生涯独身、生涯賃貸、生涯クルマ非購入
生活コストという言葉がありますね。生活するのは当然ですがお金がかかります。人生の3大支出は住宅支出、教育支出、老後支出です。この3つが大きいため、生活がシュリンクせざるを得ず、少子化が進んでいるとも言えます。
家計のあり方を考えたときに、多くの人が二の足を踏まざるを得ないのですね。もはや少子化対策は個人や民間ではどうしようもなく、社会全体で子育てをしていくという目線が喫緊と言っていいでしょう。
端的に言うと税や社会保障による再分配となりますが、高齢化社会の課題もあり、進んでいません。
一方で、結婚、自宅購入、クルマ購入といったライフイベントは以前のような、通過儀礼的な側面は殆ど無くなりました。つまり、やめようと思えばやめられる選択なのです。生き方や価値観の多様化というのはこういうことなのでしょう。
さて、今日はFIREを目指して生涯独身、生涯賃貸、生涯クルマ非購入を貫く方からのご質問を紹介します。
FIREを目指し、生涯独身、生涯賃貸、生涯クルマ非購入を貫く
2017年からブログを拝見しています。相談させてもらいたいことがありフォームより送信させていただきます。
相談事はズバリ「太陽光投資は現在でもキャッシュフローを得られるのか?」です。
2017年頃、以下の記事を拝見し「ふーん、そのような投資もあるのか」といった感想しかありませんでした。
理由は下記です。
- 当時は年収が低く(=与信が低い)自分には縁がないと感じた。
- 当時は仕事が楽しく、やりがいもあったため副業に興味がなかった。
現在は状況が変わり仕事を楽しく感じなくなり一刻も早くFIREしたいと思うようになりました。
2017年の時点で問い合わせて太陽光投資にチャレンジしていれば……と悔やむばかりです。お金ばかりが人生ではありませんが、人生の可能性を増やすのは間違いなくリソース(お金、若さ)ですね。
ただ状況が変わったのは私事だけでなく社会情勢もでした。
- FIT期間の終了
- 太陽光発電所が景観を悪くすると風当たりが強くなった
- 土砂災害の遠因だと話題になった(野立ては違うと思いますが)
- 太陽光パネルの廃棄をどうするかが話題になった
昨今の状況でセカンダリを買い付けプラスのキャッシュフローを得られますでしょうか。ワンルームマンション投資のようにマイナスキャッシュフローになっては元も子もありません。
また、下記に私のバックグラウンドを記載します。
<状況>
- 男性36歳
- 生涯独身
- 生涯賃貸
- 生涯車非購入
- サラリーマン
<キャッシュフロー>
- 年収 600万円
- つみたてNISA 1月7万円 2-12月3万円
- 米ドル積立 毎日1万円 600ドルでき次第VTI購入
- 従業員持株会 毎月5万円 補助5千円 単元株でき次第売却
<資産>
- 現金預金 450万円 (生活防衛資金を含む)
- 特定口座 1750万円 VTI
- つみたてNISA 300万円 eMAXIS Slim 米国株式、先進国株式
- 企業型DC 80万円 MSCIコクサイ連動型投資信託
上記の投資を続ければ15年程度でFIREできると思いますが、キャッシュフローを増やし、どうにか加速させたいと考えています。もちろん「もう新規の太陽光投資に見込みはないから別の副業を探すか、仕事が楽しくなるよう、転職を考えたほうが良い。」といった回答でも構いません。
よろしくお願いいたします。
FIREへ向けてどのように生活を作っていくのかという命題
ハードアセットが従前と大きく変わったのは基数や棟数をそろえにくくなったという点です。かつては10,20基と買う人もいました。今はよくて5基程度、少ないと2,3基になります。とにかく玉数が少なくなりました。そして、利回りも1-2%下がりました。
これは不動産も似たような状況で、ハードアセットにおける広い意味でのアービトラージが限られてきている状況です。プレーヤーが増えたこと、アセットあるいは事業の魅力が世間に理解されたことが理由ですね。
しかし、生涯独身、生涯賃貸、生涯車非購入でしたら仰る通り、今の生活のままでも十分FIREは視野に入ります。すでに2500万の金融資産をお持ちですね。
加速させるならば、おっしゃるような副業やハードアセットへの投資は検討に値するでしょう。私の知人でも、数百万レベルの金融資産からハードアセットで成功している人もいます。
SNSもあり、アセットも多岐にわたる。実は今の世の中はチャンスがいたるところにあります。あとはメールした通りです。共に目標に向かってがんばりましょうね。
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50歳でFIREというのは一つの目標になり得ますね。
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薄めるか、濃くするか、リスクをどう考えるかですね。