たぱぞうの米国株投資

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資産形成に成功する家庭と、成功しない家庭の条件とは

資産形成に成功する家庭、失敗する家庭

 資産形成に成功する家庭と失敗する家庭があります。私はこれまで多くの家庭の資産運用を見てきました。そのうえで、資産形成が成功する家庭、そうでない家庭に共通することが多くあることに気が付きました。

 

 老後の資産形成に向けて私たちは何をすべきで、何をしてはいけないのでしょうか。何事も入り口が大事ですから、改めて経験をまとめておきます。

資産運用、貯蓄をするための入金額を決めているか

 家庭の資産が適切に形成されているかどうかを判断するには、いくつかの指標があります。

  • 年齢×100万円
  • 年収×年齢÷10

 など、いろいろな指標が使われます。あるいは、老後2000万問題あるいは3000万問題などもいわれます。いずれにしても、年金定期便などで老後の収入を試算し、足りない分を資産運用で埋めていくという発想になります。

 

 今ある収入を日々の消費活動だけでなく、将来の投資や貯蓄にも振り分けることが肝要です。指標から大きく金融資産が下回るならば、家計改善の余地がありそうです。

 

 適切な貯蓄というのは、月々の積み立て額と置き換えてもよいでしょう。例えば老後の意識される30歳後半ならば、少なくとも夫婦でつみたてNISA、iDeCoなどをして年間100万円程度を目標にしたいところです。

適切な投資、適切な貯蓄をしているか

 適切な投資というのは、ずばり海外投資のことを指します。つみたてNISAにあるような、米国株インデックス、あるいは全世界インデックスなど海外対象の投資をしているかどうかということです。

 

 証券会社のiDeCoで最も人気ある商品の1つが所得控除目当ての預金性商品なのは有名な話です。しかし、時代が違いますから、投資商品を購入し、資産を効率よく増やしているかが大事です。

 

 国内ではなく海外に目を向けた投資をすることで効率を高めることができます。

保険の多重契約をしていないか

 年齢や収入のわりに資産形成スピードが遅い家庭に多く共通することが、保険の多重契約です。本来、投資に振り向ける金額を保険に振り向けているケースが後を絶ちません。

 

 年平均利回りで2%に満たないような商品で埋め尽くしている場合が多く、資産形成スピードを大きく落としています。共通することは、銀行貯蓄に比べると良い、という心理です。

 

 保険は契約直後の返戻率が極めて低いため、契約前に冷静に判断する必要があります。ある意味では圧倒的に消費者不利な商品特性と言えますから、気を付けなくてはいけません。

資産性の低い自宅を高値で購入していないか

 資産性の低い自宅を購入し、身動きが取れなくなっているケースも散見されます。

 

 この20年で都心近郊の土地、あるいは大都市中心部の土地は上昇、悪くとも横ばいです。上昇の場合は、住んでいるといつの間にか資産形成の一助となっているケースがあります。しかし、エリアによっては土地値が下がっているところもあります。

資産形成に成功する家庭は自宅エリア選びで成功しているパターンも

資産形成に成功する家庭は自宅エリア選びで成功しているパターンも

 例えば土地値の下がる地方で建物にお金をかけている場合、建物は年々価値が下がりますから、耐用年数消化後はほとんど無価値となります。地方の広い土地に大きな家を高価な注文住宅で建てているようなケースは、住宅ローンで払い込んだ金額がそのまま雲散霧消していくことになりかねません。

 

 こちらも保険と同じく、買った瞬間に運命が決まります。様々な舞台装置に惑わされず、身の丈に合った物件購入が大事です。

パートナーの勤労意欲が著しく低い

 パートナーの勤労意欲が著しく低いケースがあります。職場でちょっと嫌なことがあるとすぐに辞めたくなり、転職してしまうパターンです。この場合、ステップアップの転職とならず、転職するたびに年収を下げていく例が多いです。最終的には、資産形成未完了の40代、50代で退職するような例もありますね。

 

 能力も大事ですが、意欲はそれ以上に大事かもしれません。

 

 夫婦どちらかの属性で補えるケースもありますが、そうならない場合もあります。我慢しすぎるとメンタルがやられ、より大変になるケースがあるのでバランスが難しいところです。

 

 さらに、車の改造やコレクター趣味、旅行好き、美食好き、ブランド好き、酒たばこ好きなどお金のかかる行動様式を併せ持っていると、資産形成どころではなくなります。

 

 もっとも、車にしてもブランドにしても、資産価値のある、投資の側面のある趣味ならば別です。目利きができるタイプです。この場合は、資産形成がはかどるでしょう。

 

 保険や自宅と同様、結婚というパートナー契約を結んだ瞬間に運命が決まります。付き合っているときから、ある程度のパーソナリティが分かるでしょう。家族のためにしっかり働ける人かどうか、社会人として生きていける常識を持っている人か、見極める冷静さが必要です。

 

 パートナーの勤労意欲が著しく低く、社会人としての適性が厳しいと、子どもと合わせて自分がパートナーを扶養していくという覚悟が必要になります。

資産形成に成功する家庭と、成功しない家庭のまとめ

 要は、今ある収入を今の生活費と将来の費用と分けて、適切な投資をしていくというのが大事だということです。また、年収が上がらない現実の中では、パートナー選びも極めて重要です。

 

 経済力だけでなく、お互いに心穏やかに過ごせる、なおかつ同じ目標を共有できるというのが大きなポイントになりますね。

 

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