCoの王道の買い方
つみたてNISAが始まって1年になります。初年度は調整相場でした。そのため、10%前後のマイナスになった人が多かったのではないでしょうか。しかし、これはプラス思考で考えたほうが良いですね。
初年度にマイナス10%というのは、積立額が小さいことを意味します。%としては大きいですが、金額としてはせいぜい数万円のマイナスということになります。これが仮につみたてNISAの出口の年であれば、つみたて額だけで800万円になっています。当然市況の影響はもっと大きなものになります。
また、相場が落ち込んでいても、つみたて金額は変わりません。これは、積み立てている商品が安く、そしてより多く口数を買えるということを意味します。将来的に相場環境が良くなれば、今のような調整相場で買った投資信託に利が乗るということになりますね。
とはいえ、今後も相場は厳しい環境が予想されます。しかし、とにかく非課税枠で多く買えるというメリットを生かして20年間ぶれることなく続けていきたいものです。
つみたてNISAとiDeCoの王道の買い方
つみたてNISAとiDeCoを活用すると税控除と非課税効果があります。そのため、大きな節税と投資運用の効果が期待できます。非課税枠をフル活用した投資というのが王道の投資です。
また、昨年は楽天証券が楽天カードとコラボするようになりました。
これは大きな意味があります。なぜかというと、楽天カードで投資信託を買うと最大1%のポイントバックがあるからです。これは他社にはない、非常に優れたサービスと言えます。
ただし、iDeCoは楽天カードに対応していません。したがって、優先順位としてはこのようになります。
- NISAを楽天証券で設定する
- iDeCoを楽天か他の証券会社で設定する
NISA口座とiDeCo口座を集約してしまっても構いませんが、もし他の証券会社のサービスを利用したいということならば分けると良いですね。私は分けたほうが良いと考えます。コラムなどがいろいろ読めますからね。
年間40万円分がカードで買えるのは大きいです。ポイントにして4000ポイント付くわけです。今のところ、楽天証券がNISAでは選択第一ということになります。
楽天証券でのNISAの始め方
楽天証券でのNISAの始め方です。次のような順番を意識すればよいでしょう。
- 楽天カードをつくる
- 楽天証券に口座を開く
- 楽天証券でNISAの設定をする
こういう順番になります。投資は若い時からスタートすることで複利の効果が大きくなります。社会人スタートの大学生や高校生は、もうこの冬から取り掛かって良いでしょう。楽天カード自体は作るのにそんなにハードルが高いわけではないですね。
ただ、就職すると忙しくて、NISAの設定をしたり、カードの契約をしたりという時間は極めて限られます。チャンスは就職するまでか、就職してからのゴールデンウィークかということになります。
今後のつみたてNISA・iDeCoの展開
数年前までは商品選びが大きな要素でした。しかし、選択できるのは似たような商品ラインナップになってきましたね。
- 楽天VTI
- Emaxis Slim米国株式(S&P500)
この2つのどちらかならば間違いのないところです。これに加えて債券を入れたバランス系か、新興国を加えるということだけですね。投資のコアを決めておくとらくちんです。あとはサテライトとして流せばよいからですね。
今後は、この楽天カードのサービス展開が投信販売の中核になる予感がします。これでiDeCoも楽天カードで買えるとなると、ほとんど最強と言ってよいでしょう。他の証券会社としては、コラボできるカード、あるいは再投資できるポイントを自社内で作ってしまうという手がありますね。
いずれにしても、この数年で証券会社のサービスも大きく変わりました。今後も情報にしっかりキャッチアップして、投資効率を高めていきたいところですね。見どころを整理しておきます。
- 投資信託などの商品をカードで買える証券会社か
- カードが無くとも、再投資可能なポイントが付くか
- 最初にiDeCoのカード対応をするところはどこか
こういうところですね。このポイントサービスが永続的であるならば、楽天証券は今後じわじわとシェアを伸ばしてくる可能性があります。SBI証券が圧倒的なシェアを握っていますが、こういう競争はユーザーにとっては良いですね。
これが2019年時点での王道と言えます。今後のサービス競争に期待がふくらみますね。
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楽天VTIの略称で有名な、楽天・全米株式インデックスファンドに関しての記事です。バンガードのETFであるVTIを投信で包んで販売するというシンプルな手法です。VTIはバンガードの旗艦ETFで運用総額はバンガード商品のトップです。