たぱぞうの米国株投資

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私たちは投資信託をどのように買い、どのように老後売っていくのか

投資信託の出口戦略、買い方と売り方

 投資信託は円建てです。そのため、外国株式に投資をしていても、円でリターンを得るということになります。つみたてNISAの始まった年から商品数も増え、投資信託の選択肢も増えました。

 

 米国における投資の王道であるS&P500連動の商品やVTI相当の商品が買えるようになったのは、中でも僥倖といって良いでしょう。米国株投資で代表的なものは以下の2つです。

  • S&P500系
  • 全米株式(VTI)系

 この2つを押さえておくのが米国株投資の王道ということですね。

 

 さて、これらを買い進め、自分年金として使うときにどのような配慮をしていくかということです。

 

 今回はこの投資信託の出口戦略に関してご質問を頂いています。

投資信託をどのように買い、売っていくのが望ましいのか

たぱぞうさま

 いつも楽しく勉強させて頂いております。2点質問をさせてください。

  1. 追加投資について
  2. 定年退職後の投資(出口戦略)について

私の情報

  • 私:40歳(会社員)妻:31歳(専門学生) 長男:8歳 長女:4歳
  • 自宅:両親の持ち家に同居
  • 投資歴:13年(日本株、投資信託、ETF)
  • 金融資産:1,200万円

現在の投資

  • ideco:DCニッセイ外国株式 23,000×2人/月
  • nisa:楽天VTI

※妻が卒業後、nisaを増やす予定です。
※楽天VTIからeMAXISSlim米国株式に変更を検討中。

 

1、現在、上記投資を行っておりますが、市場下落時に、カブドットコムにてSPDR S&P500の購入や、SBIにて楽天VTIを購入しております。SPDRは信託報酬が低く抑えられますが、購入単価が楽天VTIに比べかかります。また、分配金に課税されるので、どちらを購入したら良いでしょうか?

 

2、60歳くらいまでは上記のような投資を行いたいと考えております。
定年後の出口戦略として、主には公的年金に頼りますが、ideco、nisa、
その他投資信託などの処分方法や、組み換え等どのようにするのがよろしいでしょうか?


※配当等受け取れる流動性資産(株式・投資信託・ETF等)も保有したいと思います。

投資信託の出口は、取り崩しということになりますね

 分配金を出すのがよいのか、出さないのがよいのか、ということです。基本的には分配金を出さない投資信託のほうが税金の繰り延べ効果があるのでお得です。また、2020年以降は二重課税にも対応しています。

 

 一方、分配金を出すタイプは、その都度配当課税が生じます。こちらも対応しているものは、現地での源泉徴収課税を外国税額控除として取り戻せます。

 

 S&P500連動ETFならば、

  • 【2558】MAXIS米国株式(S&P500)上場投信
  • 【1655】iシェアーズ S&P 500 米国株 ETF
  • 【2633】NEXT FUNDS S&P 500 指数

 Nasdaq100、つまりQQQ相当ならば、

  • 【2568】上場インデックスファンド米国株式(NASDAQ100)
  • 【1545】NEXT FUNDS NASDAQ-100®連動型上場投信

 といった商品がそうです。 

 

 全くおまかせ、確定申告などをしないということならば投資信託や東証上場ETFをおすすめします。手間がないからです。

老後、投資信託で増やした資産をどのように運用していくか

 40歳で金融資産が1200万ということは、今後も継続してお勤めを続けられる可能性が高いですね。つみたても継続していくのでしょう。

65歳まで投資信託にて積立投資を続けた場合

65歳まで投資信託にて積立投資を続けた場合

 二人分のNISAと一人分のイデコ、合わせて月々およそ8万円のつみたてが可能になります。元手が1200万とします。これも投資にコツコツ振り分けたとします。そうすると、6000万〜7500万円程度の資産になっている可能性があります。

 

 前提条件としてはJPモルガンやバンガードが予測している株価成長率である4.5%を採用しています。税引き後でもおよそ4%になりますね。

 

 老夫婦の世帯の平均支出額が月額30万円です。年金額で100%賄うのは難しいですから、足りない額を積み立てた投資信託から補填することになります。

 

 今のうちに非課税枠を使って資産運用し、守り育てていくことで無理のない老後を迎えることができるということですね。

 

 年齢が上がるに従って、高配当株ETFなどで「元本が減らないインカム」を追求していくという戦略もアリですが、当面この固い投資信託で育てていくというのが肝要ですね。今はそのシンプルな作戦で良いと思いますよ。

 

 ご質問ありがとうございました。

 

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