たぱぞうの米国株投資

米国株投資ブログ。某投資顧問のアドバイザー。メディア実績/日経マネー・ヴェリタス・CNBC・ザイなど

米国株の個別株集中投資で押さえておきたいこと

個別株の集中投資の良さと難しさ

 市場が荒れています。手元のキャッシュがある人は、追加購入のタイミングをうかがっていることでしょう。S&P500やVTIなどのオーソドックスな商品だけでなく、高配当系のARCCやPFFも値動きが激しくなっています。

 

 そうなると、「平時に戻ったらこれだけ資産が増えるな」といった考えや、「配当が維持されれば、年間配当がこれだけ増加するな」という皮算用が入ってきます。人によっては、「えいやっ」とばかり個別株の集中投資になるわけです。

特にボラタイルな金融個別株は集中投資で当たると大きい

特にボラタイルな金融個別株は集中投資で当たると大きい

 今でこそわたしは分散投資をしています。かつては個別株の集中投資をしていました。分散投資をするようになった理由は、給与で損失を補てんできない金額を運用するようになったからです。要は守りの運用に入ったということです。

 

 しかし、以前は個別株の集中投資をしていましたので、その心情は非常に分かりますし、相場によってはそういう資金の突っ込み方をする可能性はゼロではありません。

 

 さて、ここで個別株の集中投資について振り返ってみたいと思います。まず、集中投資のメリットは2つあります。

  1. 当たれば大きい
  2. 追うべき情報が限定される

 この2点です。運用額が小さく、一気に増やしたい場合はリスクをとって当てにいくということもあるのでしょう。

個別株の集中投資は、当たれば大きく、得難いリターンが

 集中投資は当たれば大きいです。2倍、3倍、あるいは10倍以上になる株を求め、投資するのが個人投資家です。しかし、当たる銘柄というのはそんなに多くはありません。銘柄は世界単位でみると何万とありますから、そこから絞り込むのはなかなか難しくみえるかもしれません。

 

 ただ、ある程度流動性があって、一般の個人投資家の知るところになる銘柄となると幾分絞られます。そのため、日本株や米国株問わず、人気化する業界、あるいは銘柄というのは偏りがあります。

 

 例えば暴落している銘柄に食指を伸ばしたり、ヒットしそうなゲームを開発した会社を買ったり、集中投資はボラティリティ狙いであることが多いです。

 

 しかし、それだけの上昇が見込まれるということは、下落も見込まれるということです。そういう不確実さを生き抜く確信が必要ですね。

追うべき情報を絞ることができる

 特に個別株の集中投資をしていると、1銘柄あるいは2,3銘柄を追うということになります。そして銘柄固有の事情が大きく左右します。そのため、1銘柄の情報を掘り下げて考えるという作業が必要になってきます。

 

 集中投資においては、今の「たぱぞうの米国株投資」のようにマクロ的な視点はほとんど意味を成しません。米国のGDPがどうとか、日本の人口動態がどう、こういうことよりも個別株の個別の情報のほうが、はるかに利益に影響があり、重要だからです。代表的なものは決算です。

 

 そういう意味では個別株集中投資をしていると、極論すると追うべき情報は個別株の情報のみになります。 

個別株集中投資で最も気を付けたいこと

 

 

  とはいえ、逆説的かもしれませんが集中投資は、分散投資以上に広い視野が必要です。これはなぜかというと、集中投資の期間が長くなれば長くなるほどその銘柄に対する愛着のようなものが湧くからです。

 

 この愛着というのは投資上非常に難しい性質のものです。どういうことかというと、盲目的な投資判断を招くということです。つまり、視野が狭くなり、どのような情報でも都合の良いように解釈する傾向が生まれるのです。

 

 情報を掘り下げ、詳しくなるのはよいのですが、「この銘柄が良い」という結論付けるために曲解して資料を読み解く傾向が出てくるのですね。

 

 集中投資をした時点よりさらに下がり、それでも確信が揺るがないならばナンピン買い、またナンピン買い、となります。この判断は大きな利益を得られる可能性があります。

 

 反面、自分の見通しが完全に間違っていた、そういう反省を先送りする可能性もあります。

 

 ニュースも含め、ネット上にはさまざまな情報があります。その情報は本当に客観的なものなのか、それとも銘柄愛によって正しい判断ができなくなっているものなのか。私たち個人投資家はそこを見極めなくてはいけません。

 

 個別株分析において驚くようなとんでもない楽観的な予想になっていれば、それは注意が必要な情報ということになります。

 

 よく機械的に買った時よりも〇%値下がりしたら損切をする、損切ラインを設ける、と言います。これは損切という行動もさることながら、盲目的な銘柄愛を断ち切るという意味でも価値ある行動でしょう。

 

 個別株投資でよく知られるのはバフェット氏ですが、氏は見切りも比較的早いというのは知っておきたいですね。

ETFは最先端の金融テクノロジー

 個別株集中投資の対極を成すのはETFや投資信託ということになります。これらは投資先が分散されていますから、買うだけで分散が効くという商品です。反面、レバレッジ3倍ETFなどを除いて、大きく利益を得るには限られます。

 

 集中投資のリスクを低減しているという意味においてはこれ以上の商品は無いに等しく、株式投資を万人向けの資産運用の対象にまで汎用化した、まさに最先端の金融テクノロジーということになります。

 

 どこの国の市場が有望で、将来どのような成長が描けるのか。これはマクロ的で、個別株分析よりもはるかに確度の高いものです。人口動態の影響が大きいからです。人口動態予測は枯れた研究であり、目新しさはありません。

 

 国連の数字を見ても予測と実態が殆ど近似します。

 

 ある程度資産が増えてきたら、種銭の大きさを生かしてこういった予測しやすい薄利を狙う投資にシフトするという投資戦略はアリだと私は思っています。

  

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   私は為替リスクよりもはるかにカントリーリスクのほうが大きいと思っている人です。成長しない、というのもカントリーリスクです。有望な国が分かり切っているのに、その国を除外した投資をすることは大きな機会損失だと思っています。

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  個別株で高配当を狙い、米国ETFで成長性を期待した投資をしています。コツコツと運用額を積み上げ、適正なキャッシュポジションを確保する、それを繰り返しています。単調ですが、右肩上がりだからこそキャッシュは油断せずに確保したいものです。

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