FIREと移住は相性がよい
FIREと移住は相性が良いです。理由は、通勤が無いからです。通勤が無いと、都会に住む必要がありません。
公共交通機関を使う必要が無く、決められた時間に決められた場所に行くこともありません。そうなると、どこかお気に入りの場所に住むということになります。逆に言うと、フルリモートならばFIREしなくても移住と相性が良いことになります。
よく、移住特集だと地方の自治会を始めとする地域文化に馴染めなかった、というような記事があります。あれは半分本当で半分当てはまりません。移住が田舎とは決まっていないからです。例示が極端なのです。
私自身、東京、横浜、湘南、京都、大阪、沖縄、と住んできましたがマンションや都市生活をするぶんには何ら変わりはありません。逆に、そうでないと全国転勤が成り立たないでしょう。
さて、今日はFIREと移住に関してのご質問を頂戴しています。
FIRE目前にして沖縄転勤、移住で迷います。
たぱぞう様
以前、大阪の語る会に参加させていただきました。その際は本当にありがとうございました。
もし、私の運がよく、今日このお問い合わせをたぱぞうさんにみていただくことができ、お返事をいただくことができたらうれしいですが、いただくことができなくても恨みません。(笑)
あまり資産運用も関係ない話なので、このメールを送るのも躊躇していたのですが、
やはり聞いてみたくてメールさせていただきました。
たぱぞうさんの記事や投稿を勉強させていただき、またビットコインのラッキーもあり、資産が2億5千万まできました。不動産も考えていましたが知識のなさと日常におわれ、また物件の割高さを感じ、手を出せずに現在となっています。
私は49歳で、主人は54歳、子供はもうすぐ10歳、8歳です。関西に一戸建て、ローン残りは1800万、減税の恩恵をうけたら金利をみながらですが返す予定です。
主人は激務でしたので、あと数年でFIREして、アルバイト等でもいいかもしれないと思っていました。子供がまだまだこれから教育費がかかり、教育費はよめないところもあります。私立中学にいく予定にしていますので、まだいくらかでも働こうとは思っています。
先日、主人に異動の打診がありました。この土日で判断して月曜日にはお返事しないといけません。涙
異動先は2つから選びます。1つは現在の場所で別の部署。引っ越しせずにすみます。業務内容も現在の仕事とも関係があり、想像ができます。
もう1つは沖縄県です。沖縄はいちおう昇進となります。年齢的にはおそらく片道切符であると思います。
今の関西での暮らしがずっと続くとおもっていたのと、ローンも残りすくないので修繕費も見越して十分FIREしてもやっていけるだろうと思っていました。
ですが急に沖縄の話がきて、家族全員動揺しています。(笑)ワクワクと不安があるかんじでしょうか。
主人は仕事自体は沖縄が面白そう、でも環境は関西が慣れているからそこがいいみたいです。でも家族が沖縄へのワクワクを隠し切れず、みんながいいなら、、というかんじです。
私も子供たちも、沖縄への期待もありつつも、このままの環境を維持できる選択肢も
あるがゆえ、本当に迷っています。関西を去ることに残念な気持ちも大きいです。
実家は私が東北、主人は中部地区なので、高齢となる両親のもとにも帰りづらくはなるということも少しひっかかっています。
私のまわりで沖縄に移住した人はおらずで、たぱぞうさんが真っ先に頭に浮かび、
お話を聞くことができればありがたいなと思いました。
- 沖縄での暮らしは想像通りでしょうか。
- たぱぞうさんのおこさまは寮でのくらしと何かで読んだ気もしています。子育て環境については沖縄には求められていないと思いますが、住まれてみて、感覚として子育て(小・中高)どうお感じになっていますか?ネットで見る限りは本島は特に移住者が多く、学力的に他県に劣る感じはないのかなと感じました。中高も選択肢は狭くなりますが、よい学校はあるのかなと感じました。
- マンションをみていましたが、想像より高くてびっくりしています。関西の人気地区とかわりません。
今の家は元々賃貸で住んでいたところを元々知り合いの大家さんから安く(2400Mにリフォーム1000M)買っているので、代わりでは全然足りなそうなので、今の家の住宅ローンを完済した後、賃貸に出すか、売却し、新たに沖縄で買うかも迷っています。
最初はあうかどうかもわからないので、関西の家も1年だけは残し、沖縄は賃貸で済む予定ですが、おそらく一度いったら10年以上いると思いますので少し落ち着いたら買うのもありなのかなと。
ご存知でしたらでかまいませんが、那覇の不動産の見通しはどうお考えでしょうか。
住人は外国の方の割合が多いのでしょうか、、、。
Xで、移住はあわなければ戻ればいいと書いておられたのが印象に残っています。あとは、やった後悔よりやらない後悔、という言葉はふと頭によぎります。
私たち家族は数日では決めることができず、関西も好き、このままならあと数年でセミリタイアできそう。でも沖縄も楽しそう、だけど子供の環境が想像できないのと住環境が高く沖縄に住んだらリタイヤできなさそう、仕事は楽しそう、主人は会社に「どちらでもいい」と答えようかと思っているといっています。
とりとめもない質問ですみません。
沖縄に移住されたたぱぞうさんの話を参考までに少し聞いてみたいです。
夢は見るもの叶えるもの。やりたいことを計画的に実行していくのが人生です。
個人的には移住をお勧めします。理由は、今しかないからです。年齢が高くなるほど難しいです。やはり介護問題が出てきます。
沖縄の暮らしは想像以上です。美味しい食事処がちょこちょこあり、カフェ文化が成熟しています。カフェなどを中心としたイベントも盛んです。
今日もこれから近くのカフェの食事会に行ってきます。自動車必須ながらも、観光地に恵まれ、ここにしかない景色が広がっています。
沖縄の学校に子どもは通っていないので雰囲気までは分かりませんが、高校ならば昭和薬科大附などが実績があり有名です。理系ならば辺野古の高専なども視野に入るでしょう。
現地のインターも多くあります。なおかつ安く、知人のうち何名かは中部の伝統あるインターに通わせています。
塾も想像以上に多く、教育熱心です。全国学力調査に反映されていませんが、都市部とそうでないエリアの差も大きいのでしょう。
同時に、本土の実績ある寮生活の学校も視野に入れてよいかと思います。子どもが精神的に成長します。金銭負担額はだいたい似ていて、月に15-20万ぐらいです。個人的には大学進学に過大な価値を置くことはありませんが、教育の質が高いのは間違いないところです。
これとは別に、公立寮のバカロレア系、寮のあるインターを視野に入れる人もいます。寮のあるインターは高いですけどね。
寮は子育てが早めに卒業状態になるのも副次的な産物ですね。
物件価格の高騰はおっしゃる通りです。決して安くないです。沖縄はよくある日本の地方都市のような雰囲気はなく、人口が若く、新たな建物も良く建っています。
沖縄の一部エリアの物件も資産性は高いですね。駅直結マンションなどはやはり人気があります。ちなみに民泊なども良く映るようですが、インバウンドはそこまで強くありません。ASEAN諸国と競合してくるのでしょう。
私は永住は家の事情でできず、2,4、6年など定期借家の更新のたびに決断を迫られることになろうかと思います。しかし、移住はしてよかったと思いますよ。永住先を決める前に、もうワンクッションどこか、例えば福岡などを入れたい気持ちもあります。
場所、仕事、付き合う人、これの3つを変えないと人生なにも変わらないのは事実です。場所は最も手軽に変えることができますね。
やりたいことを一つひとつ実行していく。これも人生の大きな醍醐味なのですね。
ご家族でじっくり考えて出された結論には間違いはありません。悩み、話し合い、答えを出す、この過程に価値があります。
人生はいくつもの岐路があり、しかも選べる道は1つです。しかし、何度でもやり直せるのです。
簡潔ですが、ご参考になれば幸いです。共に頑張りましょうね。
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